お仕置きは厳しいのです!(泣)(挿絵あり
【お知らせ】
アルファさんの方でファンタジー大賞に応募しようと新作小説を執筆中です。今回は5万文字を期間中に書かないといけないので、他の小説の更新が2ヶ月間不定期になります。
m(_ _)m
何とか5階に戻って、ダンジョンから帰還したシオン達を待ち構えていたのはラスボスでした。
腕を組み、仁王立ちでシオン達を出迎えた、王妃様と光さんだった。ちなみに、レインはシオンの服を取りに戻っています。
「あうあうあう………!」
「どうしよう………!」
王妃様と光さんの怒りの殺気にタジタジになってしまっている。そこへ、王妃様が低い声で話掛けた。
「ダンジョンへは行くなと言ってあったわよね?」
シオン2はコクコクッ!と首を縦に振る。
「ダンジョンは危険だから装備はしっかりと念入りにと、口を酸っぱくして言っているわよね?」
シオン2はまたまたコクコクッ!と首を縦に振る。
「なら!なんで剣すら持たず、ポーションも持たずダンジョンに潜ったのか説明しなさい!」
ひいぃぃぃぃぃいいいい!!!!
シオン2は母親の怒気に圧倒されシオン二人が抱き付いたまま動く事が出来なかった。そして光さんも─
「シ~オ~ン~!危ない事はしないと言ってたわよね?」
王妃様とは違い、笑顔ではあるが怒っているのがわかる。シオンも光さんの雰囲気に圧倒され、何も言い返せない。
「しかも!服はどうしたの?」
「魔物に溶かされて………」
バンッ!と大きな音を立てて光さんの説教が始まりました。
「シオン、ダンジョンは危険なんですよ!?なんですか!服だけ溶かされるって!?貴女は陵辱されたい趣味でもあるのですか?まだ9歳だと言う事を理解しなさい!こんな姿を他の人にみられたらピーされてピーのピーピーされるのよ!しかも男なんてロリロリロリコンばっかりなんだからね!」
何だってーーーーー!!!!!!!
ガクガクッ!ブルブルッ!
アワアワアワ……………
「ごめんなさい!!!!!!!」
ガバッ!と光さんに抱き付くシオンに光さんはニンマリするのでした。それにしても健全な小説なのにピーのピーピーピーなんて失礼しちゃいますね!プンプンですよ!
「………さて、フィリアス公爵家の他国の令嬢を危険にさらした事は国際問題ですよ!貴方には罰を与えなければいけません!」
光さんに抱き付いていたシオンが、王妃様に抗議する
「私が無理を言って連れて行ってもらったの!王妃様の娘のシオンは悪くないの!」
「フィリアス公爵家のシオンちゃんは優しいのね。無論、貴方にも光さんからキツく注意して貰います。こちらはミスレイン王国の王女として罰しなければなりません」
「そんな……」
シオン2の方を向き、真面目な顔で言った。
「さて、覚悟は良いかしら?」
そこには母親としての顔では無く、王妃としての顔があった。
ゴクリッと喉を鳴らしてシオン2は覚悟を決めた。
「はい。シオンちゃんを危険な目に合わせてしまった責任は、私にあります。何でも言って下さい!」
「ふふふっ、良い覚悟ね。では申し付けます!」
ゴクリッともう一度喉を鳴らして緊張するシオン2。
「お尻を出しなさい。お尻ペンペンの刑です!」
・
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「はっ????」
「はっ?じゃありません!シオンちゃん1人、恥ずかしい目に合わせて良いわけありません!同じ恥ずかしい目に合って初めて対等になるのです!」
「ママ!何かカッコいい事を言ってるけど騙されないからね!何の罰ゲームなのよ!」
シオン2がキレて口調が普段の家族で話す口調に戻っている。
「黙らっしゃい!これも厳しい罰なのです!」
嫌や~~~~~~!!!!!
シオン2はダッシュで逃げ出したが、すぐに捕まり下着を脱がされた。
嫌や~~~~~~!!!!!
パーン!パーン!パーン!パーン!
「いったーーーーい!!!!!ごめんなさーい!」
シオン2の叫び声は、朝日の中へとこだましていくのでした。
愚者の声
「お仕置きは厳しくしなくっちゃね!」
シオン
びくっ!?
愚者の声
「あれー?どうしたのかな?」
シオン
「な、何でもありませんわ!」
ダッシューーーー!!!!!
愚者の声
「逃げていっちゃった…………」
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