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悪役令嬢戦記!~大切な人のために戦います~  作者: naturalsoft
7章:コラボ小説なのです!
149/180

今までお色気が足りなかった!

地下8階─


シオン達は困っていた。いや、苦戦していたと言って良いだろう。魔力の消費を抑える為に、拳に魔力を纏わせ肉弾戦で戦うシオンだったが、8階から出てきた植物の魔物に苦戦していた。


「もう!鬱陶しいな!」

「おっと………!てりゃー!」


植物の茎を鞭のようにしならせて、ビシビシッ!と攻撃をしてくるローパーと言う魔物だった。


「シオン!気を付けてね!近付くと酸の液を掛けてくるわ!」

「了解だよ!」


植物の鞭を避けて、魔法攻撃を繰り出す!


「氷っちゃえ!フリーズ・プリズン!」


シオン2が目の前の床などをまとめて氷らせた。ローパーも半分氷って、動きが鈍くなる。


「喰らえ!!!シオン!ファイヤーナックルー!」


半分氷っているローパーに魔力を込めたパンチを撃ち込む!ネーミングセンスは変わってないですねー


シオンのパンチを受けたローパーは、下半分が砕けて倒れた。しかし、体内にあった液体は氷っておらずパンチをしたシオンに掛かった。


「シオン!!!!?」


酸の液を浴びたと思い、悲鳴を上げるシオン2。しかし─


白い煙と共にシオンの姿が現れた。どうやら怪我はないようだ。


「だ、大丈夫だよ~!あーびっくりした」


無事なシオンの姿を見て安心したシオン2だったが、すぐに固まってしまった。


「どうしたの?」


震える指先でシオンを指差している。シオンも頭に?を浮かべながら自分の身体を確認すると奇声を上げた。


「はにゃあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!!!!!!!!!!」


そう、シオンは【すっぽんぽん】になっていたのだ。大事な事なのでもう一度言います。シオンは【すっぽんぽん】になっていた。さらにもう一度言います!


シオンはす………

(o゜∀゜)=○)´3`)∴ヘブシッ


『うっさい!殺すから!!!!』



ローパーの液体はシオンの服のみ溶かして、肉体には一切傷を付けて無かった。恥ずかしさの余りその場に座り込み、羞恥心に耐えるシオン…………うん!良いのではないでしょうか!?


まだ10歳ほどではありますが、出るところは出てきていて、両腕で隠す仕草が堪りません!天真爛漫のシオンが頬を赤くして恥ずかしがる姿は、この小説始まって以来ではないでしょうか!この小説に足りなかったもの!それはお色気だったのだ!!!!

(;´Д`)ハァハァ


これを記念してシオンのこの姿を脳内に焼きつけ………ブスッ!


ぎゃぁーーー!!!!目がーーーー!!!!



『みたやつはころす!!!!』

(目の前のおまえだ!)


シオン2は上着をシオンに羽織らせた。


「シオン!大丈夫!?」

「ふ、服が無くなったよ~しくしく」



「「これからどうしよう!!!!」」



無い頭を使い、考えるシオン達。そこに、ローパーの鞭に使っていた蔓が残っていた。


「シオン、取り合えずこの植物の蔓をベルト代わりにして」

「うん………わかった」


少し大きな上着を植物の蔓で縛り、下がスースーするがパッと見はミニスカートに見えなくもない状態になった。

(はいてない状態………)


「ありがとうね!」

「ううん、シオンが頑張ってくれたお陰でここまでこれたからね」


シオン達は話し合い、今回は5階に戻って帰る事になった。


◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

「うごおぉぉぉぉ!!!!」


目を押さえて転がり込むレインがいた。


「いくら兄でも男性がシオンの【裸体】を見るのは禁止ですよ?」


ひかりさんがレインに目潰しを喰らわせたのだ。


「ヒヤヒヤしたけれど怪我が無くて良かったわ」

「本当ですわ。あら?戻るみたいね」


「では、シオン達の為に魔物を間引きしていきましょう!」

「ぐぅ………ひかりさん。せめて一言いって下さい……」


王妃様とひかりさんが歩き出す。レインも目を押さえながらヨロヨロと後を追うのでした。



愚者の声

「良い話の回でしたねー♪」


シオン

「……………………」


キランッ!


愚者の声

「……………えっ?」


無言で剣を振り上げるシオン


三 (lll´Д`)助けてーーーー!!!!



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