表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
悪役令嬢戦記!~大切な人のために戦います~  作者: naturalsoft
7章:コラボ小説なのです!
139/180

船旅はサプライズだらけです!

「ふあぁぁぁぁーーー!」


揺れる船での仮眠に馴れず、寝不足なシオンは大きな欠伸をした。


「もう!シオン、はしたないですよ!」


軽くひかりさんに注意されたの………でも眠い………


「シオンお嬢様、お顔をお洗い下さい」


侍女のAさんからタライに入った水で顔を洗うと……!?


「しょっぱい!!!?」


はい、海水でした。


「シオンお嬢様、海水はしょっぱいものですよ?」


いやいやいや!!!なんで海水を渡すねんって話だよ!

うぅぅ、ベタベタする~


「目が覚めましたか?」


水魔法で顔を洗い直すとAさんが尋ねてきた。


「むすー、目が覚めましたよ!誰かさんのおかげでね!」


「それはようございました。もっと感謝してくれて良いのですよ?」


……………おい、誰だよ!この不遜な態度のメイド………侍女を雇ったのは!?もっと敬えよ!って言いたいよ!


『いつも私の為にありがとう。Aさん!貴女のおかげでいつも助かっていますわ。今度、私の全てをあげちゃう!大好き!』


…………と、お嬢様はおっしゃったのでした。(まる)

(いけませんわ!お嬢様。そんな!クネクネ)


いやいやいや!!!言って無いよ!!!捏造するな!


「言ってないから……」


私は脱力感に見舞われましたよ。しかも─


「し、シオン!!!Aさんとそんな仲だったなんて!?シオンも大人になったのね」ホロリッ


ひかりさん!!!!!悪ノリすんなーーーーー!!!!!

よし、その喧嘩買ってやんよ!買い叩いてやるから!?


「うがあぁぁぁ!!!いい加減にしやがれやーーーー!!!!」


私は寝不足のためイライラしていてキレたのよ!


「「「きゃーーー!!!!」」(棒読み)


もう嫌だ!この二人!!!


またまた脱力してしまったの。もう二人を無視して部屋を出ました。甲板に出ると、昨日と同じく強い潮風が心地よく吹いていた。


「はぁー、朝からなんか疲れました」


甲板の手すりに寄りかかりながら、ため息をついたよ。


「潮風が気持ちいいなー」


風になびかれながら地平線をぼーと見つめていると、地平線から黒い【点】が見えてきた。それはどんどん大きくなっていき、途中から大型の船だと理解した。ただ、船首とマットの帆に大きなドクロのマークが目に付いた。…………んっ?ドクロ…………?


「「「海賊船だーーーーー!!!!」」」


私と同時に、船員さん達も叫んだ!!!!


「シオン!ここに居たのか!」


お父様がやって来ました。


「ここは危険だ!船内に戻りなさい!」

「いいえ、お父様!私も戦いますわ!」

「ダメだ!船内に戻りなさい!」


「嫌でっ………むぎゅ」


お父様が私の口を手で塞いだのです!


ジタバタ、ジタバタ


コソッ

「大人しくしなさい。お母さんが居るから………」


ピタッ


私はお父様の一言で、抵抗するのを止めました。だって怖いんですもの…………


お父様に抱き抱えながら甲板を見渡すと、海賊船がすぐ側までやってきおり乗り込んで来る所であった。普通は船の接舷はかなりの時間が掛かるが、向こうの船にも何かの魔法が掛けれているみたいだ。波に逆らって海賊船を接舷してきた。


「ヒャッハー!!!!お前達、死にたくなかったら船の積み荷を置いてけや!!!」


結構な人数がいるようで次々に乗り込んで来た。そこに、なんと!お母様が船の代表者の様に1人で前に出た。


「あらあら、教養と躾がなってないわね。この船がフィリアス家の所有物と知っての狼藉かしら?」


お母様はフィリアス家の紋様が目に付かないの?と言うように我が家の船のマストを指差した。


「へっ!知るかよ!そんなもん!ただの金持ち貴族ってだけだろう?俺達には関係ねーよ!」


乗り込んだ海賊達はゲラゲラと笑った。

(こいつら死んだ………)


「そうですか、では仕方ないですね。調教………教育的指導をせねばなりません」


「はっ!【年増】は引っ込んでいろや!何が指導だ!笑わせるな!!!」

(ガタガタッ………楽に死ねるといいね。永遠の苦しみを味会わされるかも)


「ふっ………ガキどもが♪」

ニッコリ♪


お母様!言動と発音が合っておりません!みなさん!お母様の後ろへ退避です!!!!


お母様の、とても・・・そう、地獄の底から聞こえてくるような、とても低い声で問い掛けてきたのだ。ブルブルッ!


「もーいーちーどーいーっーてーみーなーさーい?」


すでに海賊達は聞こえていない。何故なら、お母様の【魔眼】で氷漬けになっていたからだ。寒かったのは比喩ではなく、甲板から海賊船まで氷ってしまっている。


えっ!?お母様に魔眼なんてあったの!!?


コッソリ

『シオン、お母様も私達の精霊や神獣の影響で魔力が増しているの!お父様や他のフィリアス家にいる人々が影響を受けているのよ?お母様は魔眼という特殊能力に目覚めたのね~』


へぇ~そうだったのね~


って、お母様をこれから怒らせたら氷漬けですか!?

嫌だーーーー!!!!


私はお母様を怒らせないようにと誓うのでした。

こうして2日目も過ぎていきました。






愚者の声

「お母様はお若く、美しい女性だと思います!」


シオン

「そうですわ!私の憧れですもの!永遠の20代なんて羨ましいですわ!」


『ほーんーとーにーおーもーてーいーる?』


愚者の声&シオン

コクコクコクコクッ!!!


『よろしければ感想、評価、ブックマークよろしくお願いします!』

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ