遂に帝国編が終わります!
帝国編、長かった……
ってか、この小説の終わりが見えない。
誰か助けてーーーー!!!!
どうやった完結するのよーーーーー!!!
(マジで終わりが見えないどうしてこうなった!?)
古龍が帝都を強襲したと同じ時刻、神国側にある帝国軍の砦に古龍側近である赤龍が襲来していた。こちらも同じく帝国の行った悪行を大音量で伝え、砦の目の前にメギド・フレアを放った後に脅すと第2王子とその取り巻き達が、一般兵士に連れて来られて有無も言わさず灰となった。赤龍は第4王子が土の精霊王と契約を交わし、これからの帝国は安泰だと伝えると飛び去っていった。
これが帝国で起こった出来事の全てであった。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
1日遅れて、セフィリト国王は軍を連れて帰っていった。その時、帝国第1王子のアーレストとジークレストと硬い握手を交わし、今までのお詫びと援軍の感謝を述べ、今後はもっとより良い関係を築けるよう国交を綿密にする事で同意し帰っていった。
ちなみに、シオン一向は………
「こちらが有名な帝国の首都:帝都でございまーす!」
2、3日掛けて第1王子の近衛騎士団と共に帝都に連行……ではなく、ジークを皇帝に会せるために同行したのだった。
ちなみに、通り道の傍らリーネちゃんの実家によって弟とその後継人を捕縛しました。これでリーネちゃんも大丈夫だよね!
いやはや、王子率いる近衛騎士団が急に屋敷を取り囲むもんだから、リーネちゃんを狙った犯人達の泣き叫ぶ顔は見物でしたw
おっといけない、いけない……悪役っぽい顔になってしまった。
流石は帝国のお城は壮観でしたね。フィリアス王国の城とは別に圧巻されました。フィリアス城はネズミーランドの城を10倍大きくしたような目に鮮やかな綺麗なお城でしたが、グランド帝国のお城は年季があり砦の様に威厳のあるお城でした。エジプトの王宮っぽい感じですね!
王宮に通された私達はすぐに皇帝の謁見の間に通された。
「父上!ただいま戻りました。スタンピードの終結を見届け、援軍に来たセフィリト国王より、親書も預かっております。今後はより良い関係を築けるようにとより深い関係を望んでおられます。そして……次期皇帝に相応しい第4王子、ジークレスト・グランドをお連れ致しました」
玉座に座る皇帝に、片膝を付いて報告する。父である皇帝は玉座から立ち上がるとジークの前に来て言った。
「……大きくなったな。ジークよ」
「はい!全ては僕の…いえ、私の育ての親であるアルフお父さんのおかげです!」
アルフさんに視線が集中する。
「そうか……アルフ騎士団長よ。感謝する!私は子育てが苦手のようだ。私と違いアルフは良い父であったようだな。正直、羨ましいが嬉しくもある。良く真っ直ぐに育ててくれた。本当にありがとう!」
アルフさんは片膝を付きながら勿体ないお言葉ですと謙虚に言うのだった。
そこへ─
「ジーク!よくぞ無事で!」
王妃様が現れ、ジークを抱き締めた。ジークもどうしていいのか分からず、しばらくそのままでいた。
「アルフ!よくぞ約束を果たしてくれました。たいした支援も出来ずに、よく忠義だけで約束を守って頂き本当にありがとう!」
泣きながら王妃様はアルフさんに頭を下げる。すると皇帝もアルフさんに改めて頭を下げた。そして、アルフさんにまた近衛騎士団に戻って来て欲しいとお願いした。しかし、奥さんの宿屋もあるので即答は出来なかった。引き継ぎが終わったら考えると言う事で話が着いた。ジークを次期皇帝にするには信用出来る人物が多いに越したことは無いからだ。そして、スタンピードの報告に辺境軍大将シャーマンも同行していた。
「シャーマン殿もお久しぶりだな。スタンピードの解決に尽力してくれたこと感謝する!」
「皇帝も御変わりないようで何よりです。この度、ジークレスト次期皇帝の後見人になるよう約束しましたのでな。権力争いが嫌で辺境に居ましたが、これより帝都で活動する許可を頂きたく思います」
「なんと!貴公が!?アルフが近衛騎士団長に返り咲き、国境辺境軍も協力して貰えればジークは安泰だな!まぁ、古龍殿に逆らう者など居ないのだが……」
私達が帝都に来る前に古龍のお爺ちゃんが大暴れ?したのは知っていた。第3王子も亡くなった事も。
詳しい話しは続き、私達は王宮で泊まる事になった。土の精霊が精霊王だったと聞かされた時は驚いたよ!まだ普通の精霊ぐらいの力しか無いけど何年かすれば回復するそうだ。それと王宮のご馳走はなかなか美味しかったです。なんて言うのだろう?地方の郷土料理みたいで刺激的でした。
私達は神獣のクマネコの力で詳細をお父様に報告し、帰る日程などしっかりと伝えた。
そして3日ほど滞在してジークのこれからの事やセフィリト王国の国交に付いて話しあった。そうそう、マチスさんに使っていた隷従の紋様を厳しく取り締まり、使える者など捕縛する事を約束させたよ!マチスさん喜んでいたよ。ちなみに、犯罪奴隷などに腕輪か足輪に付ける脱走防止の魔導具はありで、身体に直接掛ける呪いのような隷従の紋様が禁止って事になっているのよ。
エルタシア侯爵家のリーネちゃんも皇帝の後ろ楯を貰ったとリーネちゃんが次期当主になるようだ。今まで以上にストーカー……じゃない、情報収集に努めるようだ。
帝都観光は1日しか出来なかったけど良い思い出になりましたよ。
当初の目的のため(※60話子パンダは実は凄かった参照)
【転移門】に向かいショートカットをしてフィリアス領に戻るのだった。
「ほぇぇぇぇぇええええ!」
「すごい!」
「うっぷ……酔った……」
目的の場所に行くと、ストーンサークルみたいな物があり、その中央に行くと突然景色が変わってあっという間でした。ちょっと頭がふらふらしたけどね。
外に出てみると……ホワッツ!?うちの……フィリアス家の中庭でした。
あれ?同じ施設のある場所に移動すんじゃ???
「あら?言って無かったかしら?シオンのお母様とよくお茶会をここでしてたのよ。そこで、お母様が夜会だとかでいつも帰りが遅いじゃない?だから身体を壊さないように、私が同伴している時はすぐに戻れるよう【馬車の中】とここの【中庭】を繋いでいたのよ♪」
おおぅ……マジか!?
ってか、お兄様が地面に両手を付いて脱力していた。
「伝説級の魔法を帰宅に気軽に使っていたなんて……」
まぁ、その気持ちわかるけどねー
ってな訳で、
「「「ただいまーーーーー!!!」」」
帝国編【完】
シオン
「ただいまーーーーー!!!」
愚者の声
「お帰りーーー!!!」
スッと手を出す。
シオン
「何ですの?」
愚者の声
「お土産は?」
シオン
「ふっ……思い出がお土産ですわ」
愚者の声
「何を良いこと言った気になってるの!私は行って無いから思い出ないよ!?」
シオン
「誰かさんのせいで帝国編が長引いたので疲れているのですわ!」
愚者の声
「予定は未定なんです!」
シオン
「予定通り書かないからですわ!」
愚者の声
「シオンが私の言う通り動かないからでしょ!」
シオン
「当然ですわ!わたくしの行動を止められるのはわたくしだけですもの!」
愚者の声
「どうしてこうなった!?orz」
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