厄介な援軍なのです。遂に子パンダの名前を公開!
【報告】
3月、4月は仕事が忙しくなるため1週間に1度の更新となります。申し訳ありませんがよろしくお願い致します。
余裕が出てこれば連続投稿などで調整します。
m(__)m
「なるほど……」
スイレンの説明にシオンは自分の意識を魔の森に飛ばしていた時の経緯を確認していた。そこにお兄様が時計台を登ってきた。
「シオン!大丈夫か!?」
お兄様は私を見ると安堵してホッとため息を付いた。
「凄い汗だね。タオルを貰って来たから使うと良いよ」
「ありがとうございます。お兄様」
スイレンの説明を受けている間に、乱れていた呼吸は落ち着いてきた。お兄様から貰ったタオルで汗を拭きながらお兄様に魔の森での動きを伝えた。
「お兄様が魔の森の入口を塞いでくれたおかげで、下級魔物の侵入は防がれました。指揮する魔物も居なく、すでに元の住処に戻っていっています」
「そうか……」
レインも魔の森の入口に張った結界が本当に機能するのか心配だったのだ。外に出なかった魔物達が魔の森でどう弾けるか分からないのもある。
「ただ問題もあります。戦い終盤までは大丈夫だったのですが………ひかりさんの攻撃でクレーターが出来るほどの大爆発が魔の森の深層まで響きました。沈黙を貫いていた赤龍も動き出しそうです」
!?
「それはまずい!いつ頃城塞都市に来るのかわかるかい?ちょっと厄介な援軍が来ているんだ!」
シオンは可愛く首を傾げる
「厄介な援軍ですか?スイレンからセフィリト王国軍が援軍に来たと伺いましたが……?」
「そうだ!奴等から逃げて来たんだ。早く場所を移そう!」
お兄様が急ぎ移動しようと私の手を取った時、声が掛かった。
「「やっと見つけた!」」
「えっ?」
本来、居るはずのない人物を目にしてシオンも思考停止に陥った。そして、その人物達に手を取られ我に返る。
「えっ、えっ?どうしてここに!?」
そこにはセフィリト王国の王子と王女様がいました。そしてお兄様が問い掛けました。
「なんでここにいる!?」
「「レインの後を付けてきた」」
あら、お兄様が目眩を起こした様にふらつきましたわ。
「何て事だ………」
あら、お兄様が頭を抱えましたわ。
「まさか、王子様と王女様が援軍に来たのですか!?」
シオンも驚いた顔で見つめる。
「シオンが心配だったからね」
「お友達を助けに来るのは当然ですわ!」
至極当然と言う様に、言い切る二人にたじたじになるシオン。
「のぅ、シオンは疲れておるのじゃ!場所を移して話しをしてはどうじゃ?」
スイレンの声に、頭を抱えていたレインも復活し場所を移す事になった。時計台を降りて、大将シャーマンと王様のいる兵舎に戻ったシオン達は、今後の事を話し合った。
「やぁ、シオン嬢!久しぶりだね?元気だったかい?」
「おおぅ………来る途中に聞いていたけど本当に王様がいるよ!?」
半信半疑だったシオンもレインと同じ様に驚き、げんなりするのだった。
さて、気を取り直して真面目な話です。
「シオン、魔の森の現状を伝えてくれるかい?」
お兄様に紹介され、シオンは魔の森の現状を伝える。
「まず、皆様が大変な時に戦闘に参加出来ず申し訳ありません。しかし、そのおかげで魔の森の現状を知る事が出来ました」
「魔の森の現状ですと!?」
1番に反応したのはシャーマンとアルフだった。スタンピードを乗り切ったとはいえ、またすぐに同じ事が起こった場合、対応するのは難しいからだ。いや、不可能と言っても良いだろう。故に、魔の森が落ち着いたのかどうなのかは死活問題と言っていいだろう。
「この神獣【クマネコ】のおかげです」
「神獣ですと!?光の精霊王様以外に神獣まで従えているとは!?」
神獣と言う言葉に、辺りがざわめく。王様も驚いた顔だ。あれ?王女様は子パンダのクマネコをもふもふしているよ。ふふふ、もふもふは正義なのだよ!あ、王子様ももふもふしたそう!
えっ、王様が王女様にまじってもふもふし始めたよ!?さすが王様……クマネコも気持ち良さそうにしている。なかなかのテクニシャンではないか!?私も負けてられんな!
おっと、また話が脱線してしまった。もふもふは後からにお願い致しますね!
こうして魔の森の現状、説明にようやく入るのだった。
シオン
「ただいまー!」
愚者の声
「どこに行ってたの!?」
シオン
「読者の方にお食事に誘われましたので」
愚者の声
「!?アイドルがファンとお食事なんてマネージャーは許しませんよ!」
シオン
「あら?いつの間にアイドルに……」
シオン
「って、ゆーか子パンダの名前が安易過ぎませんこと?」
愚者の声
ギック!!!?
逃げ≡3≡3≡3
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