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ここから私のターンなのです!

【報告】


3月、4月は仕事が忙しくなるため1週間に1度の更新となります。申し訳ありませんがよろしくお願い致します。

余裕が出てこれば連続投稿などで調整します。

m(__)m

レインの叫び声の意味が分かったシャーマン達だったが、理解が出来なかった。隣の国王が軍を率いて他国にやって来たと言うのは宣戦布告に等しい。……のだが


「貴方は!他国の王が正式な使者も寄越さず、軍を率いてやって来る意味を分かっておられるのか!?」


「分かっているさ、既に使者は帝国の王宮に送っている。問題ない」


いや、普通は他国の王や王族がやって来るには数ヶ月~半年以上の調整や準備時間を掛けてやって来るのだが、完全に事後処理なのは明白だった。


「今頃は、帝国の王宮の奴等の慌てている顔が思い浮かぶな」


ニンマリと笑うセフィリト国王に好感が持てるが、国際問題は避けられないだろう。


「帝国の王宮だけじゃなく、うちの………セフィリト王宮もてんやわんやでしょう!ただでさえ、大臣や高位文官の入れ換えで大変な時に!!!!」


レインが噛みつくがゼイン国王はさらっとした風に、レインに顔を寄せて小声で話す。


「冒険者に神獣の作った笹を渡しただろ?それが早馬で届けられてな。重要な案件でも瞬時に連絡が取れるので大丈夫だ。でも、流石に、このアイテムの事はトップシークレットだよ?」


!?


「あっ!?」


レインもすっかり忘れていた!遠くの者と話せるアイテムの事を。


「まっ、そういうことだよ。後は、次期皇帝君の支持表明かな?」


「………どこまで計算していたんですか?」


「さてね?」


不敵に笑うゼイン国王に肩をすくめるレインだった。


周囲にいる街の人々や帝国軍の反応は様々だった。


「あれが、セフィリト王国の国王様なのか?」

「王様自ら助けに来てくれるなんて!?」

「帝国の王宮の奴等と全然違うな。自国の街が襲われているのに首都からの援軍が無いなんてあり得ない!」

「ああ、セフィリト国王が帝国の王様だったらもっとマシだっただろうに………」

「バカ、だからジークが皇帝になるんだろうが!」

「そうだった!アイツならもっと良い国にしてくれるよな!」


セフィリト王国軍は歓迎されながら帝国軍と一緒に事後処理をするのだった。まず、日の高いうちに倒した魔物の素材の剥ぎ取り、土龍を倒す時に使った落とし穴に魔物を埋め焼却処理をした。この時、冒険者達が歓喜しながらやったのは言うまでもない。普段、滅多に手に入らない高級素材の山だったからだ。お宝の山と言っても過言ではない。


「これが土龍の鱗かー!いくらで売れるんだ?」

「ワイバーンの素材も状態が良いぜ!」

「ミノタウロスの肉って旨いのか?」

「オークキングもあるぞ!」

「お前ら!黙って剥ぎ取って、取って取って取り巻くれー!!!!」


「「「おおお!!!!」」」


既にお祭り状態になっていた。

セフィリト王国軍が持ってきた物資を惜しみ無く城塞都市に放出したことにより、怪我人の手当てと街の女性陣総出で豪勢な食事を作る事になり、疲れている者は仮眠をとりまだ動ける者は素材の剥ぎ取りと瓦礫の撤去をしていた。



◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆


街の喧騒とはほど遠い、城塞都市に時間を知らせる時計台の頂上にシオンはいた。シオンの側には時間を知らせる時に鳴らす鐘があった。シオンはワイバーンの襲撃の時は、冒険者達の援護のために最初はいたが、撃退を確認したのち早々にこの時計台に移動し座禅を組んで集中していた。シオンの足の上には子パンダが座っており、シオンは子パンダと魔力を同調させ魔の森の状況を確認していたのだ。シオンの意識は魔の森にあり、自身に危険が迫っても気付かないためスイレンが警護している。


子パンダは亡くなった親の記憶を受け継いている。子パンダは産まれたばかりで伝えるすべを持っていないため、#正式な契約者__・__#となり、魔力を同期することで神獣の魔の森での知識を得る事が出来ると考えたのだ。


そんな事を考えたのには訳があった。タクシャカが土龍を連れてくると判明した時点で、万が一の事を考えたのだ。


フィリアス領でも1日遅れで【赤龍】がやって来た事を………


無論、必ずやって来るとは限らない。しかし、やって来ないとも分からない。対策を取っておいて損はないのだ。前回、赤龍に街の民間人が目の前で喰われた事を思えば………ギリッ


長い瞑想の中、ようやくシオンは眼を開けた。


「はぁはぁはぁ……」

「だ、大丈夫か?シオン?」


心配そうに声を掛けるスイレンにシオンは答える。


「はぁはぁ、大丈夫よスイレン……ありがとう」


健気に微笑むシオンが無理しているのがわかる。でもスイレンには声を掛ける事しか出来ないのがもどかしい。


「でも、今回は必ず護ってみせるわ。ジークの両親も住んでいるからね」


「シオン良いのか?誰もシオンがこんなに頑張っていることを知らないのじゃ!」


「スイレン、私は褒められたいから頑張るのではないのよ?護りたいから頑張るの。だから気にしてないわ」


「……シオン」

「それより、こちらの状況を教えてくれる?」


スイレンはシオンに、これまでの事を話した。




愚者の声

「ようやくシオンを出せた……」


愚者の声

「ここからは最初の予定とは違うのでどうなるか決まってないんですよねー」


愚者の声

「あれ?後書きのシオンさんどこ行った?」

(゜Д゜≡゜Д゜)?



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