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一騎討ちの決着です!真の主人公はひかりさんでした!


捕捉事項

ひかりさんの必殺技が漢字なのは魔法ではなくスキルなので漢字になってます。

周囲の戦況が落ち着く中、遂にひかりさんとタクシャカの一騎討ちも佳境に差し掛かった。


ドン!ドン!

ドガーーーン!!!!

ドーーーーン!!!


激しい魔法合戦が繰り広げられていた。


「はぁはぁ、流石じゃな!この高揚感は100年振りじゃ!」


「だったら早く終わらせたいわね。待っている人がいるので!」


ドガーーーン!!!!

ドーーーーン!!!

バンッ!バンッ!


激しい魔法の応酬が続く中


「……たった数時間でよくも魔力がここまで回復したものじゃな?」


「大好きな契約者の手料理をたくさん食べたからね!貴女も食べればわかるわよ?シオンのファンになっちゃうんだから」

「それは妬けるのぅ?しかし、まだまだこれからじゃ!」


タクシャカが腕を前に出し、指で複雑な陣を描く!


「そろそろ決着を着けようぞ!妾の最大の魔法を見せてくれる!」

タクシャカの身体の周りから炎が立ち昇る。しかも通常の赤色では無く蒼い炎だった。陽炎の様に揺らめく


すぅーはー、深呼吸をしてひかりさんも魔力を高める。両腕を前に出し、集中する。


ゴゴゴッーーーー!!!!


二人の魔力に大地が揺れる


「魔力が尽きた後の事などどうでも良い!今、この瞬間の為に生きてきたと実感するのじゃ!」


「私は、契約者のシオンと笑って生きると決めた。こんな所で負ける訳にはいかないのよ!」


遂に、二人の魔力が極限まで高まる!


「さぁ!受けて見るのじゃ!全てを燃やし尽くす蒼の焔よ!」


蛇王蒼業炎(じゃおうそうごうえん)


ガスバーナーの様に、オレンジ色の炎より蒼色の炎の方が温度が高い。蒼い炎が螺旋を描きながらひかりさんを襲う!


「はぁぁぁーー!!!我、光の精霊王の名の下に!(せい)ある者達の善なる気をここに!」


聖火集束(せいかしゅうそく)



ひかりさんが放った技は奇しくもタクシャカと似た感じであった。光属性の聖なる焔がタクシャカの放った蒼い炎とぶつかる!


ゴゴゴッー!!!!

バチバチッ!!!!


「ぎぎっぎいぃ!!!」

「ぐっぐぐぐ!!!」


歯を食い縛り、踏ん張る二人。しかし、しばらく続いたせめぎあいは、だんだんとタクシャカの方が押されていった。


「ぐぎぎぎ……!!!な、何故じゃ!?妾の魔力はまだ尽きていないのに!?」


「まだ分からないのかしら!私は光の精霊王よ!人々に希望の光があれば無限の力が湧くのよ!」


!?


ふと気付くと、タクシャカ達の周りを冒険者達が遠巻きで半円状で囲んでいた。攻撃をしてくる様子は無い。冒険者達は様々なやり方でひかりさんの勝利を願っているようだ。


「あなたが見下していた人間の前向きな祈りや気持ちを聖なる焔に変えるのがこの技よ!」


「ふざけるでないわ!妾と光の精霊王の決着が、人間の力により負けると言うのかえぃ!認めん!認めんのじゃーーーー!!!!」


押されていたタクシャカは、再度魔力を高め、押し返そうとする。


「なっ!?まだこんな力を残していたの!」


二人の技のぶつかり合う所が、またひかりさんの方へ傾く。しかし、タクシャカの方を見るとタクシャカは目や口から血を流していた。


「あなた……!?」


「クハハハ!元より生きて帰る積もりは無いわ!さぁ!最後の瞬間まで死合うぞ!」


タクシャカの捨て身の攻撃にまた力が拮抗したかに思われた。


だが─


「もう、終わりにしましょう。あなたの事は同族を屠った嫌な奴だったけど、好敵手としては認めていたわ」


「終わりじゃと!?まだ勝負は着いておらんぞーーー!!!」


「ぐっ、いえ!終わりよ!【聖火集束・聖龍の陣!】」


一瞬の溜めの後、聖なる焔が龍の形に変わり口を開いた感じでタクシャカの蒼い炎を飲み込んで(・・・・)、どんどんタクシャカへ迫っていった!


「なんじゃと!?妾の最強の蒼炎をも飲み込むじゃとーーー!」


そして遂にタクシャカをも飲み込み、遥か後方に着弾し大きな爆発が起こった。凄まじい爆風に、フィリアス騎士団や冒険者達は地面にしがみつき飛ばされないように踏ん張った。着弾した場所は魔の森の手前で大きなクレーターを作ったのだった。


しばらく経ち、ようやく周りの冒険者達が起き上がり動き出した。


「……すげー」

「ありえないぞ!?」

「光の精霊王様を怒らせたら、街が吹き飛ぶぜ……」


大きなクレーターを見て唖然する冒険者達。流石にフィリアス騎士団の者達も余りの破壊力に茫然自失していた。


「こ、これがひかりさん……光の精霊王の力ですか……?」

「は、ははは……これからはひかりさんって気軽に呼べないな……」

「これは流石にのう……?ワシもびっくりじゃわい」


一様に感想を述べるが、当のひかりさんは力尽きその場で座っていた。


「はぁはぁ……疲れましたわ。後はシオンにお願いしましょう。皆さん、ちょっと休ませて貰います」


ひかりさんはそう言うと倒れるように眠りに付いたのだった。その様子を見てレインはお疲れ様と言って、城塞都市の方を見るのだった。


城塞都市には下級魔物が集まり、無視出来ない数が城塞都市を襲い始めていた。


「さて、まだ戦いは終わってないよ!最後まで気を抜かずに戦うぞ!」


レインの言葉にフィリアス騎士団と冒険者達は城塞都市の方へ向かうのだった。





シオン

「最後に言い残すことはあるかしら?」


愚者の声

ガタガタブルブル


シオン

「このサブタイは何かしら?」


愚者の声

「は、話し的に今回は、ってことで付けただー」


ビシンッ!

(鞭を振るうシオン)


愚者の声

「ひいぃぃぃぃ!!!」


シオン

「ちょっと調教……矯正しなければなりませんね」


愚者の声

「えっ、ちょっまっー」


あーーーーーーー!!!!


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