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今後の方針は?

文章の「・・・」を「……」に変更しました。



よろしくお願い致します。

兵士達が食事している間に、大将シャーマンと高位官僚、そしてフィリアス騎士団やアルフさん達が兵舎に集まり、現状把握と情報交換、今後の作戦を話し合っていた。


「いつまた魔物が攻めて来るかわからない以上、早急に対策を練らなければならない。幸い、もうじき夜明けだ。明るくなってから総攻撃を提案する!」


大将シャーマンが、帝国軍と冒険者……そして遊軍としてフィリアス騎士団の行動を地図上で示した。


「今、唯一の良い情報としてはスタンピードの魔物を率いるリーダーが判明していることだ。話を聞く限り、魔物の大群は我々が引き付け、少数精鋭で上位種ナーガラージャのタクシャカを討つ!もしくは、手傷を負わせて魔物達と一緒に撤退させる!」


これが第一目標として行動するようにすると決まった。


「しかし、フィリアス公爵家の方々には感謝しかないな。スタンピードを察知して援軍に来てくれるとは!?」


いえ、我々がスタンピードを起こしたようなもんなんですがね。ひかりさんの話では、誘導魔法は余り関係なくて、神獣の気配とスイレンが100年間封印されていた高密度の魔力が、封印の破壊と共に溢れ出たため魔物達が惹き付けられたと言っていたけれど……どちらにしても私達が原因なのは間違いないのですよね。


「大将シャーマン殿、少しお聞きしたいことがあります!」


「おおっ!元近衛騎士団長のアルフではないか!隅に居て気付かなかったぞ」


「私は既に騎士団を辞め平民ですので、余りでしゃばらないようにしてたんです」


「昔は肩を並べて戦った仲ではないか!公式な場では兎も角、今はスタンピードを止める同士だ。敬語は止めろ!」


アルフは変わってないなと、やれやれとした感じで言葉を改める。


「では、遠慮なく言わせてもらおう。まず、報告したいのがここにいる俺の息子であるジークについてだ。既に城塞都市の者には知らせてある」


アルフは、皇帝陛下の#玉璽__ぎょくじ__#の押された証明書を渡した。流石のシャーマンも目を開き驚いた。


「なんだと!!!!まさか!?いやしかし……」


アルフとジークを交互に見ると納得した感じで大きく息を吐く


「ふぅーー!ただでさえスタンピードで忙しいというのに、また頭の痛い問題を持ってきたな?」


アルフは申し訳なさそうに頭を下げた。


「ふっ、冗談だ。お前が急に近衛騎士団長を辞めた訳がわかって良かった。無責任な奴では無かったからな」


「イルベルトと同じ事を言うのだな?」


苦笑いするアルフにシャーマンも肩をすくめる。


「それはそうだろう?ある日、突然辞めて居なくなりやがって!」


「すまなかった。大将シャーマンには世話になったのに……」


「後輩の私にも秘密でしからね。8年間もの間、良く秘密を守ったものです」


イルベルトは敬愛していたアルフの理由も深く尋ねず、近くで見守ることにした大切な後輩であり友人である。場が和んだ所でシャーマンは急に真面目な顔つきになる。


「既に城塞都市の人々に公開したといったな?即ち、ジークを旗頭としスタンピードを見事収めて、次期皇帝にするのか?」


「……それが、光の精霊王様の力を借りる条件でしたので」


シャーマンはなるほどなっと腕を組頷く。


「それと、シャーマンに聞きたい事があったんだ」


「なんだ?急に改まって?」


「昨年のフィリアス領の龍襲撃事件に帝国が絡んでいた事を知っていたか?」


!?


シャーマンは先ほどと同じく目を開き、驚いたようだった。


「その話は、軍上層部で噂になっていた。ワシは国境警備ためにいつも辺境にいたので詳しくは知らん。ただ、昨年に第1遠征軍より懲罰対象者や質の悪い2級軍人の引渡し要請があり、手続きをした」


第1遠征軍とは、他国の侵攻は勿論、国境帝国軍では抑えきれない案件の時に、援軍として駆け付ける第1軍である。


「昨年から神国との小競り合いが多くなったのでそちらに廻したのだと思っていたのだが……」


「いや、シャーマンが関わっていなければそれでいい。どうやら帝国軍が龍の棲みかを荒らし、怒った龍をフィリアス領へ誘導したそうなんだ」


「なんだと!?」


これにはシャーマンも怒り露にする。


「光の精霊王様が直々言われたんだ。それに─」


「お話しの途中に失礼します。私はフィリアス公爵家次期当主レイン・フィリアスと申します。昨年の龍襲撃の後に魔の森で多数の帝国軍の死体を確認し、回収してあります。またセフィリト王国国王陛下の主導の下で調査が進められ、既に証拠も掴んであります!」


「そうか、お主達が……申し訳ない!我々の帝国が迷惑を掛けた」


レインは首を振りシャーマンに問い掛ける。


「いいえ!決して許しません!なんの罪のない街の人々が、私達の目の前で生きながら喰われました。騎士団も街の人々を護るため多くの者が散りました。私達を護る為に、父が楯となり片腕を吹き飛ばされながらも護ってくれました。あの地獄を生み出した者達を決して許しません!」


レインの怒りに満ちた言葉に、その場の者達は固まるのだった。




シオン

「色々とあるのよねー?」

愚者の声

「そうだよねー、人それぞれに物語があるんだよね」

シオン

「そうなのですわ!故に私がチートを生かして無双する話があっても良いのではないでしょうか!?」

愚者の声

「いやいやいや………!?」


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