表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
桜の舞う日々を君と  作者: 雨砂糖
2/2

1話.さぁ、契約をしよう

今日は。砂糖雨です。


桜の舞う日々を、君と。

第1話『さぁ、契約をしよう』


よろしくお願いします。

「ふぁぁ……?猫さん……!」

寝ぼけた目をこすり、起き上がる少女。


カリカリと鉛筆を走らせる音。ぼんやり目を開けた俺は、少女の眼差しの奥に何処か彼女に似た、それでいて似て非なる色が見えた気がして。


「にゃ」


ゆっくりと目を開け、霧散していた意識を集める。手に、足に、頭に。


「ぇ、ぁ、え、え?」

戸惑う少女を横目に、姿をはっきりさせる。


人型。目の前でスケッチしていた猫が俗に言う黒髪男子、とかいう奴になったのを見て、この子はどんな反応をするんだろうか。

泣くか、叫ぶか、目を輝かせるか。


「……………夜……ですか」

「は?よる…?…ははっ」


あまりに突飛な発言に笑ってしまう。それを見て、少女も笑う。くすくすくす。全く調子が狂う。


はぁ


息を吐いて流れを変えて、言葉を吐き出した。


「君、名前は?」

「……さくら、です。」

さくら?桜、か?首をかしげる俺に構わず桜は続ける。


「あの、急に出てきて、名前は、とか。あの。…ご用件は……?」


おっと中々に鋭いな。


「悪い悪い。俺は、少し話があってきたんだ」


首をかしげる少女の前で俺は不敵な笑みを浮かべて、一言。


「俺と契約しないか?」


そう声をかけた。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ