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カプセル  作者: はにわ
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Greed is bad

働きたい人間と働きたくない人間がいる。おそらくこの文章はは間違っている。働けない人間と働かざるをえないとき働ける人間がいる。これが正解だ。働きたい人間なんているものか。

俺が住んでいるのはカプセル。働けない俺には最高の環境だ。

なんせ俺が所有するものなんて一切ないからだ。所有するものがない以上働くことで何かを守る必要なんてない。

おまえの身体はどうやって守るかって?

この国が守ってくれる。俺が住んでいるのはそういう国だ。


昔はこの国にも自由だとか所有だとかいっためんどくさいものが全国民に保証されていたらしい。今から考えれば馬鹿馬鹿しい話だ。この地球に無尽蔵に物があるのなら話は別だが当然ながら有限だ。全国民が自由にモノを使えるなんてことになればモノが枯渇するに決まっている。

人間は賢かったね。ギリギリのところで限られたものにだけ所有の自由を保証するってことにしちまった。そして作られた社会がカプセル社会。

創造的な職業に就く者以外はカプセルでモノを所有せずに生活せよ。その代わり働いて稼がなくてもよい。生きるための最低限の保証はしよう。

そりゃさ。何も産まないものに金だけ掛けるなんてことができるの?って思うのは当たり前の話。でも、こうしたおかげで一番無駄だった政治っていうお仕事がなくなっちゃったんだよね。その次に無駄だった大量生産大量食費ってやつ。これもなくなった。国民の大半がカプセルの住人になった今の社会において所有されるものは全てオーダーメイドの高級品。工場なんてものはカプセル住人に配給される衣類やティッシュ等の生活必需品を作るためにしか稼働していない。なんて効率的な社会。無駄がないって最高だよね

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