ようこそ、Life againへ!!
二作目です!!
かなり頑張ったつもりです。
御愛読して頂けると嬉しいです。
秋のある日。
その物語は始まった
涼しい季節になったなぁ、
俺、神西ハザマは心の中で思う
最近は何故か
学校が楽しく感じられる。
それはある一種の虫の便りかも
しれないと思いめ始めていた。
今まで学校なんてものは
強制的に勉強や人間の人徳とか
を頭に叩き込む所としか
俺は思っていなかった。
しかし、今はその学校が
なにか楽しいような気がする。
不思議な感じだ。
とくにいつもと違わない日々
なのだが、毎日が
新鮮に、大切に思える。
他人からしたらもう
仕方ないぐらいの他人事だろう。
けど、俺の本心だった。
ビビゥウ〜
「うぅ、さぶ」
寒いな、先程の涼しさを
乗り越えてもう寒いレベルだな
風邪を引くとマズイな、
俺は今1人で散歩していた。
友達もいるのだが、今日は何か
1人でいたい気分だったからだ。
「帰るか・・・」
帰る途中、公園で子供たちが
遊んでいたのが見えた。
こんな寒いのに半袖半ズボンとは
子供と言うとは中々やるな
・・・前から車が来た
珍しいな滅他にここは車の
通る所ではないのに、
「いくよっ〜、それー!!」
1人の子供がボールを
蹴っ飛ばした。
そのボールは公園を出て、
そして・・・・・・
「あっ!!危ないっ!!!」
俺の体が勝手に動いた。
勢いよく飛び出す・・・・・・
「キキキキィィィイ!!!」
ドンッ
「ぐぅっ!?」
信じられない痛みと衝撃が
身体の中を巡った。
「か、カハッ・・・グッ」
コボッ・・・
血が口から吹き出る
・・・・・・そして、
俺の意識は静かに消えた。
消える瞬間、
助けたあの子が
俺に向かって泣いているのが
見えた気がする・・・・・
ーーーーーーーーーーー
「っは!!」
俺は目覚めた。
「・・・え?」
俺は寝起きが非常に悪い
いつも二度寝してしまうぐらいに朝が弱い。しかし、今はそんな
眠気は一瞬で吹き飛んだ。
いつも通り天井の壁を
まず目にいれるはずだ。
だか、そこには天井どころか、
横の壁すら無い所だった。
目をこすった。
もちろんそんな事はアニメや
漫画通り、自分の目には
変わらない物が映るだけだ。
俺は自分の理解不能な出来事や
絶体絶命のピンチなどの時は
無口になり、
ひたすら頭だけが高速回転する。
まずは、ここはどこか?
分からない。
周りの様子は?
白い霧みたいな物
に囲まれている。
今はまだ生活できる環境か?
温度も空気も大丈夫。
とくに怪我も無く、
体調も万全だ。
では、どうする?
とりあえず歩いてみるか
「よしっ」
俺は勢いよく立ち上がり、
とくにあてもなく
歩き始めた。
待て
俺はすぐに思い出した。
確か俺は・・・車にはねられて
それからーーーー??
駄目だ、全く理解できない。
さらに歩くスピードを
あげて、終いには思いっきり
本気のダッシュをしていたが、
一行に景色は変わらない。
いつまでたっても白い霧の中
かれこれもう30分は
ここら辺をさまよっている
はずだ。
・・・その時
ブワァッ
「っっ!?」
急に霧が散らばって消えた。
「っ!?、なん・・・」
俺は思わず息をのんだ。
俺の目に映っていたもの、
そこは何処までも続くような
不思議な世界だった。
自然・・・
青くて澄みっきった空。
とても美しかった。
「ようやく
会えましたね」
「うわっ!えっ?なにっ!!」
急に目の前が光だして、
中から人がでてきた。
俺の目の前に現れたのは
小柄な女の子だった。
美しい天使の様な女の子。
まさにこの世界に
ピッタリな人だった。
「〜っっ、びっくりしたぁ〜
えっと、誰ですか?」
俺は見かけによらず、
少し、驚くリアクションが
オーバーだと言われる。
ちなみに怖がりではない
「俺の名前は神西ハザマ
って言います」
「はい、よろしくお願いします
私は天使です。名前は無いので
天使ちゃんとでも
お呼び下さい。」
ちなみに俺はよろしくなんて
一言も言ってないのだが?
それより、
「名前・・・ないんですか?」
「はい」
名前が無い。
どんな気持ちなんだろうか?
俺はこの場所に来ても
記憶はあった。
だから自分の名前は覚えている
いや、無いものは仕方ない
今はこの天使に、今の俺の状態
を説明してもらおう。
「分かりました、では
ご説明させていただきます。」
「え?」
なに?俺は何も言ってないぞ?
なのにどうして分かった?
「分かりますよ、だって天使
ですもん。人間の考ている
ことぐらい簡単です。」
「つ、つまり貴方は
人の心が読めると?」
「はい、そう言う事に
なりますね」
じゃあ、この天使
さっきからずっと俺の心を
読んでいたのか!!?
うわぁ、変なこと考えて
なかったかなぁ、
どうだろうか?
「聞こえてますよ
心で考えてること」
「あ、そうだった、
うわぁ、なんか恥ずかしい」
「ウフフ、貴方は
面白い人間ですね」
「そ、そうかな///」
「まぁ、話しもさて置き、
この世界と今の貴方の状態
について、説明させて
いただきます。」
「いいですね?落ち着いて
聞いて下さい」
よろしく頼む。
天使は静かに喋り出した
「まず、貴方は
もう死んでいます。
そしてこの世界に来ました」
「えっ!?ちょっと待っ・・」
俺が喋ろうとした時
俺の言葉を彼女が切った。
「はい、分かります
ここに初めて来た方は
皆そう言いますから」
いや、貴方はもう死んでますって
いくらなんでも唐突すぎだろ!!
しかももう死んでいるって
ケン○ロウかっ!!!
説明を続けます
彼女は言った。
あ、今の心の声、絶対
聞こえてたよな?
「・・・先程言った通り貴方は
もう死んでいます
そしてこの世界は
死んだ人間がくる所です。
貴方はここである冒険を
してもらいます。
そこでこの世界の神を
倒すと、貴方にもう一度、
生きる権利が与えられる
のです。」
「は、はぁナルホド」
一応俺はこの天使の言う話を
聞いて、自分なりの理解を
していた。
しかし、冒険とはなんだ?
そのだけ引っかかった。
「冒険と言うのは簡単に説明
しますと、剣でモンスターと
戦っていただくことです」
「あ、そうなんですか、
それで痛みなどは?」
「もちろん痛みも感じます。
そして、この世界での
死亡は現世での永久死亡を
意味します。
なので、くれぐれも
死なないようにして下さい」
分かりましたか?
彼女は言った。
いや、そんなの急に言われて
も分かるはず無いでしょ?
分かりましたか?だと?
俺の気持ちが分かるのか?
目を覚ますと不思議な世界
天使が来て俺はもう死んだ
と言って、再び生きたいのなら
戦って神を倒せと?
「・・・もう、分かった。
それでまずは何をすれば
いいんだ?」
「それでは、貴方にまず
この世界にがどの様な物かを
お教えします。」
は?いやいや、さっき
聞いたけど?
「あれは全然この世界の
詳しい事ではありません。
もちろん先程の話しもこの世界
ことですが、今から私が
言う事を、よく聞いて下さい」
「はい、分かりました。」
「では、第二部の説明を
始めます。」
そして俺が口を挟む間もなく、
天使は第二部とか言う
説明を初めてた。
そして俺は、この説明で
この世界を全て理解
することができた。
たとえその理解が残酷でも・・・
「この世界は先程言った通り
冒険をして、神を倒すと
生き返る事ができると
私はそう言いました。
しかし、本当は生き返る
のでは無く、ひとつだけ
願いを叶える事が
できるという物なのです。
私はそれを生き返りと
あえて言いましたが、
もちろん他にどんな願いでも
叶える事が出来るのです。」
「な・・・・・なに?
それは本当なのか?」
「本当です」
信じられない。願いがなんでも
ひとつだけ叶うだと?
これぞ神の力か・・・
天使は俺の思考を読んだのだろう
重く口を開いた。
「残念ですが、神はもちろん
お一方しかいません。
そして、今までにも沢山の
冒険者がこの世界の大地を
踏みしめて神へと向かって
駆け出しました。
しかし、今だに神はこの世界に
存在しています。・・つまり」
・・・・・・つまり、
今までのいく千の冒険者たちは
神を倒せなかったという事か?
そんなバカな、それでは
俺なんか神の足元にも及ばない。
さらに神は1人といった。
それは願いを叶えられる人間も
ひとりだけだという事か・・・
「・・・はい。」
「そうか、分かったよ
色々説明ありがとうな」
「いえいえ、新たなる冒険者
への説明が私の仕事なので」
「貴方は天使なんですよね?
何か神と関係があったり
するんですか?」
「いいえ、私は確かに天使ですが
それは悪魔でただの呼び名です
そうですね、ゲーム風に言うと
チュートリアルのお姉さん。
そんな感じでしょうか?」
アハハ例えがうまいね
改めてこの天使に感謝する
よし、冒険者か・・・
俺の胸は高鳴っていた。
「ウフフ、それでは
新たな冒険者さん、出発の
準備をしましょうか」
天使は空間から一本の剣と
丸い盾、そして綺麗な青い宝石が
埋め込まれたブレスレットを
出現させた。
綺麗な宝石だな、あの装備の中で
一番気に入ったのは
青い宝石のブレスレットだった。
「ウフフ、やっぱり
そういうものなんですか」
「え?なにが?」
「貴方は、ブレスレットに何か
感じとりましたよね?」
「え?いや、ちょっといいかな
って思っただけなんだけど」
「それは思っただけではない
と思いますよ私は」
ほら
天使がそう言った途端、
パァァァ・・・
「!!?」
なんだ?ブレスレット
が光って・・・・・・
どんどん光は大きく、何か
人のようになっていく
光が消えた・・・
そこには天使に負けない美貌を
もった女性がいた。
「よろしくお願いします、
神西ハザマさん。
私が貴方のパートナーの
上位守護霊レーミアと
申します。」
少しハスキーのきいた
声がとてもいい。癖になりそうだ
大人びた雰囲気の女性?いや、
まだ少女だろう俺と同じぐらいの
歳だろうか?
ん?待て
・・・・・・・・・は?
今なんて言った?
この美人のお姉さんが
俺のパートナーだって?
そんな物逆に気になって
戦いに集中できなくなるわ!!
天使が口を開いた
「・・・ま、まぁこの方が
貴方のパートナーです。
この説明のパートナーとは
守護霊を指します。
さらにレーミアは上位守護霊
なので、貴方の冒険に
とても頼りになるでしょう」
「上位ってなんですか?」
「上位とは守護霊の階級を
表します。上位、中位、下位
と三つの階級があり、
貴方のパートナーはその中の
上位、つまり最強のパートナー
と言う事ですよ」
「ちょっと待って!!
なんで俺のパートナーが
上位なんだよ?」
「それは貴方の死に方です」
「え?」
「貴方はどんな死に方を
したか覚えていますか?」
死に方か・・・
そうだ。俺は何故死んだんだ?
「それは・・・えっと確か、
あ!!あの男の子は!?
どうなったんですか!!!」
そうだ!!俺は確か子供の
身代わりになって
車にひかれて死んだんだ!!!
「ウフフ、無事怪我も何もなく
すんだようですよ」
「そうか、良かった」
本当に良かった。
俺は確かに死んだが、
あんな死に方で良かったと
今初めて思った。
「それです!今、貴方が
思った死に方がこの世界での
パートナーに
繋がっているんです」
「え?どういう・・・?」
「この世界にくる時に全ての人の
今までの人生を数値化します。
そして、沢山の人生の中の
どんな小さな出来事も
数えて、1000点満点で表します
上位守護霊は800点以上、
中位守護霊は500点以上、
下位守護霊は300点未満で
パートナーを決めます」
ほ、ほほぅ中々この世界も
色々考えているんだな
俺はその制度に感心していた。
「そして貴方はその
死因、さらには若い歳、
日頃の行いなど
ありとあらゆる観点から
客観的に貴方を数値化し、
見事938点という驚異的な
数字を出しました。
やはりその点数の殆どは
人を助けるという死因でした」
「そ、そうか・・・ナルホド
やっと分かったぞ」
俺は先程からずっと静かに
俺と天使の会話を聞いていた
パートナーのレーミアを見た。
「よろしくお願いしますね」
ニッコリ
彼女はとても優しく、
穏やかな笑顔で俺に挨拶をした。
「ああ、これからよろしくな」
少しカッコつけすぎただろうか?
いや、彼女ならきっと俺に
ついて来てくれるだろう
俺はもう彼女を信頼していた。
「うんうん、ウフフ」
天使が笑った。
「それでは、全ての説明も
終わりましたので
ただいまから出発式を
始めます。」
出発式?修学旅行みたいだな
そんな事を考えていると、
天使のキャラが急変した。
「ようこそ!!Life againへ!!
貴方はこれからこの
Life againの世界を冒険する
ひとりの勇者です!!
そこには前の世界よりもっと
新しい経験、思い、そして
数々の出逢いと別れが
待っている事でしょう。
しかし、それを乗り越えてこそ
このLife againの冒険者、
Life returns
[人生は戻ります]
となる事が出来るのです!!
さぁ、パートナーと共に、
今、剣を取って・・・」
天使は俺たちに向かって
凄い風をつくりだした。
どんどん体が浮いて、空に上り
天使が小さくなっていく・・・
俺は剣を強く握った!!!
隣を見る。俺のパートナー
レーミアは力強く頷いた。
よしっ!!
行こう!!!
「ありがとう天使!!!
またいつか会えたら
その時はよろしくな!!!」
どんどん小さくなっていく
天使に向かって俺は
精一杯叫んだ・・・・・・
〜続く〜
最後まで読んでくれて
ありがとうございました!!
これからも一週間おきぐらいには
投稿していきたいと思っていますので、
良ければ、感想や評価お願いします。
あと、一昨目、
「俺、美少女になっちゃいました!!!」
の方もどんどん感想、評価待ってます。
よろしくお願いします!!!