殺したい
掲載日:2011/12/31
「そう、何で俺はもっと早くしなかったのかなぁ」
血染めの包丁を片手に、俺は母だった物を見下ろしていた。
それは、簡単なきっかけだ。
資格試験やテストの結果が悪かった。
それだけのこと。
ただそれだけのことなのに、母は俺を殴った。怒鳴った。そして突き飛ばした。
日ごろから常にこんな調子だったから、俺は我慢をしてきた。
だが、もう限界だ。
だから俺は今日、実行に移した。
俺が悪いのは、母のせいだと、俺は確信し、そして、それはいずれ叶える復讐に燃える燃料となった。
別に父がいないわけじゃないが、出張が多く、家にいない日のほうが多かった。
だから、母がいかに横暴であろうが、親の許可がないからバイトにすら行かせてもらえなかった。
それも、理由の一つだ。
だから、俺は母を刺した。
まっさきに胸、次に首、そして腹を。
そして倒れた母を見下ろしながら、俺はなぜか笑いながら泣いていた。
10分ほど見下ろし続けていたが、俺は固定電話で警察を呼んだ。




