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私と兎月くんはゲーム内恋人になった。
「アストロノート」で大型犯罪するときは、私は兎月くんとデートをした。
そうすれば、警察のエースである兎月くんが出動することはなく、犯罪をより有利に進めることができる。
わたしも兎月くんも楽しい時間が過ごせる。
ウィンウィンの関係だ。
「今日は11時に大型犯罪いくよーみんな準備してて」
ボスである小鳥遊さんの声に返事をして、スマホを取り出す。
兎月くんに連絡しようとしたところを、ボスに止められた。
「K、あんた今日は大型犯罪ついてきな」
「え?なんで」
「返事はイエスボス」
「イエスボス!」
私はボスの出したヘリに乗り込んだ。
大型の銀行にやってきてギミックをメンバーが解いていく。
私は初の大型犯罪にドキドキしながら参加した。
誰がお金をもって逃走するか相談して、私とボスが持って逃げることになった。
警察に犯罪通知が行き、サイレンの音が近づいてきた。
私たちは銀行をでて警察に対峙する。
「Kちゃん、今日は連絡くれなかったね」
兎月くんが私に声をかける。
「うん、なんかボスが今日はついて来いって言ったから」
私の言葉に兎月くんが目を細める。
「そう」
それだけ言って兎月くんは乗ってきたヘリに戻ってしまった。
銀行に集まったみんながスタンバイする。
こちらの掛け声で、チェイスが始まった。
私とボスはヘリで逃げる。
五分間逃げ続ければこちらの勝ちだった。
だけど、そう簡単に逃がしてもらえない。
ものすごい速さで一台のヘリが近づいてくる。
「ボス、ヘリが近づいてきます!」
ボスが操縦して避けようとするが、相手のブレードがかすめる。
「くっ!」
相手のヘリは向きを整え、再び私たちをロックオンした。
迫りくる相手のブレードを避けて、私たちは飛び続けた。
「後ろついてきてる?」
「ついてきてます!またアタックしてきそうです!」
「結構スピード出してるのに、それ以上のスピードでアタックしてくるとか化け物か!」
警察のヘリとぶつかる。
ヘリが煙を出し始める。
「わたしたち墜落する!だれか拾えるひとは拾って!」
ボスが無線で連絡する。
私たちの乗っていたヘリが高速道路に墜落する。
近くに警察のヘリが降り立って、中から出てきたのは兎月くんだった。
「犯人確保しました」
兎月くんが私とボスを確保し、再びヘリに乗って警察署まで向かった。
「あーくそ、惜しかったわね。もうちょっとで逃げられたのに」
「ボス、すごかったですよ!私、逃げられるんじゃないかって思ってましたもん。でも、悔しいですね。あれが避けれてたらいけましたよ」
刑務所で働きながらボスと話す。
「……K、たのしかった?」
「はい、楽しかったです!次はちゃんと逃げ切りたい……いや、私に次はなかったです」
私は、今回はなぜか参加したけど、本当は役立たずだから参加しない。
今回だって、兎月くんが私とデートしてればボスは逃げられたはずなのに。
「あんた、兎月と別れなさい」
「え」
私はボスの言葉に混乱する。
「どうして、ですか」
「あんた、依存しすぎなのよ。この組織にも、兎月にも」
「それは…」
「あんたの価値はあんた自身でつける。他人に値札を貼られるな」




