表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
19/23

19

私と兎月くんはゲーム内恋人になった。

「アストロノート」で大型犯罪するときは、私は兎月くんとデートをした。

そうすれば、警察のエースである兎月くんが出動することはなく、犯罪をより有利に進めることができる。

わたしも兎月くんも楽しい時間が過ごせる。

ウィンウィンの関係だ。


「今日は11時に大型犯罪いくよーみんな準備してて」


ボスである小鳥遊さんの声に返事をして、スマホを取り出す。

兎月くんに連絡しようとしたところを、ボスに止められた。


「K、あんた今日は大型犯罪ついてきな」

「え?なんで」

「返事はイエスボス」

「イエスボス!」


私はボスの出したヘリに乗り込んだ。


大型の銀行にやってきてギミックをメンバーが解いていく。

私は初の大型犯罪にドキドキしながら参加した。

誰がお金をもって逃走するか相談して、私とボスが持って逃げることになった。

警察に犯罪通知が行き、サイレンの音が近づいてきた。

私たちは銀行をでて警察に対峙する。


「Kちゃん、今日は連絡くれなかったね」


兎月くんが私に声をかける。


「うん、なんかボスが今日はついて来いって言ったから」


私の言葉に兎月くんが目を細める。


「そう」


それだけ言って兎月くんは乗ってきたヘリに戻ってしまった。




銀行に集まったみんながスタンバイする。

こちらの掛け声で、チェイスが始まった。

私とボスはヘリで逃げる。

五分間逃げ続ければこちらの勝ちだった。

だけど、そう簡単に逃がしてもらえない。

ものすごい速さで一台のヘリが近づいてくる。


「ボス、ヘリが近づいてきます!」


ボスが操縦して避けようとするが、相手のブレードがかすめる。


「くっ!」


相手のヘリは向きを整え、再び私たちをロックオンした。

迫りくる相手のブレードを避けて、私たちは飛び続けた。


「後ろついてきてる?」

「ついてきてます!またアタックしてきそうです!」

「結構スピード出してるのに、それ以上のスピードでアタックしてくるとか化け物か!」


警察のヘリとぶつかる。

ヘリが煙を出し始める。


「わたしたち墜落する!だれか拾えるひとは拾って!」


ボスが無線で連絡する。

私たちの乗っていたヘリが高速道路に墜落する。

近くに警察のヘリが降り立って、中から出てきたのは兎月くんだった。


「犯人確保しました」


兎月くんが私とボスを確保し、再びヘリに乗って警察署まで向かった。


「あーくそ、惜しかったわね。もうちょっとで逃げられたのに」

「ボス、すごかったですよ!私、逃げられるんじゃないかって思ってましたもん。でも、悔しいですね。あれが避けれてたらいけましたよ」


刑務所で働きながらボスと話す。


「……K、たのしかった?」

「はい、楽しかったです!次はちゃんと逃げ切りたい……いや、私に次はなかったです」


私は、今回はなぜか参加したけど、本当は役立たずだから参加しない。

今回だって、兎月くんが私とデートしてればボスは逃げられたはずなのに。


「あんた、兎月と別れなさい」

「え」


私はボスの言葉に混乱する。


「どうして、ですか」

「あんた、依存しすぎなのよ。この組織にも、兎月にも」

「それは…」


「あんたの価値はあんた自身でつける。他人に値札を貼られるな」



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ