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07 円空の乱・対峙ノ巻

翌夜、僕は夜の学校へひとりで向かった。


 学校の屋上に出ると、いたのはやはり同じ猿だった。

しかしすぐにその場は異空間に変わった。

それは王冠と赤いマントをした以外にその姿は変わらない猿が喋ったからだ。

「よおー、逃げだかっ、と思ったぜ」

「猿が喋ったー!」

僕が思わずそう叫んぶと、すぐに猿は反応する。

「猿って言うなー俺は人間になったのだ、そして積年の恨みを晴らす」

「恨み、僕が君に恨まれる覚えはないけど」

僕がそう言うと円空はフットした表情なり、経緯をボツボツと喋り出す。


………


……



「なるほど、僕の母ちゃんに牙を折られたのを恨んでるわけだ、それなら今から母ちゃんに電話して呼んであげるよ」

と僕はがスマホ取り出すと円空は叫ぶ。

「まっ、待っていー、あのキチガミいや、お前の母ちゃんの事は、もうどうでもいい、だから電話するな」

僕は応える。

「その気持ちはわかるよ、じゃあ、コレで」と僕が手を差した出すと円空も手を出した瞬間に手を引っ込め叫ぶ。

「ち、ちがーうわー」

「違うの?」

「ああ」

「じゃあ電話するよ」

「ち、ちょっとやめろーお馬鹿ー」

「どっちなのよ」

と僕は促す。

「お前が今やろうとしている事は、世界を吹き飛ばす爆弾のスイッチをポチりする事と同等なんだぞー」

「え、そうなの?」

「ああそうさ、人の牙にノミ当てて笑いながらハンマーで叩く馬鹿どこにいるんだ! もう立派なヤクザだろー」

「……」

「……お前にも文句がある、こないだいきなり俺に殴りかかっただろう」

「……そうだっかな、まあ、ごめん」

と僕が頭を下げる。

すると円空は「素直だな、よし、もうその事は良い、そしてお前の嫁をかけ俺と勝負しろ!」

僕はやっと理解した、『ああ、嫉妬か』と同然申し出を断る猿の相手なんかしてられない。

「断る」

「俺が怖いのか?」

その言葉に僕は少しイラッとするも無視で帰る事に決め、背を向けると凄まじい殺気というのか、何かゾワリとした物を背に感じ思わず振り向くと、猿が剣を僕に向けて振り下ろす瞬間だった、僕は横に身体を捻り地に受け身を取り転がる。

見上げた猿の目は本気に感じ。

そして猿は言う、

「今の軽い挨拶よ、抜けよ、腰の剣は飾りか」

僕は遂にサーベルを抜き構える。

猿の目が鋭くなったのを僕は感じ取り、上段で飛び込んで来る猿に向けて袈裟にサーベルを切り上げる。

猿のサーベルと僕のサーベルが打ち打つかる衝撃受けると思っていた僕は目を疑う、それは、僕のサーベルは猿のサーベルにそのまま切られ、刀身の半分から上が月宙に舞っていたからだ。

でも僕は背に回った猿の方に素早向き直り、折れてしまったサーベルを再びポーカーフェンスで構える。


場に睨み合の少しの間が入り、猿は言う。

「痩せ我慢しないで抜いてもいいんだぜ、腰の虎の子もよ~」

虎の子それは、拳銃の事だ。

僕は戦いの本質は理解している、勝てば良いのだ、拳銃を持つ僕と知って目の前の猿は挑んで来たのだ、遠慮無く抜いて脇を締め、僕は構え、一応の警告をする。

「前みたいな、脅しじゃないぞ」

「撃てよ」

僕は猿の胸に目がけて銃の引き金を引く。

パン!

そして僕は唖然とした、なんと、猿が弾をサーベルで跳ね返したのだ。

僕は、ならと、連射をする。

パン!パン!

連射も跳ね返され、僕は二連を跳ねかせるのなら、おそらく三連も同じだろうと悟り、僕は積み歯ギシリをすると、猿はニヤリとし言う。

「当てていいぜ、当たってやるよ」

猿がそう言い終わる同時に僕は、躊躇無く引き金を引く。

パン!

弾は少し猿の胸に留まり下にポロっと落ちるのを目にする。

猿の胸は無傷だった。

猿は笑う。

「クッククク、でも少し痛かったぜ、さて、お前を今から処刑する」

僕はダメ元で警棒を構える。


「デェテティー!」


と猿が口遊むながら飛び込んで来る、僕は横に飛びかわす、それにすぐに猿が追いついて来て僕に斬撃を放つ、僕はかわす、それを繰り返しているうちに猿が遊んでいる事に気づき僕は腹を括る、捨て身で猿を羽交締めにし、その首元に折れたサーベルの先を力任せに押し込んでやる……と思ったとき、一瞬僕は猿以外の何か恐ろしく跋扈するそれは狼のような鋭い気配を感じ、思わず受け身を取る、猿も異変感じ辺りを見渡し叫ぶ「な、なんだ!、何を召喚した!」そして不意にその目の前の猿は空に飛び跳ね、入れ替わる様にして僕の前に何か飛び込んで来た。

僕も反射的に横に飛びかわそうと思うと、知った者、麻美の声が周囲に木霊する。

「一馬ー!その剣で!」

僕はその言葉につられ飛び込んで来るその狼の様な物に素早く手を出し、バチりと掴む。

見ると僕の手には、灰色のギラギラとした、それは見ているのも恐ろしく成る凄みが差した重厚重圧なサーベルが納まっていた……

それに加え目の前に切断された猿のクネル尻尾も転がっていた……


「続く」


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