表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
8/9

八話 食堂で合流してしまいました

八話 食堂で合流してしまいました



 要がアックス達に目をやると、すでに戦い終わったようで血まみれだった。


「シャワー浴びたい」

「後、お弁当も」


 巻き添えで血を浴びたようで、ライトハンドかレフトハンドが深いそうな顔をしていた。


 彼等が歩いている先には、画面越しに見慣れた景色が広がっている。食堂の前の廊下だ。


「周りに敵はいない?」


 要が声を掛ける。


「大丈夫みたい」

「僕等は勝ったんだ」


「お前等何もしてないだろうが!」


 黒星の怒号が響く。


「そんな事はない」

「応援も戦闘の一つさ」


 屁理屈にため息しか出なかった。


「じゃあ、食堂に入って。エスパーダ達もそこにいる」


「了解」

「ラジャー」


 スミス姉妹が返答する。


 そしてアックス達は凱旋した。


 だが、出迎えも、敵対者も寄ってこなかった。血まみれの軍団に不用意に近付く者はいないのだ。


 結局、アックス達がテーブルに登ってくるまで触れられなかった。


「血まみれじゃん」


 能が言うと、黒崎がウェットティッシュを配っていた。普段から能の尻拭いをしていたのだろう。要は兄として申し訳ない気持ちになる。


 軽く体を拭いたアックス達は弁当を広げた。


「小人の弁当」


 黄可以が興味津々に見ていた。カレーはもう腹に収めたようで、かすかにスプーンが光っている。


「あんた誰?」

「知り合い?」


「私の親友」


「私を産んでくれたママなんだよ」


 サイズが無駄に威張っている。


「ふーん」

「へー」


 スミス姉妹の興味を弁当に向いていた。黄可以に声を掛けたのは弁当を守るためだろう。


「次は誰を助ける?」


 能を見て、黒星が言った。


「就を待つより、先にみんなで行ったほうが心強いよね」


 能は言い聞かせるように言う。


「ママの能力で、おじいちゃんを助けるの」


「ママの能力?」

「何それ、おいしいの?」


「違う! 私のキスより強いんだよ。おじいちゃんなんか一発だよ」


 その言い回しだと、KOしてしまいそうだ。


「それより聞きたい事があるんだけどさ」

「なんでみんなカレー食ってんの?」


 スミス姉妹のカメラには絶句してるサイズが映っていた。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ