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四天王最弱の闇の貴公子に転生した俺は器用貧乏を返上し、無限の手札と敵専用チート級最強最悪スキルで、高笑いと共に全てを蹂躙し屈服させ覇道を征く!  作者: ミオニチ
第1部 〈そして俺は、勇者と魔王を手に入れる〉編

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34/94

34、組んず解れつと魔王の権能。

本日2話目。




 無事に目当てのスキルを手に入れ、四天王時代の居室に急ぎ再び戻ってきた俺が見たのは、ある意味でさらなる桃色の光景だった。


 乱れたベッドの上。


 桃色ハートマーク目をさっきまでよりもさらに妖しくとろんとさせた少女勇者アリューシャが、組み伏せられ激しく焦りを見せる前魔王の少女デスニアと両の指を絡め、組んず解れつとしている。


「へー! あなたデスニアちゃんっていうんだー! えへへー! ちっちゃくて可愛いー! ……あれー? デス……ニア……ちゃん? んーと、どこかで聞いたようなー? まあ、いいかー! ねー、デスニアちゃーん! これからアリューシャおねーちゃんと仲よくしよー? それでー、いっしょにすっごーく気持ちよーくなろー?」


「だ、だめじゃっ! くっ! なんということじゃ! 主君の命で絶対に傷つけられぬゆえに、ろくに抵抗できぬ! こ、このままではいつかジュドさまに捧げる来たるべきその日のために秘すと決めたこの我の大事な大事な貞操がっ! あ、やっ!? つ、角の付け根は、ほ、本当に……だめっ……!?」


「――クリアランスッ!」


 あまりの百合ん百合んな光景にしばし呆然となっていた俺は、だがこのままでは本当に取り返しのつかないことが起きかねないと。


 慌てて右手をかざし先ほど手に入れたばかりのスキルを発動させた。


「きゃっー!?」


 そして、俺の目論見どおりに状態異常回復の白の光に包まれた勇者アリューシャが仰け反りビクリとその身を大きく震わせると、見る見るうちにその穢れのない青い瞳が正気の色を取り戻していく。


「あ、あれー? あたし、いままで何をー? ええぇっ!? な、何この透け透けで桃色でえっちな格好ー!? って……んー? あれー? 何かすごく甘ぁくていいにおいー。えへへー。デスニアちゃーん。さっきの続きしよー? デスニアちゃんのそのおっきな角の付け根、なんだかぷにぷにして気持ちいー。もっと触らせてー?」


 が、わずか一分も経たないうちに、再びとろんとした桃色ハートマークな光がその瞳に戻る。


 ――ラベンダッ! いくらなんでも効き目が強すぎるし、いくらなんでもアリューシャも簡単にかかりすぎだろう!?


「あ、あ……! だ、だめ……じゃ……! んっ……! そ、それ以上は……あっ……!」


 ――ええいっ! いた仕方ない! この俺の新魔王戴冠と同時にデスニアから継承した、この魔王城のダンジョンマスターとしての権能を行使する!


「我は魔王ジュドっ! 我が権能により、いままでにこの魔王城に住まう魔族や魔物たちより徴収し、溜め込んだ魔力の一部を使用! このダンジョンを改造する! このベッドの真下に転移魔法陣を作成! 行き先は最上の十階! 魔王の居室! さあっ! 転移せよっっ!」


 かざした右手の先。ベッドの真下に複雑な紋様を描く青い魔法陣が浮かび上がる。


「えへへー? やめたげてもいいよー? そのかわり、ねー? あたしのこと、アリューシャおねーちゃんって呼んでみてくれるー? デスニアちゃーん?」


「う、あ……アリュー……シャ……お、おね……ちゃ……」


 そして、現役勇者と前魔王の決定的な力関係(パワーバランス)が予期せぬ百合ん百合んな組んず解れつの中で生まれかけたその瞬間。


 カァッと魔法陣が光り輝き、傍らに立つ俺も含めて三人まとめて寸でのところで転移したのだった。

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