表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
四天王最弱の闇の貴公子に転生した俺は器用貧乏を返上し、無限の手札と敵専用チート級最強最悪スキルで、高笑いと共に全てを蹂躙し屈服させ覇道を征く!  作者: ミオニチ
第1部 〈そして俺は、勇者と魔王を手に入れる〉編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

12/94

12、宣誓。「「最高最愛なる主人! 全力で尽くします!」」

本日2話目。




 広間の中。


 居並ぶ戦闘メイドたちのその前髪の奥に隠された初めて見る瞳が主人たる俺を見つめていた。


 琥珀色、ピンク、緑、オレンジ、青――紫の三つ編みのラベンダ以外は、髪と同じ色の色とりどりの瞳が。


 両目ともはっきり。片目だけ。前髪に隠れてちらと覗く程度。


 そこでもそれぞれに個性を発揮する、いずれ劣らぬ美少女たちに親愛の微笑みと共に見つめられ――前世の多分異性経験の薄かったプレイヤーの俺と、魔族的思春期真っ盛りな俺の、心の臓が否応なしに高鳴った。


 ――落ち着け。いまのこの俺は、闇の貴公子ジュド。


 この戦闘メイドたちの、忠愛を向けられるに足る主人(あるじ)だ。


 一度深く息を吐くと、それで魔族的思春期真っ盛りな少年から主人としての俺に戻った俺は、居並ぶ戦闘メイドたちの色とりどりの瞳を見つめながら口を開いた。


 先ほど紫の三つ編みの、いまは片側だけ出した琥珀色の瞳で見つめるラベンダと同じように、全員に主人としての俺の信頼と親愛を伝えるために。


「ふ。そういえば俺としたことがこうして呼びつけておいて、おまえたちにはまだ労いの言葉をかけていなかったな」


 広間の椅子に座る俺の前。


 ピンクのツインテール、緑のシニョン、オレンジのポニーテールに青のショートカット。そして、紫の三つ編み。


 そこで俺は、居並ぶ色とりどりの髪色と髪型に瞳の色、豊満だったりスレンダーだったりとそれぞれに個性の違う戦闘メイドたちを見渡し、順番に一人ずつ呼びかけていく。


「チェリ。リリフ。ジオレ。サフィア。そして、ラベンダ。いま俺が最も信頼する我が側近、そして親愛なる戦闘メイドたちよ。此度の勇者たちに対する俺の命令、無念に散っていった同胞たちを想うおまえたちの心情を考えれば、納得しきれぬことがあるかもしれない。だが、あえてこう言おう!」


 そこで俺は椅子に座ったまま、バッと正面にその手をかざした。


「ただ、おまえたちの主人である俺を! この闇の貴公子ジュドを信じよ! 我は、ここに誓おう! この勇者たちへの選択が、必ずや我ら魔族と魔物により良き未来をもたらすものであると! だから、おまえたちはただ我に従い、ついてくるがいい!」


 その俺の堂々たる宣言に、居並ぶ戦闘メイドたちは、数秒後。


「「「はい! 喜んで! 我らが崇敬する最高にして最愛の主人、闇の貴公子ジュドさま! チェリ! リリフ! ジオレ! サフィア! そして、ラベンダ! 我ら戦闘メイド一同! ジュドさまに誠心誠意お仕えし、ジュドさまの命令に全力で従うことを! あらためて、いまここに! 我らが魔族の誇り、いいえ! 我らが全てをかけて、誓わせていただきます!」」」


 ――まさに、一糸乱れぬという言葉がふさわしいだろう。


 先ほど広間に呼びつけた最初のときとは比べものにならないほどピタリとそろって、居並ぶ色とりどりの髪の戦闘メイドたちが一斉に宣誓とともにメイド服のスカートをつまみ、恭しく頭を下げる。


「「「どうか、私たちに何なりとお申しつけください! 身のまわりのお世話、戦闘、暗殺、諜報その他、そしてもちろん! 私たちの最高最愛なる主人ジュドさまの寝所への共! 一声お命じいただければ、私たちの持てる全力をもって! ジュドさまに心からお悦び、ご満足いただけるよう、何時間でも何日でも! 誠心誠意尽くさせていただきますっ!」」」


「ああ! おまえたちの忠心、確かに受け取った! これからも俺の命令に応え、この俺のために励むがいい!」


「「「はいっ!!」」」


 その明らかにいままでよりも信頼を増した戦闘メイドたちの返事に、俺は心からの満足をもってうなずき――そして、ふと「ん?」と首を傾げる。


 ……いまの宣誓、何か妙なものが混じっていた気がしたが、俺の気のせいか? 確か、俺の寝所への共とか何とか……?


 いや、うん。俺の気のせいだな。


 確かに主人に命じられれば立場上おそらく命令を拒否することはないとは言え、まさか婚儀も結んでいない相手にうら若き乙女たちがそんな破廉恥なことを自分から口にするわけがない。


 うん。そうに違いない。うん。


「ん、んうぅ〜…………」


 ――思春期真っ盛りな今世はもちろん、すでに記憶は朧げながら、前世も異性との甘い(そういう)経験が皆無か薄そうな俺がそう半ば無理やり自分に言い聞かせたちょうどそのとき。


 その装備をほとんど剥がされた健康的な肌を衆目にさらさないように。


 石造りの椅子に座る俺の横。


 片側留めの藍色のマントで覆い隠した、隣で眠る少女勇者アリューシャが何か夢見でも悪いのか少しだけ不愉快そうに眉をぴく、と動かしてから、こてりとより深く俺の肩にその頭を預けた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ