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邪楽 ─日の國の鬼神─  作者: 明庵 心架
第三章 前世と夢
22/29

22 出会い



 白行はくゆきは微笑みながら言った。そんな呑心てんしんは周りをキョロキョロ見渡す。雪はあまり降っておらず、その代わり小さな水滴と一緒に爽やかな風が吹いている。見える街は言葉で表せないほどの広さで、空から見ると人が豆粒のように感じた。天雲霞无てんうんかんは外が雲に囲われているようで、まるで"台風の目"の中にいる感じだ。



 玄武に乗って飛んでいると、街の人達から「宗主様だ!!」「おかえりなさーい!」と手を大きく振るもの、上を見上げ声をだすもの全員が笑顔だった。大勢のその声に白行はくゆきは微笑みながら手を振る。すごく慕われているようだ。



「さぁ! もうすぐ空天(そうてん)家に着く。お前達も、長旅ご苦労だったな。今日はもう我が家へ帰るがいい。」


「御意。お心遣いに感謝を…!」



 白行はくゆきに声をかけられた従者達はそれぞれ玄武から飛び降り、風に乗って帰っていった。それからというものの、空天そうてん家に着くのはあっという間だった。急な斜面の岩山。人の足で登るのは少し難しそうだ。今2人は玄武に乗って空天そうてん家に着いたわけだが、民や従者達は長い階段か、水滴が混ざった風の力を使って登る方法しかない。



 空天そうてん家の中庭の様なところに玄武は下りた。そして白行はくゆき呑心てんしんが下りたのを確認し、また緑の光になり指輪へと消えていった。



「父上ーー!!!!」


「お待ちくださいっ!!公子様!!」



 どこからか元気のいい男の子の声が聞こえた。その声の持ち主は白行はくゆきに向かって走り、思いっきり抱きついた。



「ただいま、"思季しき"。」


「おかえりなさい父上!」







 これが空天思季そうてんしき空鬼呑心からきてんしんが初めて出会った時である。




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