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邪楽 ─日の國の鬼神─  作者: 明庵 心架
第三章 前世と夢
20/29

20 子供



 深い眠り。


 夢を見た。





 懐かしい夢を…。






 雪がシンシンと降る寒い寒い冬。ここは大きな街からずいぶんと離れた村。辺りは雪が積もり、人気(ひとけ)もなくただただ静かだった。荒れ果てた畑。ボロボロの藁の屋根。


 その村の隅にうずくまって静かに泣いている小さな男の子がいた。その子は、まるで狼に千切られたようなビリビリの服で、雪が降る寒い冬では耐えがたい格好。少し伸びた髪はボサボサで土や木の枝が刺さっている。靴もはいてない足と指先は赤紫になっていた。次第にその子の頭には雪が積もっていく。瞳には何も写さず、ただただ息を殺して泣くだけ。


 そんな中、雪を踏む音が近づいてきた。



「こんなところに子供が…。」


「宗主様。ここは怨念がよく出てます。どうしましょうか?」


「…この子は霊力が高い。そのおかげで今まで怨念が寄ってこなかった…。よし!我ら冀魄空神きはくくうしんが引き取ろう。すまない、この子に暖かい布を用意してくれるか?」



 雪のような白い(漢服)を着ている大人の男性。その後ろに従者と見られる人が何人もいた。従者からもらった布を男の子の積もった雪を払い被せる。そして、その子を軽々と抱き上げた。男の子は男性を睨んでいる。



「そんなに警戒しないで大丈夫。私はここの領土、冀魄空神きはくくうしん宗主、空天(そうてん) 白行(はくゆき)。君の名前を聞いてもいいかい?」



 優しい顔立ちで而立前くらいの男性は、ここ、冀魄空神きはくくうしんの宗主だったのである。腕の中に大人しくいた男の子は名前を聞かれ下を向き、小さな声でこう言った。「……空鬼からき…。下の名前は知らない。」と。聞いた白行(はくゆき)は目を見開き名字しかないことに驚くが、すぐに微笑みに戻った。



「そうか…。ならば今私が名前をつけよう。そうだな…。」



 顎に手を当て考えた。男の子はそんな白行(はくゆき)をじっと見つめる。しばらくたち、白行(はくゆき)はこう口にした。



「うん…。


  "呑心てんしん"。


 これから君は空鬼呑心からきてんしんだ。」



 すると光が消えていた瞳は、たちまちキラキラと輝いた。そして、男の子は「…てんしん…呑心てんしん…!」と呟く。嬉しそうな表情に思わず白行はくゆきも嬉しく笑顔になる。そして、呑心からきてんしんの冷たい小さな手を握った白行はくゆきは眉を潜めた。嬉しそうな呑心てんしんの目を見て話す。



呑心てんしん。行く宛がないならば、私のところで神力者の修行をしてみないか?君と同じ歳の息子もいる。」



 幼かった呑心てんしんは神力者と言う言葉を初めて聞いた。だが親もいない呑心てんしんは本当に行く宛もなく、このままでは死を待つだけ。神力者という言葉に興味を持ち、笑顔で「行く」と言った。白行はくゆきは頷き、呑心てんしんを抱っこしたまま、従者を連れて屋敷へと帰っていったのであった。









 どうも、明庵心架です。

 この場で話すのは初めてですね。


 えーと、ここから先は主人公の過去、いわゆる前世の物語へと一旦入ります。どんな前世だったのか、明かされてきますね。

 最近は忙しく投稿ができない日もあると思いますが、毎日投稿を目指して頑張りますo(`^´*)


 また、評価やコメントなどをしてほしいな~……


……なんちゃって…。はい、すみません。


 読者の皆様に「続き読みたいな」「面白いな」と思えるような物語にしていくので、今後ともよろしくお願いします!


 以上、明庵心架でした。




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