13 生鬼軍師
雨がポツポツと降ってきた。
禍々しい霊魂が入った藍冀公子《利道》身体は"鬼"の時の姿とは変わっている。体は人一倍大きくなり2m50cmくらいだ。さらに、2つの角と鋭い爪はもっと長くなっていた。瞳孔は猫のように縦長く黄色に光っていて、肌は青。人間の容姿には程遠い。
「青…鬼…。」
廉がつぶやいた。
「黄色の眼…。やっぱり、生鬼軍師か。」
「生鬼軍師?それはなんだ?」
「あいつの眼、黄色く光っているだろ?黄色い眼は生鬼軍師の証。7階級のうち上から6番目の鬼だ。日の國には4匹いる。」
「この強さの鬼で上から6番目!?しかも4匹…。」
人間にも階級があるように、鬼にも階級がある。
鬼の場合は眼の色で分かる。
赤色の眼が鬼神。
鬼神は1人しかいない。つまり、俺だ。
俺が死んでもなお、こうして復活できたのは
この時代に鬼神がいないからだ。
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灰色の眼は鬼天大臣。
理性がある2人の鬼で、俺に使えていたやつだ。
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薄紫色の眼は鬼級元帥。
全軍を統括する1匹の総指揮者。
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藍色の眼は鬼浄大将。別名 総大将。
鬼の軍勢を指揮統率する2匹の武士だ。
戦うときは、だいたいこいつが出る。
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浅葱色の眼は明鬼陣代。
この階級は2匹の鬼。
主君の代理として戦陣に赴くの大将の補佐だ。
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黄色の眼は生鬼軍師。
この階級は4匹の鬼。
大将・陣代の側で作戦計画の立案や助言をする。
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白目を向いているのは鬼兵士。
普通の鬼のこと。大勢いる。
鬼は兵士の階級だけでも相当強い。神力修なら普通の鬼だけで精一杯だろう。
すると、生鬼軍師は黄色の眼をギョロリと白月廉と白月力、俺の方へ向き、口から出した大剣を向けた。
(この俺にその眼を向けるか。おもしろい。)
呑心は不適な笑みをし、眼が赤く光った。一方、廉と力は剣を構えた。
「戦って分かった。先程の鬼だけでも相当強い力をもっている。今のこの鬼、生鬼軍師の階級となると我々は確実に死ぬ。」
「そうだな。信光礼をあげてから四半時経った。先輩方が来るまで踏ん張らなければ。」
固唾を飲み込み言った。頬には一滴の冷や汗がたれている。
威圧感があるなか、一滴の汗が雨と共に落ちる瞬間───




