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邪楽 ─日の國の鬼神─  作者: 明庵 心架
第二章 一族
13/29

13 生鬼軍師



 雨がポツポツと降ってきた。



 禍々しい霊魂が入った藍冀公子《利道》身体は"鬼"の時の姿とは変わっている。体は人一倍大きくなり2m50cmくらいだ。さらに、2つの角と鋭い爪はもっと長くなっていた。瞳孔は猫のように縦長く()()に光っていて、肌は青。人間の容姿には程遠い。



「青…鬼…。」



 れんがつぶやいた。



「黄色の眼…。やっぱり、生鬼軍師(せいきぐんし)か。」


「生鬼軍師?それはなんだ?」


「あいつの眼、黄色く光っているだろ?黄色い眼は生鬼軍師の証。7階級のうち上から6番目の鬼だ。日の國には4匹いる。」


「この強さの鬼で上から6番目!?しかも4匹…。」




  人間にも階級があるように、鬼にも階級がある。

  鬼の場合は眼の色で分かる。


  の眼が鬼神。

  鬼神は1人しかいない。つまり、俺だ。

  俺が死んでもなお、こうして復活できたのは

  この時代に鬼神がいないからだ。

  ↓

  の眼は鬼天大臣(きてんだいじん)

  理性がある2人の鬼で、俺に使えていたやつだ。

  ↓

  の眼は鬼級元帥(ききゅうげんすい)

  全軍を統括する1匹の総指揮者。

  ↓

  の眼は鬼浄大将(きじょうたいしょう)。別名 総大将。

  鬼の軍勢を指揮統率する2匹の武士だ。

  戦うときは、だいたいこいつが出る。

  ↓

  の眼は明鬼陣代(めいきじんだい)

  この階級は2匹の鬼。

  主君(大将)の代理として戦陣に赴くの大将の補佐だ。

  ↓

  の眼は生鬼軍師。

  この階級は4匹の鬼。

  大将・陣代の側で作戦計画の立案や助言をする。

  ↓

  白目を向いているのは鬼兵士(きへいし)

  普通の鬼のこと。大勢いる。




 鬼は兵士の階級だけでも相当強い。神力修なら普通の鬼だけで精一杯だろう。


 すると、生鬼軍師は黄色の眼をギョロリと白月はくがれん白月はくがりき、俺の方へ向き、口から出した大剣を向けた。



(この俺にその眼を向けるか。おもしろい。)



 呑心てんしんは不適な笑みをし、眼が赤く光った。一方、れんりきは剣を構えた。



「戦って分かった。先程の鬼だけでも相当強い力をもっている。今のこの鬼、生鬼軍師の階級となると我々は確実に死ぬ。」


「そうだな。信光礼をあげてから四半時(15分)経った。先輩方が来るまで踏ん張らなければ。」



 固唾を飲み込み言った。頬には一滴の冷や汗がたれている。


 威圧感があるなか、一滴の汗が雨と共に落ちる瞬間───




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