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第八話 約束のヒーローショー後

 気軽に読んでください

 現在AM:11時10分


 約束の12時まで余裕があるので売店で『ガングロジャー』のグッズを買い、レストランで『ガングロジャー』とコラボのオムライスを食べて時間をつぶした。



 そして約束の時間の10分前になったので、噴水前に向かった。

 

 そこに、『ガングロジャー』のTシャツを着た普通メイクの飯野さんが立っていた。

 

「飯野さん、待たしちゃってごめん。」

 

「私もバイトが終わって、今来たばかりなので気にしないでください。それよりもこの『ガングロジャー』のTシャツ可愛くないですか?」と笑顔で着ているTシャツを見せた。

 

「飯野さんにすごく似合っているね。僕もさっき売店で買ったよ。着る用と保存用、鑑賞用で3枚。」


「わかります〜私も3枚買いました〜↗大学の友達は『無駄遣いじゃん!』とか言うので、拓さんが同類で嬉しいです。拓さんに話したいこともあるので、このまま遊園地内のカフェに行きませんか?」

 

「いいですね。行きましょう」

 


 僕と飯野さんはカフェに行った。


 そこは、親子連れとカップルがたくさんいた。

 僕と飯野さんがこの場にいる他の人達にどう見られているかと思うと緊張した。

 

 飯野さんは、そんな緊張している僕を察して、

「この店、ベイクドチーズケーキとチョコケーキが絶品なんでシェアしませんか?」と和やかに話しかけた。

 

「う、うん、シェアしようか···どちらも食べたいしねぇ。でも、こんな14歳も離れた中年とケーキをシェアするなんて飯野さんは、嫌じゃないのかい。」


「私はそんなこと気にしないですよ〜食べたいケーキが2つ食べれてお得ですから。あと、半分の方が食べ過ぎなくてすむのていいんです。最近、ダイエットしているので。」


「じゃあシェアしようか。飲み物はどうする?僕は、アイスコーヒーにするけど。」


「じゃあ私は、アイスティーにします。」


 僕は店員さんを呼んで、

「ベイクドチーズケーキとチョコケーキ1つずつで、シェアするので半分にカット。飲み物はアイスコーヒーとアイスティーでお願いします。」と注文した。


 待っている間、飯野さんと番組の『ガングロジャー』の話をした。

 それで好きな『ガングロジャー』のメンバーについての話が盛り上がった。

 僕は、リーダーの『クロギャルピンク』派で、飯野さんは、『クロギャルブラック』派だった。

 お互いの好きなキャラの活躍する名シーンを熱く語った。


 しばらくして店員さんが注文した飲食を持ってきた。

 半分にカットされたベイクドチーズケーキとチョコケーキが1つの皿に2種類✕2皿、氷がたくさん入ったアイスコーヒーとアイスティー、ベイクドチーズケーキとチョコケーキ、どちらも本格的で美味しそうだった。


「拓さん、注文した飲食も来たので、ケーキを食べつつ、話したかったことを言いますね。でもまずは少し食べませんか。」


「そうだね。」

 

 まずはチョコケーキをひと口。甘過ぎず、苦過ぎず、カカオの風味がきいた大人の味だった。

 

 その後にアイスコーヒーを飲んだら相性バッチリだった。

 

 次はベイクドチーズケーキをひと口。表面のきつね色の部分がこうばしくて中のチーズケーキはチーズの風味がしっかり、底のクッキー生地もいいアクセントでとても美味しかった。

 

 これもアイスコーヒーとの相性がバッチリだった。


「飯野さん、このケーキ2つともすごい美味しいね。ここの店、連れてきてくれてありがとう。」

 

「私も、拓さんにそんなこと言われたら、連れてきたかいがありました。」と笑った。

 

 飯野さんはその後真面目な表情で、

「あの本題なんですけど、今日拓さんに話したかったことはですね·····同じ戦隊ヒーロー好き仲間として、友達になってLI●E交換したいという話がしたかったんです。私が出逢った中で拓さんが純度の高い戦隊ヒーロー好きだから。視聴した戦隊ヒーロー番組の感想やヒーローショーに関してなど、LI●Eでメッセージを送り合いたいと思ったんです。」と言った。


 飯野さんが急に真面目な表情をするから何か深刻なことなのかと僕は思っていたので少し安堵した。


「僕で良かったら、いいよ。友達になってLI●E交換しよう。」


 その後ケーキと飲み物を飲食し終え、僕は飯野さんとLI●E交換をした。

 

 飯野さんは嬉しそうにLI●E画面を見て、

「大学の友達、戦隊ヒーロー好きな子がいないので、拓さんとLI●Eできて良かったです。迷惑にならない程度メッセージ送りますね。」と笑った。                       


「僕の友達は同い年の男しかいないから。飯野さんみたいに14歳も離れた子と友達、しかもLI●E交換できるなんて光栄だよ。」


「私も拓さんと友達になれて光栄です。また、こうやって2人でカフェみたいな場所で戦隊ヒーローについて語れるといいですね。」

 

 なんやかんやで、僕と飯野さんは「さようなら」とお互い言って、現地解散した。

 


 家に帰ってきた。


 カバンから通知音がしたので、スマホを取り出して見たら、LI●E通知が届いていた。

 メッセージを見ると、飯野さんからだ。


『拓さん、今日はありがとうございました。飯野さんと友達になれて嬉しかったです。そういえば、今日のヒーローショーの感想聞くの忘れていました(笑)どうでした?』というものだった。


 すぐに、メッセージを送った。


『飯野さん、こちらこそありがとう。ヒーローショーは、パラパラ対決が1番盛り上がったね。飯野さんのパラパラしている姿すごい格好良かった。』と、メッセージを送った。


 飯野さんがすぐ既読していた。


 照れたくまのスタンプが送られてきた。


 僕もグッジョブとやっている渋いウサギのスタンプを送った。

 

 すぐに、飯野さんから、

『再来週、ヒーローショーが近くのデパートで開催するみたいなんですけど一緒に行きませんか?待ち合わせは10時デパート前で。』というお誘いが送られてきた。


 『行きます!』と一言メッセージを送った。


 飯野さんから、ありがとうと言っているくまのスタンプが送られてきたので、こちらこそと言っている渋いウサギのスタンプを送った。

 その後、では再来週と言っているくまのスタンプの後に、寝ているくまのスタンプを送られてきたので、僕も寝ている渋いウサギを送って、LI●Eは終わった。

 

 LI●Eが終わってから思った。

 ······ん、あれ···再来週、実質デートじゃねと。

 でも持っている服チェックシャツと、キャラクターのTシャツしかないどうしよ〜(焦)

 

 

 

  

 


 次の話は、服を買いに行く話

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