第五話 約束のヒーローショー序章➀
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あれから1週間が経過した。
今日は、飯野 尋(21)さんがヒーローショーのお姉さんとして参加するヒーローショーがある。
チケットを見たら、ローカルヒーロー『ガングロ戦隊クロギャルジャー』のヒーローショーらしい。
まさかあの伝説の戦隊をヒーローショーで見ることになるとは·····
この『ガングロジャー』は、男の子よりも女の子にうけた作品だ。
だが、プリ●ュアではない。
ちゃんと戦隊ヒーローらしく覆面だ。
モチーフがクロギャルだから目元は茶色だ。
コスチュームは1998年代のギャルの格好を活かして、ルーズソックスに厚底靴、ヒーローらしさはいつものあの全身スーツ。
全員女性だからスカート部分もあるのはお約束☆
この戦隊は、5人で、女の子が好きな色であるピンク、オレンジ、白、水色、黒で構成されている。
ピンクの『クロギャルピンク』のモチーフは、リップ
必殺技は、【リップスタンプ】敵に投げキッスをして戦意喪失させる。
オレンジの『クロギャルオレンジ』のモチーフは、チーク 必殺技は、【チークアタック】チークを敵の顔に塗り明るくし、戦意喪失させる。
白の『クロギャルホワイト』のモチーフは、フェイスパウダー 必殺技は、【フェイススノー】フェイスパウダーにちなんだ寒いギャグを言って敵を戦意喪失させる。
水色の『クロギャルライトブルー』のモチーフは、アイシャドー 必殺技は、【アイシャドーティアーズ】敵のまぶたにアイシャドーを塗り、号泣させて戦意喪失させる。
黒の『クロギャルブラック』のモチーフは、アイライナー 必殺技は、【アイライナーブロッグ】アイライナーで引いた線で敵を捕獲して戦意喪失させる。
敵キャラのモチーフは、真逆の白ギャル。
現代のギャルだ。
白ギャルはクロギャルを終わったコンテンツ、略してオワコンにして、自分たちの勢力図を拡げようとする。
だが、『ガングロジャー』も立ち向かう。自分たちもSNSで話題作りをして、クロギャルブームを狙いオワコンにさせないように努力している。
戦隊ヒーローではあるが、肉弾戦はほとんどないのが戦隊シリーズで史上初めてで伝説だった。
もう1つの伝説は、ガングロジャーをモチーフにした化粧品が異例の大ヒットしたことだ。
初めは、小さい女の子にしか売れなかった。
だが、ある超人気有名人が愛用しているという噂で、色々な店で販売されていたが、何ヶ月も品切れしていた。という伝説だ。
·····あ、また心の中で、語り過ぎた。
ヒーローショーが家から近い会場で、10時半だからってだらだらし過ぎた。
そろそろ身支度をしよう。
急いで身支度をした。
準備し終わったら、時間が余った。
そのとき閃いた!
早く会場に着いたらヒーローショーが始まる前に飯野さんと偶然会えるかもしれないと。
その可能性に賭けて早く家を出た。
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