第三十七話 ゲームセンター
カラオケ屋から出たら飯野さんが、
「拓さん、まだ時間あります?」と聞いてきた。
「うん。大丈夫。」
「それなら、近くにゲームセンターがあるのでそこに行きませんか?」
「どうして?」
「実はそこのクレーンゲームに色々な種類の戦隊ヒーローのグッズがたくさんあるらしいんです。それが欲しくて、駄目ですか。」
「いいよ。行こう、ゲームセンターに。」
「ありがとうございます。拓さんならそう言ってくれると思っていました。」
ゲームセンターに向かった。
到着して中に入った。
学生ばかりでアウェーな雰囲気だった。
そそくさと目的のクレーンゲームがある場所まで移動した。
フィギュア、ぬいぐるみ、文房具などさまざまなグッズがあった。
僕と飯野さんは欲しいグッズが違ったので、別々に行動した。
僕はフィギュアが景品で取れるクレーンゲームの方に行った。
中学生が使っていたので、終わるまで他のクレーンゲームをして待った。
中学生はすぐに諦めて別のクレーンゲームの方に行った。
そこが空いたのですぐに場所をとりコインを入れた。
1〜2回目は失敗したが、3回目で取れた。
しばらくして、合計5体のフィギュアをゲットした。
自分が欲しいものは手に入ったので、飯野さんの方に向かった。
飯野さんが袋をパンパンにするほどぬいぐるみを取っていた。
「飯野さん。」と声をかけたら、クレーンゲームの台を凝視したまま「拓さん、今集中しているので!」と低いトーンで言われた。
····怖っ!いつもの優しい飯野さんじゃない。
ゲーマーモードになると、キャラが変わるのね。
僕は飯野さんから離れて別のクレーンゲームで遊んだ。
しばらくして飯野さんが僕の方に来て、
「拓さん、さっきはすみません。私、ゲームに集中しているとキャラ変わっちゃうんです。」と謝って来た。
「気にしてないよ。欲しいの取れた?」
「はい、全種類の戦隊ヒーローのぬいぐるみをゲットしました。」
「この短時間ですごいね。プロじゃん!」
「そんなことないですよ。拓さんはどうでした?」
「フィギュア5体、ぬいぐるみ5個、がま口財布1個で飯野さんよりも少ないよ。」
「フィギュア取れるなんて十分すごいですよ。私、フィギュアだけは取るの苦手なんですよ。」
「そうなんだ。飯野さんって完璧超人のイメージがあったから意外だな。」
「完璧超人って····私、できないことだらけですよ。例えば料理とか。」
「料理できないんだ。意外だな。」
「私不器用で簡単なカレーライスとかしか作れないんですよ。」
「そうなんだ。大変だね。」
「まぁそんな話は置いといて、他のゲームで一緒に遊びましょうよ。」
「そうだね。せっかくゲームセンターに来たからね。」
僕と飯野さんは、色々なゲームで遊んだ。
メダルゲーム、ダンスゲーム、太●の達人、エアホッケーなど。
最後に記念に一緒にプリクラを撮影した。
最近のプリクラはすごいな。
目が大きくなり、顔は色白小顔。
できたプリクラを見たら、別人だった。
ゲームセンターで長時間遊んでいたら、夜になっていた。
僕達は、ゲームセンターに出た。
明日は平日で寝坊できないので現地解散した。




