第三十六話 カラオケ
カラオケ屋の中に入って受付をした。
フリータイムで飲み物は冷たい方にした。
受付でもらったコップに僕は烏龍茶、飯野さんはアイスティーを入れてからカラオケルームに入った。
早速飯野さんが、
「今お昼頃でお腹も空いたので何か頼んでいいですか?」と聞いてきたので「うん、いいよ」と答えたら、
「私は照り焼きマヨコーンピザ、フライドポテト、ストロベリーパフェにしますけど拓さんは何にしますか?」と聞いてきたので「明太スパゲッティ、たこ焼き、和風ハニーデニッシュにしようかな。」と答えた。
「いいですね。まとめて注文しますね。」と注文用タブレットで素早く注文していた。
注文したものが来るまで『劇場版思春期ジャー』の話をしていた。
僕は『思春期レッド』派で飯野さんは『思春期ブラック』派だ。
推しが違うのでお互いが印象に残ったシーンが違った。
僕は『思春期レッド』が囮役として黒幕をおびき寄せるシーンが印象に残った。
『思春期レッド』の能力【他人物に変身】が効果的に活かされていてとてもいいシーンだった。
飯野さんは『思春期ブラック』の能力【考えた服装の具現化】を使い、囮役になる『思春期レッド』の服装をつくってアシストするシーンが印象に残ったらしい。
確かにあのシーンは『思春期レッド』と『思春期ブラック』の合作という感じでとてもいいと思った。
『劇場版思春期ジャー』の話を長々していたらしばらくして店員さんが注文した食べ物を持ってきた。
一旦、話を辞めて昼食にした。
まずは明太スパゲティから食べようとしたら、飯野さんが食べたそうな顔をしていたので、
「シェアする?」と聞いたら、
「いいんですか〜私が頼んだのもシェアしますか。」と嬉しそうだった。
食べる前に全て分け合った。
しばらくして全部食べ終わった。
腹がいっぱいで苦しくなった。
もう一歩も動けないと思っていた。
しかしせっかくカラオケ屋にいるから何か歌わないといけない気がしてタッチパネルで歌を入れようとしたとき、もう入っていた。
····あっこれ、『劇場版思春期ジャー』の主題歌だ。
いつの間にか飯野さんがマイクを持っていた。
「拓さん、歌いたくなったので歌いますね。」
「あ、うん。どうぞ。」
男性ボーカルの曲なのに原曲キーで歌っていた。
····上手いな。音程グラフにほとんど合ってる。
飯野さんの声は普段話すときは高めだけど、こんなハスキーな歌い方もできるなんて器用だなと思った。
僕も歌いたくなったので、タッチパネルで歌を入れた。
飯野さんの歌が終わった。点数は92点だった。
「拓さん、どうでした。」
「上手だったね。原曲キーで歌って90点以上はすごいよ。」
「ありがとうございます。拓さんは何歌うんですか?」
「テレビ版『思春期ジャー』のop。」
「いいですね。あっもう始まりますね。」
歌い終わった。点数は88点。普通か〜。
「飯野さん、ごめん点数が普通過ぎて。」
「上手でしたよ。全国平均82点だから高い方ですよ。」
「ありがとう。」
「あの今思いついたんですけど、戦隊ヒーローの歌縛りをこれからやりません?」
「どうして?」
「戦隊ヒーローの歌縛りでも私達、戦隊ヒーローオタクだから続くと思うんですよ。」
「それもそうだね。じゃあこれから戦隊ヒーローの歌縛りでやろうか。」
「ありがとうございます。」
何時間も戦隊ヒーローの歌のみをそれぞれ歌った。
しばらくしてカラオケルーム備えつけの電話が鳴った。
受話器を取ったら、『あと10分です。』と店員さんに言われた。飯野さんにそのことを伝えたら、
「何時間も歌ったのでカラオケ屋から出ましょう。」
と言ったので、それに僕は同意して、カラオケルームから出た。
カラオケ料金などはワリカンで払った。
カラオケ屋から出た。




