第三十五話 映画②
映画が始まっていないのでパンフレットに書いてある『劇場版黒歴史戦隊思春期ジャー』のあらすじを読んだ。
[あらすじ]
宇宙人との戦いが終わり半年の間、世の中は平和だったので『思春期ジャー』は活動停止していた。
そんなある日、『思春期ジャー』達が通っている中学校暴行事件があった。
しかし普通の暴行事件ではなかった。
いじめられっ子の兵戸 政樹 中学2年生がいじめっ子の高津 郷 中学2年生を一方的に殴るというものだった。
兵戸は同じクラスだったから知っているが、彼は気が弱くてもやしのような身体だった。
しかしあの事件では別人のようだった。
普段は身長155センチで小柄なのが、あのときは2メートル近くで180センチある高津が小さく見えた。
顔だけは兵戸だったから判別できたが、明らかにおかしい。
兵戸は学校の先生6人でやっと取り押さえることができた。
そのとき、兵戸の身体はみるみる縮み最終的にミイラのようになった。
兵戸は死んではいないが昏睡状態になった。
そのような『ミイラ化現象』は各地で起こっていた。
『思春期ジャー』は活動再開した。
まずは各地で起こった事件の関係者に聞き込み。
それによってある事実を知ることになる。
加害者の共通点だ。気の弱い人そしてとあるアプリを使っていたということが·····
そのアプリは『greed』だ。
『思春期ジャー』のメンバーはそのアプリをインストールして黒幕をおびき寄せた。
それは悪魔だった。
悪魔には目的があった·····それは人間に1つ願い事を叶える代わりに、人間の活力を奪うという目的が。
『思春期ジャー』は悪魔から人間の活力を取り戻すために戦うのだった。
·····面白そう。楽しみだな。
そんなことを思っていたら映画が始まった。
あらすじ通りに内容が進んでいった。僕は没入して映画をみた。
映画が終わった。
·····あー面白かった。まさかテレビ版の宇宙人が『思春期ジャー』の味方として共に悪魔と戦うとは···
『思春期ジャー』の劇場版限定の合体必殺技【エターナル·アドレッセンス】がすごい格好良かった。
また観たいな。
あ、心の中で語り過ぎて飯野さん放置してた。
せっかく映画に誘ったのだから話しかけねば。
よし話しかけるぞ。
そう心の中で意気込んでいたら飯野さんが先に話しかけてきた。
「拓さん、映画最高でしたね。」
「そうだね。本当に。」
「ここだと長く感想言い合えないので何処か行きたいですね。拓さん何か案ありますか?」
「近くにカラオケ屋あるからどうかな。食べ物とか頼めるし、ソフトドリンク飲み放題だから。」
「いいですね。行きますか。」
僕達はカラオケ屋に行った。




