7話(青い石)
ーーー3番コンテナ前ーーー
「走れ!7番コンテナまで急げ!!」
「ラムダ司令長!報告があります。どうやら、5番コンテナ前に2輪バイクが複数台あります。」
「「「!!!」」」
「待て。それには怪我人から先に乗せろ。走れるやつは、私に続け!」
ラムダ司令長は冷静に判断をし、パニックになっている皆をまとめ上げている。
そうして、司令室、その他のコンテナから避難していたものは全員、7番コンテナに向けて走っていた。
1から9番まであるコンテナなのだが、これら全てのコンテナの下には、輸送用の船が下に隠されている。その中で、7番コンテナの下にある船には戦闘艦が建造されており、他の船とは機動力、耐久力、そして載積量で段違いに出来ている。
そして、その船は日本では初の戦機搭載可能船なのであった。
「ラムダ司令長、まずいです!敵機が1号機と3号機の周りへと続々と集まりだしています!!3号機だけでも回収をしないと!」
「3号機のやつ何をしているんだ!?ええい、通信をかけろ!奴らに全ての”石”を渡すわけにはいかん」
先ほどまで冷静であった司令長は、突然強い口調になり焦り出しながら、3号機に向けて通信を命令する。
『3号機!応答求む!!3号機!・・・ つ、繋がりませんっ!!』
「通信機を貸せっ!私が緊急通信をかけてくる!
「そんなことしたら、誰が指揮をとるんですか!?」
「”石”が敵に渡ればどうなることか!?クソ!どうしたらいいんだ!?」
「私にそんなこと言われましても、、、」
ラムダも焦り出したことでついにまとまりがなくなってきた時・・・
1号機から青い光が立ち上がった。
ラムダはつぶやく。
「・・・”石”の暴走が始まったか。」
ーーー
当然1号機から青い光が立ち上がった。それと同時に1号機も再起動をしたのである。その光は腹部から発していた。
俺は何が起きているのか全くわからない。
「なんだ・・・?青い石か?」
まるで宝石のように、いや、それよりも綺麗に青く輝く石が腹部にはまっている。周りには配線やパイプなどがその石に取り付くように配置されており、どうやら1号機の動力源はこの石から取っているのだろう。
細身の体のどこに動力源があるのか不思議だっかが、これなら納得できた。
しかし、こんな青い石からどうやってエネルギーを得ているのだろう?そんな疑問が尽きない。
そう考えつつ、眺めていたら、敵も事の異常性を悟ったのか、錯乱したように攻撃を仕掛けていきた。
しかし、その攻撃は俺たちには届かない。
なぜなら、1号機の前に薄い幕のようなものが形成されており、それが自分側と敵側の空間がシャットアウトされているのである。
「一体、何が起きているんだ・・・?」
まるで漫画の世界のような超常した現状に驚きを隠せなかった。
すると、1号機が俺の方を見てきた。まるで、ここから早く逃げろと言っているようであった。
まさか、AIに心はないと思うが、1号機に情があった俺にはそう思えたのである。いや、そう思うしか余裕がなかった。
そうして、俺はその場から即策逃げることにした。
「確か、7番コンテナは、、、こっち側か!」
俺は1号機を無駄にはできないと思い、再び7番コンテナの方へと走っていった。
ここまで読んでくださり、ありがとうございます!
今回の話からよくわからないこと(前々からわからないかもしれませんが、、、)が起こっていると思いますが、後にしっかり説明させていただきます。
なるべく、リアル路線で行こうと思っているのですが、、、やっぱりロボットには超常的な要素が必要ですね!!
追記:1月23日 修正しました。