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戦機戦記/senkisenki  作者: ゴキブリ初心者
東京編
7/39

6話(蒼光)

 駆けつけてきたのは、1号機であった。

一瞬のうちに4機を戦闘不能にした。今まで見たことのないような全く隙のない動きであった。

しかし、機体はかなりボロボロであり、なぜ動いているのか疑問に思うほどである。

そして、1号機はこちらを見つめていた。その顔は傷も相まって、悲しげであった。まるで、涙を流しているかのように・・・

すると


”あおい”光と共に、グキッという鈍い音が響いた。


後ろに控えていた、敵機によって1号機の片腕が落とされたのである。


「隙あり!!」


俺はすかさず、敵機に間合いを詰め、頭部をナイフで切り落とし、1号機の無事を確認するため、振り返ったのだが、1号機は座り込んでいた。もう使命を全うしたような雰囲気であった。そして、腹部からは、八面体のような宝石上のナニカが蒼く輝いていた。


「おい!大丈夫か!?聞こえるか?1号機のパイロット!返答できるか?」


俺は必死にパイロットの安否を確かめるべく、何度も声をかけた。しかし、いくら立ってもなんの返答もない。

そうして、頭部のコックピットを確認しようとした時、

後頭部が大きくえぐれていた。しかし、コックピットがある場所には、何かコネクターみたいなものが刺さっていた。

「こいつ、まさか自動型なのか・・・?」


そんなことを思っているうちに敵機がこちらへ集まってくる。


「くっそぉ・・・どうすりゃいいんだ?」


どうやら、基地のほとんどの制圧が終わり、残る俺たちのところに集まってきたようである。その数は30機以上であると推測できる。

ナイフはさっきの使用でエネルギー切れ。残る武器は拳のみである。

「約束は守れそうにないが、俺だってタダでは死ねないね!」

俺ももう限界であり、捨て身で特攻しようとした。


しかし、そうした時、当然1号機が動き出したのである。


1号機からは、蒼い光が漏れ出していたのだった。

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