閑話1(東南アフリカにて)
時は遡り、西暦2082年、東南アフリカ国首都、ヨハネスブルクーーー
今ここには一つの財団家族が訪問していた。訪問の目的として、表向きは財団と国家との親睦を深めるものとして世間には公表されているが、軍事商談が真の目的である。
近年、cocの前身組織である、(Echidna)がアフリカ大陸の様々な都市にテロ行為を起こしていた。このことに危惧していた東南アフリカ国は軍事商業世界1位であるローゼス財団から軍機を購入し、国防を固めようとしていた。
そして、その商談が現在行われようとしていた・・・
ーーー
「これは、ゴルド会長!よくぞお越しになりました」
「ズール国王、ご無沙汰しております」
「おや?これは、ラビーネ婦人に・・・ん?この子は?」
「この子は、マリー。マリー・ローゼスです。どうかお見知りおきを」
「マリーか。ふふっ、お嬢ちゃん、いい名前をもらったな。この子は将来会長の座を継ぐのですかな?」
「いえ、まだそこまでは決まっておりませんよ。はははっ」
ローゼス一家と国王との初対面はかなり和やかな感じから始まったのであった。だが、その時であった。
一人の黒服を着た男が国王に走り、何やら耳元で囁いた。
「失礼します。国王、報告がございます。・・・だそうです」
「なにっ!?・・・そうか、準備を進めろ。早急にだぞ」
「・・・? 国王、何かございましたかな?」
「ああ。いや、何もございませんよ。さぁ、お席を用意しておりますので、こちらへ」
そう言われるまま、すでに作られている商談の席に案内されるローゼス一家。
・・・
「さて、早速ですが軍機購入の件へと入りましょうか。今回購入していただく商品はこちらの紙に・・・」
ドカーーーン!!!
「なんだ!?爆発か!?」
突然の轟音に動揺する、ゴルド会長。
「爺!妻と娘を率いてシェルターへ!!私は後で合流する」
「承知しました。さぁ、ラビーネ様、マリー様ついて来てくだされ」
そう逃げようとするローゼス家。だが、目の前に黒服の着た男が立ちはだかる。
「・・・何のつもりなのです?」
そう聞くゴルド会長の質問に、銃を構えた国王が答える。
「あなた達のような身柄をそうそう逃すわけにはいかんのですよ。・・・襲撃は少々早かったですが、あとは計画通りに、、、」
「何を企んでおる!?」
「・・・このままこの国がエキドナに支配されるのは見えております。実際、西はすでに支配下なのです。いくらあなた達の支援があろうとも1つの国がどう足掻こうと結果は変わらないものです。そこであなたがた一族を交渉材料とし、エキドナと不可侵を結ぶというのがこの計画なのですよ」
「人質は私だけでいい!なぜ妻と娘もなのか!?」
「交渉材料は多い方が有利に進む・・・ん?なんだ!?」
こうしているうちに大使館付近にも爆撃が近づいて来た。すると一人の男が国王の元へ急いで走ってきた。
「はぁはぁ・・・国王!ご報告がございます」
「なんだ!?手短に言え」
「はい!ええと、敵との交渉に失敗しました。理由としまして、ローゼス一家である根拠がない。とのことです」
「なんだと!?ええい!その女どもを捕らえ、光学映像を送信しろ!!」
「そうはさせませんぞ!」
爺が手前に塞いでいた黒服の男を銃で撃ったのだ。
「さぁ、お嬢様は私が、婦人は走れますな」
「ええ。ですが、夫は・・・」
「私はいい!早く逃げろ」
「それでは会長お先に・・・」
そう逃げる一同の先には更なる困難が待っていた・・・
ここから少し閑話が入ります。少しお付き合いください




