表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

これで完全。

作者: ダルル

これで完全。


ーTVー


・芸能人の○○さんが不倫。


・A県a市一家町で大規模な爆発が起こりました。負傷者は3人。


・F県の各地で行方不明者が出ています。警察は深夜に行方不明者が多いことから、深夜の巡回を徹底させるよう、対応しています。



「テレビって面白いね。」

「・・・」

「なんか喋れよ。・・・・・しょうもね〜」

舌を出しながら、変な目をした女は言う。


「完全掌握とはまさにこの事。ねぇ、、てめぇもそう思うだろ?」

「てめぇとはなんだ?」

「あ、喋った。」

「人に対する喋り方じゃなくない?」

「ごめんごめん。」

ニヤニヤとしながら。


この暗い闇に覆われた空間には2人の女がいる。

変な目をした奴とある程度まともそうな奴だ。


バンッ。

変な目をした女はまともそうな女を殴った。

「なんかムカついた。ごめんね。」

「なぜ?」

「理由、、、いる?」

「うん、人として、ね。」


変な目の女は大きくその変な目を大きく、見開いた。

かなり威圧的。生物であるか定かでは無いそれは喋りだした。


「この空間において、私たちは自由さ....」


「その事になんの相違点があるというんだ?」

「人、、それは私が生きている限り、絶対に、纏い続ける呪いだ。そんな呪いに何故、人は抗わずに入れるのだろうか!何故私が人であることを意識する必要性があるというか⁉️」


………私は自由に生きたいのだよ。。。自由になれなかった、あの時の反動でね。


「へ〜〜」まともそうな女は興味が無さそうだ。


「私はこんなにも、君のことを愛しているというにもかかわらず、君は私の事を何にも知ろうとしない。私はそのことに今1番、頭を抱えてるよ。」


「あなたは私の事を知ろうとしないのに。他人に自分を知ることを求めるんだ?」

まともそうな女はゆっくりと体をこちらに向かせながら言った。


「あはは。確かにね、じゃあ君は私が君の事を質問したら返してくれるかい?」


「はぁ。」


「チッ、会話終わらすなよ。」


ーー場面は変わるーー


「何やってるの?」

「わわっ!麻宮さん⁉️」

「ん?」

「えぇ〜と、今、科学の本読んでて、、」

「へぇ〜出間くん、頭いいんだ?へぇ〜」

「な、なに……」




そうして、僕はオカルト部に呼び出された。


「まず、出間くんには、これを見てもらおうかな。」

そうして、新聞紙を出された。

その新聞には、でかでかと、芸能人の不倫が書かれてあった。

「不倫?」

「違う違う。こっち。」

「F県で行方不明者?」

「そう、この事件で最も不思議なのは、その人数。新聞とかテレビとかでは報道されてないけど、その数は100人以上。」

「100人も?」

「そんな数なのに、報道があまりされておらず、人数すらかなり深い部分まで侵入しないと分からなかった。どう、この事件、かな〜り怪しいんだけど。」

「おかしいのは分かったけど、なにが怪しいの?」

「そりゃ当然、犯人が宇宙人なんじゃないかってことよ❗️きっと、宇宙人が人をさらって実験してるんだわ❗️」

「多分、宇宙人じゃないですよ。」

「は?出間くんが理系脳なのは分かるけど、宇宙人はいるからね⁉️」

「あぁ、宇宙人はいますよ。けれど、そもそも、宇宙人は、、、ん〜そうですね、宇宙人の仕業かもしれませんね。」

「え、どんな心変わりが?」

「いやいや、自分の考えが破綻しただけ、ですよ。」

「今日のところは帰りますね。」

「え、なんで?」

「ちょっと、この事件について調べてみます。」


正直、この事件は謎が多い。それは調べれば調べるほどおかしいと分かる。

F県って書いてあるけど、F県以外でも行方不明が出ていて、かなり場所にまとまり性がない。そして、107人という、おかしな行方不明者数、また、それらは直近1ヶ月以内に起こっている。深夜に外出した人しか行方不明者になっていない。


「まぁ、この短期間で、死体が1個も見つかってないなら、誘拐、、か。」


ー深夜ー

「この数なら、割と無造作に狙ってるはず、一通りの少ないとこに来れば、来るだろ、誘拐犯。」


ーーー


「聞いてない❗️聞いてない❗️聞いてない❗️聞いてない❗️」

男は走った。2体の不気味な女から逃げるために。


その空間は真っ暗な空間。その空間は無限に続く。


「あははははは。よ〜逃げるねぇ。」

「身体能力は異常だね。」


そんなこと言っても、あいつらも走ってるんだぞ⁉️

俺の身体能力について来てる。

化け物共が。


「でも、追いついた。」耳元で囁かれた。

「アヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャ。......"ねぇ"❗️今どんな気分❓"ねぇ"❗️教えてよ、私にさぁ❗️」


俺は変な目をした女を殴った。


「いったいなぁ❓死ねよお前。」


女は手をどす黒い大きな触手に変形させ、僕を殴った。

「ねぇ、少年。」

「・・・」

「君の生い立ちについて私はすごーく気になるんだ。教えて貰っていいかな?」

「・・・生い立ち?.....ただの19歳の高校生で・・」

「よーく私を見て答えな❓」変な目の女はほ俺の髪を掴んで、目と目を近づけた。

「てめぇが話すべきものをしっかりと考えながら答えな。じゃないと、てめえの頭は空へ舞うことになる。」

「……私は宇宙人だ。シュラ星からやってきた。地球に潜入して、地球の軍事レベルを調査することが俺の目的だった。」

僕は奴らが欲しがっているであろう情報を選別して答えた。

「はぇ〜」

「は?何納得してんの?」まともそうな女は変な目の女に言った。


まともそうな女は俺を掴んで、左手を引きちぎった。

「ぎゃあああ❗️」

「こいつまだなんか情報隠してるよ。」

まともそうな女は俺の頭を地面に叩きつけたり、怪力で殴ったり、骨をボロボロにさせた。

「もうやめてください‼️いいますから‼️もう‼️」

「そう?じゃあ言って。」

「私たちは3日後に地球を攻めます。」

「そっか。」


その後、何度も。何度も!何度も❗️何度も‼️

殴られ続けたんだ。


「あれ?もう行っちゃうの?」変な目をした女が言った。

「まだ、こいつ殴ろうよ〜」

「・・・」

「あ〜あ。」

変な目をした女は俺を見た。

「楽しかった。でも、最後ら辺はあんまり、声で無くなってたから、そこ頑張れたらもっといいと思うよ!頑張ってね。」

「・・・」

「もういいや、死ね。」




元から、死んでるよ。



ーーー


「宇宙人、どうすんの?」

「・・・」まともそうな女は無視をした。

「ちょっとくらい教えたってよかないかな?」


・・・


実験体Xより。

この実験は1人の宇宙人、そして、もう1人の地球人を用いて行われる。

目的はこの世界を試すこと。

「さぁ、、楽しい、楽しい実験の時間だ。」


特殊な空間。視界がぐにゃぐにゃしてて、思考ができない。

頭がヅキヅキして痛い。泣き出しそうだ。

「...ッ、、痛い。はぁ、、、、ぁ〜‼️はぁ、、、」

「大丈夫?」

その声の主は宇宙人だ。

私はその言葉に正気を少しとりもどした。

「、、だ、いじょぶだよ。少なくとも、死には、しない」


これがここでの日常。

宇宙人が何故私に優しくしてくれるのかは分からない。でも、宇宙人にはこの特殊な空間に対してあまり、悪い症状は起きてないように見える。


ーーある日ーー

突然、宇宙人は苦しみ出した。

「あ、、あ、、」

宇宙人はのたうち回り、目が真っ赤になって私に言った。


「私はお前が嫌いだ。」


その言葉に深い意味があったのだとしたら、私は悲しむだろう。

でも、現状で、その意味を理解することは不可能なため、私は宇宙人の容態が良くなることを本気で祈った。


そして、2つは1つになる。


その瞬間、その場所に異空間に繋がる扉ができる。


世界はそれに耐えきれなかったのだ。


・・・


「私がここに来た理由。」変な目の女が言った。

「つまり、扉を見つけたら、地球に戻れるかもしれないってわけさ。」

「・・・」やはり、まともそうな女は無言で異空間を歩き続けた。


ーー


目の前に人が現れた。

よくわかんない、ある程度容姿が整っている女。

「あ...か、怪物。」


人の顔を見て怪物と。

「...死んじまえ。」

私はその女を消し炭にする。それも一瞬で。


「どうせ、あの女は特殊な生命体に興味を示した、狂人のようなただの一般人。」

「・・・」

「自分の熱意だけで、興味本位だけで、動いてしまう"脳なし"。」

「・・・そういう奴が?」

「いっちゃんきらい。」


「でも、私は嫌いじゃない。」まともそうな女は私を見た。

「そうか。」



ーーーーーー


その日、宇宙人は襲来した。

空にとてもとても大きな、黒い宇宙船が浮いている。

それは空を覆った。

その光景は我々を絶望させるのに、十分だった。


ある者は泣き叫び、ある者はこれを神の天罰だといい、ある者は犯罪を犯し、そして、ある者はこんな結末にならないように、過去に行って、世界を変えようとした。

共通点はそのどれもが、世界が終わることを確信していたことだ。


その時は訪れる。


宇宙船が降りてきたのだ。


「あぁ、終わる。」

ある者は落ちてくる宇宙船を見て思った。

「ん?」ある者は目を薄くして、宇宙船をしっかり見た。


それは生き物のようだった。黒い表面の中で液体が流れているような、まるで、シュラ星にいる、生物の腕のように。


「あれがもし、誰かの、生物の腕ならば、それは間違いなく、人智を凌駕する、最低、最悪なバケモノだ。」



星には荒れた荒野のみが生き残った。



*この星、地球とシュラ星のどっちなんだろうね。俺わかんねぇや。ガハハ*





「これで完璧。」

「本当?これで、地球は守られた?」まともそうな女は変な目をした女に問いかけた。

「あぁ、これで地球は守られた。」

「よかった。」まともそうな女は安心した。


どれほど、私が化け物だと罵っても、怪物だと罵っても、私は人間だ。その括りから逃れることは出来ない。

最低で最悪にされた私は全ての体の部位がもはや人では無い。

                       されども、私は人間だ。

                           生きている限り、、私は人間だ。


「この力は魅力的だ。世界を破壊しうる、世界から逸脱した力だ。」


ただ、これは未完全だ。


「地球に戻ろう。」

「・・・」


ーー


世界が終焉に向かう中、地球のみ繁栄する。

誰もが幸福を謳い、平和を謳う、そんな星。

それらは支配者の完全掌握によってできた幻想だった。

しかし、それは実現する。何者かによって、我々は自由になったのだ。


何者かの自由の代償によって。


「幸せな地球を見るの楽しい?」変な目の女は言った。

「・・・」まともそうな女は変な目の女を見た。



笑った。



星は笑った。

2人の執行人は笑った。


この星に汚物はもうない。

宇宙人も、狂人も、危険分子も。


?、あ、ここにいたわ。


まともそうな女は変な目の女を撃ち殺した。



その弾は変な目の女の触手を再生不可能に破壊する。



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


まともそうな女はゆっくりと世界に目を向けた。

その目はおぞましく、正しく(まさしく)怪物である。


「やりきった。」


怪物は自分のこめかみに銃を向けた。 


「ーーーーこれで完全。」


ー終わりー

お疲れ様でした。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ