2話 二話目は二話目で御座る。
土曜日の予定が決まった訳だがそうすると一つだけ言わないといけないことがある、俺がvtuberだということだ、まぁ、無くても入れるけど。親があそこの社長だからね。かと言ってそこの所属になろうとは思わないけど、炎上だけはしたくないからね。そういえば、母さんが何か言っていたような。まぁ、いいか。取り敢えず母さんからスタジオは何時でも使ってもいいけど前日には伝えてほしいと言われていた。
仕方が無いこうなったら一つだけ言おうじゃないか。
「実は俺もvtuberなんだよね。」
「え?」
彼女の食事の手が止まった。そりゃそうだ幼馴染が推しの声と全く同じ声の波長の声を出したのだから、けどこの反応を見るに全く気が付いていなかったみたいだ。なんであいつらは気が付いたんだ、一番近い彼女が気が付いていなかったのに。
「俺が如月紅羽雅だ。」
「えっ? え?! ええええええええ!!」
「おいおい、本当に知らなかったのかよ。」
「知っているわけないじゃん。まず、リアルが気になるような性格してないからね。」
「じゃあ、何でライVの東海支社という名の実質本社に行こうってなるんだよ。」
「え、だってあんたのお母さんあれじゃん、本社が東京なのに年に数回にしか本社に出現しないことで有名な白柳鏡花さんじゃん。ということはあんたは御曹司ってことじゃん。」
お陰様でねぇ、どっかの前に働いてた会社を辞めて黎明期にV企業を起業して一期生誕生が2018年3月ごろ、俺がvtuberを知ったのがこの時期、そして俺がvtuberをやり始めたのが2022年1月もうだいぶこの業界が飽和し始めてきたころだ、だけどな、俺がvtuberになった後従姉さんが描いたイラストはものすごくクオリティが高いと有名になりアヤファミリーという一つのジャンルにもなりつつある、尤もそのコラボはまぁまぁ行われているのに対して二、三回しか呼ばれたりしたことがない、何故かってそれは、従姉さんが描いたガワは私以外はすべて女性かいても男の娘だからだ。
因みに、落葉も従姉さんもといいアヤママが描いたイラストだからね。
「だから、俺は事務所に入れるしあそこで収録も配信もできるというわけだ。」
「これまでに何回使ったんですか、あそこ。」
「一万人記念と、十万人記念と、つい最近の五十万人記念だな。」
「そうなんですか。」
因みに、五十万人記念をしたのが先月だ。
そういえば、何をしに東海支社に行くんだろうか。
「そういえば、何をしに東海支社に行くんだ?」
「ん?公式配信だけど。」
「え、公式配信。」
そうかそうか公式配信か、ヨシ、母さんに連絡してみよう。
そう思い俺はスマホで母さんに電話をかける、一応プライベート用の方と仕事用の方の番号どちらとも登録してあるが今回は仕事用の方だ。
「もしもし母さん。いえ、liveVirtualの社長さん。」
『はぁ、何か用?あと、母さんとかliveVirtualの社長さんとかいう呼び方じゃなくてママと呼んでくれないかしら?』
「断じて断る。ママという単語はもう従姉さんにしか使わないと決めてるんだ。」
『綾め、私の瑠偉を取りやがって。』
「ママのことを悪く言ったら言うこと聞かないよ。」
『やめてくれ、それは困る。主に私が。』
「はぁ。で、本題に入るけど俺も明日の公式配信に出てもいいか?」
『いいよ、元々今日帰って明日連行していくつもりだったし。それにその話が出てくるということは落葉もといい花音ちゃんもいるのかな?』
「いますよ。変わりましょうか?」
『いや必要ない。あと、帰る手間が省けた。詳細は明日説明する。支社には午前十時には来ていてくれ。あと、明日綾ちゃんも来るからそれじゃ。』
そう言われ、電話を切られた。ほんと、いつも通り。仕事とプライベートを一瞬で切り替えれること。プライベートの時は甘えてきてオーラ出してるのに仕事になると少し命令口調になるからね。母さんらしいといえば母さんらしいか。あと、従姉さんが来るだと本当に何をやるんだ。あ、目の前に関係者いるじゃん。
「花音、明日何やるか知ってるか?」
「そういえば、聞かされてませんね。」
そう答える彼女目を見る、この反応は本当のことを言っているな。
「そうか。じゃあ明日。」
「え?泊めてくれないの?」
「泊めないよ、その代わりに俺から迎えに行く。」
「OK、それじゃあ、明日。」
そう言って彼女は家から出て行った、あの人の家大丈夫かな、両親が海外出張してるしまぁ、大丈夫か。
はぁ、明日のこともあるし寝よ寝よ。
そうして、俺は自室に行きそして寝た。
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