2022.7.25 サーキットの伝説
この文書は夢の記録です。実際に見たことではありますが、実際に起こったことではありません。実在する人物、団体、出来事等とは一切関係がありません。
ここはサーキット。伝説のレーサーフニャフニャは巨大な装甲牛車に乗って登場。観客席の防護柵を破壊しながら猛スピードで先頭を駆け抜け、後続車は瓦礫に阻まれ次々爆散。
最終ラップに突入、このまま逃げ切りか――。しかし、フニャフニャの相棒である老牛にゴール手前の傾斜45度の上り坂は過酷過ぎた。彼は坂の手前で精根尽き果て、道の真ん中で倒れ伏してしまっていた。
この場所は危険だ。俺は老牛を抱きかかえ、道の端に寝かせる。
よくやった。本当のチャンピオンは君だ。これからのことは心配しないで、どうか休んでくれ。俺も隣で眠るから。
歓声は既に他の誰かのものとなっていた。レースなんてもうどうでもいい。牛はいつの間にか大きな犬になっていた。その方が親近感があるからだろう。俺は牛を飼ったことがないのだ。俺は老犬の毛皮を枕に目を閉じる。俺たちは暗闇に包まれて消え、ほどなくしてサーキットの喧騒も消える。
これから夢を見よう。