2022.7.20 トイレが故障する
この文書は夢の記録です。実際に見たことではありますが、実際に起こったことではありません。実在する人物、団体、出来事等とは一切関係がありません。
トイレが故障した。水を流した後、いつまで経ってもタンク内の流水が止まらない。だがそのまま水が溢れ出てくるような様子は無い。ははぁ、なるほど。便器と繋がるパイプのふたが半開きになっているのだな。症状から即座に原因を把握する俺は賢い。(実際は過去に同じトラブルを経験しただけである)
俺はちょろちょろと流れ続ける水を止めようと、タンクを横からガンガン叩く。タンクがずれる。流水が止まっ…また流れ出した。クソッ。反対側から叩く。水の勢いが増す。クソッ!
俺はタンクを真上から殴りつける。すると蓋がタンクにくっ付いたまま、バグったように垂直方向に90度向きを変えて立ち上がる。溢れ出す大量の水。うおお!
雑巾を取りに行こうと便所を出ると、そこは砂浜。振り向くと便所のドアは無く、波打ち際に半分浸かった状態の我が家の便器に蜂蜜色の朝日が照りつけてきらきらと輝いている。あはは。写真撮ってツイッターに上げよう。スマホを取り出している間に、タンクの蓋が砂に落ち、波をかぶってそのまま埋まってしまった。うーん、いささか見栄えが悪くなったな。
良い写真を撮ろうと試行錯誤を繰り返すうちに俺は埠頭の艀にまでやって来た。沖には東南アジア風の若者数人が乗った小船があり、朝日の逆光でシルエットだけ揺らいでいる。海にも陸にも、他には特に人気は無い。静かな良い場所だ。俺は艀の先端から飛翔し、海上に浮遊した状態で自撮りする。自撮りってなんかナルシストっぽくて恥ずかしいから、なるべく自撮りって分からないように撮りたいな。俺は自分の腕が写らないようにカメラも浮遊させ、はるか遠く離れた位置から撮影する。黄金の海原で舞い踊る俺の写真が撮れた。最高にカッコイイ。
満足して砂浜に戻ると、俺の便器の傍らに一人の若い女性。自撮りスポットを探している間にここに迷い込んだのだと言う。いやぁ、僕はちょっとしたトラブルでここでトイレの修理をしていましてね…。自撮りなら得意ですよ。
ちょっとロマンチックな状況だな。便器をあれこれ弄り回しながらそう思い、振り向くと女性は極度の肥満体になっていた。うむ、なるほど。人生とはいつもこうだ。