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2022.7.7 人か犬
この文書は夢の記録です。実際に見たことではありますが、実際に起こったことではありません。実在する人物、団体、出来事等とは一切関係がありません。
人か犬を刺した。経緯は覚えていない。ただ、刺す瞬間まではゲーム感覚だったのを覚えている。背中に突き入れたナイフを縦一文字に滑らせていく。肉を切り裂く感覚が生々しく手に残ると共に、俺の腹の奥にも不快な何かが一文字に通り抜けていった。刃を突き立てている箇所はいつの間にか相手の背ではなく腹に変わっていた。それはナイフから手を離せずにいる俺の顔を真正面から見据えて、無表情のままで何かを喋った。具体的には思い出せないが、それは非難でも懇願でもなかった。俺は何か聞くべきではない言葉を聞いた。
目覚めても手と腹の不快感は残っていた。あれが俺に何を言ったのかは分からない。ただ、あれを殺してはいけなかった。