新しいニュース 博士と立野くんシリーズ
「藻類が日本を産油国にする」
この言葉が現実となってきた。
藻類を使った原油精製について、藻の種類を変えて下水で培養する事で圧倒的効率化を実現。日本の下水1/3を使い、1億3600万tの原油精製(日本の年間原油輸入量と同量)ができる。
実用化すれば、世界のエネルギー業界に革命が起きる。(Twitter記事より引用)
「これは、画期的なことじゃ無いですか?」
立野くんが博士に言った。
「うむ。下水を分解する働きの藻と、それを燃料化する藻があるらしい」
博士はGoogleで記事をもう少し詳しく調べて言った。
「化石燃料っていうのがそもそも、大昔珪藻類が作ったものですからね。現代で短いスパンで作れるとはびっくりです」
立野くんが感心して言いました。
「ひとつだけ引っかかるんじゃがのう」
「何ですか?」
「火気厳禁じゃよな」
「それはそうでしょう」
中東の原油に炎がついていたのを映像で見たことがあった。
「メタンガスなどが充満しておるだろうし、一度引火したら下水の通っている場所の地上にも影響するかもしれん」
「それはえらいことです」
「無論、対策はとってあるだろうがのう」
そうかな?と立野くんは一抹の不安を覚えた。