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節約夫と散財妻

作者: エドゴン

【1.序章】


森田「俺は森田。今の奥さんと結婚をして1年が経つが、最近の妻の散財癖に困り果てています。」


森田は奥さんに言いました。


森田「もっと節約しろ。俺が稼いできたお金だぞ。」


奥さん「あらまぁ。昨日は高級バッグを買ってきたわ。ほっほっほ。」


森田「高級バッグだって。何を馬鹿なことを。そんなお金がどこにあるというんだ。ギリギリな生活なのに。」


奥さん「あなた名義で借金をして買ったのよ。何の問題もないわ。」


森田「借金だと。お前は馬鹿か!高級バッグを借金をして買ったら破産することになるぞ。すぐに返品だ。」


奥さん「いやよ。あなたが返済しなさい。夫婦なんだから二人のお給料よ。」


森田はこのままだと借金地獄に陥ることになると確信しました。


【2.シャワーヘッド】


森田「高級バッグなんて買ってないでシャワーヘッドを買って節水でもしてくれよ。節約は大事なお前の仕事だろうが。」


奥さん「何をそんなケチケチしているのよ。細かいことなんて気にしてても無駄だわ。節水をしてもたかが知れているじゃない。」


森田「お前は変わってしまった。価値観が全然合わないな。」


森田は今の奥さんとは価値観が合わなくなってしまったと嘆きました。


森田「俺の稼ぎは多くはないんだ。節約して家計を支えてくれよ。」


【3.外食三昧】


奥さん「今日は友達と高級寿司に行ってくるわ。」


森田「馬鹿なことを。少しは家計のことも考えてくれ。」


奥さん「私にも友達と楽しく高級寿司を食べる権利はあるわ。あなたの稼ぎが悪いのが原因なんだからもっと稼げばいいでしょう。」


森田「夫婦なんだからお互いに協力をして生活をしていくのが普通だろ。」


奥さん「じゃあ時間がないから行ってくるわ。」


奥さんは高級寿司に行きました。高級寿司店に到着した奥さんは絶品寿司を堪能しました。


奥さん「ほっほっほ。最高だわ。これが本場のお寿司なのね。」


友達「いいでしょ。ここのお寿司は一度は食べておいた方がいいわよね。」


奥さん「そうね。この中トロはとろけて最高だわ。」


お会計はなんと1万円超えとなりました。そして奥さんは自宅に帰りました。


森田「一体いくらだったんだ?」


奥さん「1万円と少しね。これくらいの食事をする権利は私にもあるわ。」


森田「お前は馬鹿か。借金をして高級品を買い、自炊もせずに高級寿司なんて食べていたら家計がそのうち破綻するぞ。長続きはしない。わかっているのか?」


奥さん「人間、いつ死ぬかわからない。今よ、今楽しければいいのよ。」


森田「離婚だ!」


【4.家庭裁判所】


森田は散財を繰り返す奥さんと別れることを決意しました。


森田「俺と別れてくれないか?散財を繰り返すお前とはこれから先やっていけない。」


奥さん「何を言っているのよ。今別れればできた借金もあなたが払わなければいけないのよ。それでもいいの?」


森田「そんな馬鹿な。俺はお前が作った借金なんぞ一銭も払う気はないぞ。お前が自分でケジメを付けろよ。」


奥さん「いやよ。あなた名義の借金なんだからあなたが払わないとね。」


森田「絶対にそんなことは許さん。裁判だ!」


森田は家庭裁判所へ行き離婚の裁判を起こしました。今までの経緯を話し、森田名義の借金は奥さんが作ったものだと説明をしました。


森田「別れることができて借金は妻のものになるようにお願いします。」


担当者「そうですね。そのように手続きを進めます。」


【5.奥さんの言い訳】


後日、二人は家庭裁判所に呼ばれました。


担当者「旦那様は離婚をして奥様が作った借金を自分で支払ってもらいたいと言っておられますが、奥様はそれでもよろしいですか?」


奥さん「いやよ。私が借金をしたっていう証拠はあるの?あと離婚をするなら慰謝料を請求するわ。」


担当者「おそらく借金をしたときに手書きで書いた申込書の筆跡鑑定をすれば奥様のものだとわかるでしょう。また今回の離婚の原因は奥様にありますので、慰謝料は請求できないかと思われます。」


森田「これからは自分でアルバイトでもして稼いで節約しながら生きていくんだな。」


家庭裁判所で判決が下され、二人の離婚が認められ、借金は奥さんが背負うことになりました。もちろん慰謝料はなしです。


【6.イケメンと】


1ヶ月後。


元奥さんは男性と一緒に歩いていました。高身長のイケメンですね。


元奥さん「私の借金を肩代わりしてくれるの?」


イケメン「いいですよ。僕はお金持ちなので。」


元奥さん「だーいすきっ。」


元奥さんは森田との生活で作った借金をイケメンに肩代わりをしてもらいました。


人には相性というものがあります。やはりお金をたくさん使ってしまう女性にはお金持ちの男性の方が合っているでしょう。なぜこの奥さんが森田と結婚することになったのかは定かではありませんが、イケメンと出会い幸せに暮らしたとのことです。

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