表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

2/9

第1話 はじまり

幼なじみ4人組の告白ゲームに巻き込まれ、見事に人生初の失恋を経験した主人公キセツ。

信じていた人間に裏切られた屈辱を胸に謎の少女と共に異世界へ。

そこで主人公キセツは、まずこの世界について少女から説明を受けるのであった。

「起きてください。」


俺はいつのまにか眠っていたようで、さっきの少女の声で目を覚ました。


「もう!やっと起きた!」


「お、おう…って、え!なんだここは!」

俺は、辺りがすっかり一変しまっていたことに気がついた。

そこは、よくある冒険の世界って感じでまあ地球ではない事は理解できた。

つか、地球から移動って、そんな事できる奴がいるのかよ。コイツ何者なんだ?


そんな事を長々と考えている俺を見て少女が呆れた顔で話し出した。


「あなたが、人生やり直したいと言ったので、私がここへ転生させてあげたのですよ。まったくもう…あ、申し遅れましたが、私は案内人をしておりますレイニと申します。」


「そうか。…って、転生!?ちょっと待って俺生まれ変わっちゃったの?人生初の衝撃的な失恋直後だっていうのに、展開がハード過ぎるだろ…」


色々と急な展開に戸惑うばかりであった。俺は死んだのだろうか。それとも移動してきたのか?なに?地球って失恋で転生できたの?

なんて考えているうちに、俺は自分が非常に見晴らしの良い椅子に座っている事に気が付いた。その椅子は、背もたれが異常に長くよく漫画とかである王様なんかが座るような形をしていた。


「何だこの椅子!こんな所に座ってたら王様とかなんやらが来て、俺、異世界転生第一歩で処刑されちまうよ!?」

そう言って俺はその椅子から瞬時に離れた。なんてピンポイントで危険な場所に転生させてくれてんだコイツは。


「そこは、あなたの椅子ですよ。キセツ。ここは、あなたの国です。」



「あぁ、そうだったか、ならいいな。」






ん…?







え。







え!?




「どういう事?俺王様なの?!国抱えてんの!?ちょっと待って。何度も言うけど俺失恋直後だぞ!もう少しマイルドな展開を頼む!」


超絶パニックモードな俺を見て、ちょっと引き気味なレイニは俺が王様になった という衝撃の事実に対するツッコミも華麗にスルーし、続いてこの世界の説明をしてくれた。


なんでもこの世界は、5つの国があるらしい。

そして、様々な種族が一緒に暮らしている。いわゆる異世界ってやつだな。まあ、国によって種族の偏りは多少あるらしいが…そして、俺がいた世界では絶対になかったものがここにはある。魔法だ。

魔法を使える種族は限られるらしく、その力の強さもよくある修行で強くなれる!…とかではなく、完全に生まれ持ったものらしい。なんと無力な…。魔法が使えない者でも、種族によっては特殊能力のようなものも備わっているらしく魔法がなくても十分カバーできる、というわけだ。


それで、肝心な俺はというと…

「では次に、キセツ様のスキル等を説明します。これは私が特別に設定させていただいた項目も多数含まれますのでそれはそれは感謝して下さいね♪」

そう言って、レイニが得意げな表情で説明してくれた俺はというと…


名前 キセツ•カンノ

職業 王、魔術師

所属国 ラナ•リステル

魔法スキル 光闇火風水 Lv.MAX

武術スキル 全ての技を取得済み 威力Lv.MAX

特殊スキル 透過効果



…(^ω^)?







俺、もしかして最強?

日本で言うと、超ハイスペックエリートサラリーマン?(?)すげぇモテるやつ?


「おいおい!俺すげぇじゃん!マジでありがとうレイニ!これで、俺の第二の人生バラ色だなー。」


喜ぶ俺を見てレイニは言う。

「キセツ。何のためにあなたはここに来たのかお忘れじゃありませんか?

先程、この世界にはあなたの国を除くと他に4つの国がありますよね。そのの国の王とは、あなたのよく知る人物なのですよ。」



4つ…?


4…


つまり4人の王。



「まさか…」



「そう、そのまさか。あたなは、私が授けた全てのスキルを使って他国を消滅させなさい。」

レイニの言う、他国を消滅させる。とはどういう意味なのか。

確かに、復讐したいと思っていたキセツだが「消滅」という言葉に戸惑っていた。

レイニの言葉に対し、キセツが下した決断とは!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ