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05ストーリー

一旦学園散策を中止した俺たちは、第一運動場へと向かった。


さっき、学園の門を通る時にも少し見えていたが、その広さは、住宅街が一つ、建てられそうなほど広く、集まるといっても、その広い地のどこら辺に集合するのか分からないほどである。


とはいえ、運動場には、新入生、S〜Fクラスの全員が集まるわけだから、なんとなく集まっている場所に行けばいいだろう。


ちなみに、A〜Fクラスは、一クラス約50人で形成されていて、Sクラスだけは、毎年人数が変動するが、基本的に10〜20人ほどで形成されているらしい。


というのも、さっき事務員の人が言っていたのを思い出しただけだが。


まぁつまり、運動場には新入生、約300人弱が集まるというわけである。



「あ、アイズ。多分あそこじゃないかしら。」



ヘレナが指差した方向を見ると、新入生らしき人々が、運動場にある、大人5,6人が乗れそうな仮設舞台の近くに集まっているのが目に見えてきた。


そこを見ると、もうすでに結構な人数が集まっているらしい。俺たちも少し急いだほうがいいかもしれない。


「そうだな。............少し急ぐか。」


「そうね。」







_________________________________________________







....................集合している場所に行くと、驚くことに知ってる顔を見つけた。


「あれ!アイズと、ヘレナじゃん!さっきぶり!さっきは迷惑かけてごめんね。学園回ってきた?この学園、広いでしょーーー。」


ハイテンションで、矢継ぎ早に喋るのは、さっき、会った、ジェシカであった。隣には相変わらず、ニコもいる。


「さっきぶり。.............というか、ジェシカたちも新入生だったのか。てっきり学園のこと色々と知っているから、上級生だと思っていたよ。」


「あーーーね。わたしたち二人は、この学園の附属学校からの上がりできてるから色々とこの学園については知ってたりするんだよ。」


「そうだったのか。じゃあ、これからは同級生としてよろしく。ジェシカ、ニコ。」


「私からも、よろしくお願いします。」


「こちらこそ。よろしくね!お二人さん!」


「よろしくね!!アイズ!ヘレナ!」


相変わらず、テンションは高いがとても良い人たちだ。この二人となら、楽しい青春が送れるだろう。同じクラスになれれば良いのだが。


「同じクラスになれれば、嬉しいですね。」


.......ヘレナも同じことを考えていたようだ。







................その後少し話したら、またすぐに二人はどこかに行ってしまった。まったく、嵐のような人たちだ。


というか、新入生も大方集まっているし、入学式もそろそろ始まりそうだが、どこかに行って、大丈夫なのだろうか。



「えーー。新入生の皆さん。こんにちは。今から、王立ディスタ学園、入学式を開式します。」



と、考えていたら、本当に式が始まってしまった。


開式の声が聞こえると、周りで無秩序に話していた新入生たちが、一斉に会話をやめ、舞台に注目し始めた。


なるほど。流石、王国一の学園。入学する人たちもそれに見合う人たちのようだ。


「では始めに、学園長、挨拶。」


そう言われて、舞台に登っていくのは、二十代後半くらいであろう、茶髪の女性であった。多分彼女が学園長なのだろう。



「えーー諸君、入学おめでとう。学園長のノルマだ。.......まず、最初に断言しよう。ここには、諸君らが成長するためのすべての設備がある。......この学園で、知恵をつけ、自分の武器となるものを磨いていけ。そうすれば、自ずと自分の未来が見えてくるだろう。」


自分の受け持つ学園に、絶対の自信をもって言葉を断言するその姿は、流石、王国一の学園の長だと感じた。



「また、この学園は、催しや、学園行事も多くある。学園生活を楽しいものにしたいと思っているのなら、積極的に参加してくれ。」


俺も、今まで学園などとは、無縁の生活を送ってきたから、実は学園行事は結構楽しみにしている側である。



「では、折角だから、エキシビションとして、今年初の催しをしようと思う。.............特待生の人は舞台に出てきてくれ。」











.....................ついに、事務室で聞いた、エキシビションとやらの内容が分かる時がきた。..............確か、特待生は、このエキシビションによって、配属クラスが決まるんだっけか。


なんにしろ、あまり初日から目立ちたくはないが、、、



「気は進まないが、俺たちの出番らしい。.................行くか、ヘレナ。」



「ええ。何が起きるのかしらね。」



俺とは対照的に、少し、わくわくしている様子のヘレナと一緒に、舞台へと歩き出した。


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