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勇者の悪ふざけのせいで呪われてしまった  作者: よっしぃ
序章 勇者のいたずらのせいで呪われてしまった
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ダンジョンの大穴

勇者はクズです

引き続き side 勇者


やっと到着したぜ!

そう思うとしょんべんしたくなるぜ!


そう思う勇者だが、こればかりは仕方がない。

何故なら・・・・もっぱらこの大穴は、ダンジョン攻略中の冒険者にとって、貴重なゴミ捨て場であり、トイレであるからなのだ。

男ならその辺で立ちションもありなんだろうが、その後その汚物の臭いに魔物が引き寄せられる、衛生的に悪い、汚い、で余りよろしくない。


一説によるとダンジョン内で発生した魔物や、冒険者のなれの果て、その他落下物やごみ等元々ダンジョンになかったものは一定の時間・・・・数時間から数日と差があるらしいが・・・・いつの間にかすべて消えるらしい。

死体などは、他の魔物が食べたと考えられない事も無いが、冒険者が残した装備やごみは放っておけば消えてしまわないが、これもすべて消えるらしい。

何故らしい、なのか、それは以前冒険者が何日も張り付いて魔物の死体や装備品を床に放置し、離れた所から消えるのを待つ、という事をしたらしいが、消えなかったらしい。

その後物資が底を尽、一度地上に戻り補充をした後に戻ってみるとすべて消えていたらしい。

こういった情報は各地で寄せられており、冒険者の常識としてダンジョン内で発生した遺物は数時間後から数日で消える、という事は皆知っている事らしい。

逆に言うと数時間はその場に残ってしまうため、排せつ物の処理は慎重にしないといけない。

そこでこの大穴の存在。

場所によっては視界を遮るように入り込んでいる個所もあり、大をする時や、女性がお花を摘む時に好評らしく、もっぱら便所替わりとなっている。



だが今回、勇者はここに鎧姿の人間?魔物?と戦いながらやってきており、用を足すという事は物理的に無理。


そして勇者は、このデュラハン?と戦いながら考え、首を刎ねても動くそれに対し、倒すのは無理と判断、倒せないならばここに突き落としてしまおう、と。

実際この大穴の下がどうなっているのか勇者は知らない。

ひょっとしたら現在よりもっと下層に行けば底にたどり着くのかもしれないが、勇者はこのダンジョンの最下層にたどり着いた事が無い。

それよりもまだこのダンジョンは踏破されておらず、最下層がいくつなのか、どうなっているのかは誰も分からないのである。

ひょっとしたら既に誰かは一度は辿り着いているのかもしれないが、そういった冒険者が帰還したという記録が無いので、もし辿り着いていても全員死んでいるので真相は分からないまま。


そしてこの勇者が相手をしているリューク?デュラハン。

よく分からないがこいつに装備を奪われており、どうやってなのかが分からない。なので不用意に攻撃を当てられない。

何より持っている武器は予備の物。


「イディオ、ぼちぼちこいつらをこの大穴に突き落とすぞ!」

「おいおい勇者よ!そうは言ってもこいつ隙が無いぞ!防戦一方だ。どうするんだ?」


「考えがある。イディオ、装備をすべて外せ!」

「は?どうするってんだ?」

「どうやってか知らねえが、こいつは装備をすべて奪う能力があるようだ。」

「だからって何で装備を外す必要がるんだ?」

心底訳が分からないといった感じで聞くイディオ

不敵な笑みを浮かべつつ勇者は

「そんなん決まってるじゃあねえか?」

「おい、いやな予感しかしないんだが?」

冷や汗を流しながら言うイディオ。

「念の為服も脱いどけ!」

「やめてくれー!」

そう言いながら何をするのか分かったイディオはパンツ以外を脱いだ。まだパンツは予備があるからだ。

「よし、逝って来い!」

「何だあ?逝って来いって!行ってこいじゃあないのかよ!」

突っ込むイディオを勇者は思いっきりリューク?だった鎧に向かって突き飛ばした。

「ギャー!」

イディオはリューク?に体当たりをする羽目になり、そのまま2人?して倒れこむ。

その隙に勇者はもう一度リューク?の首を刎ねる。

転がる頭。

それを見たレーツェルだった鎧が一瞬動きを止めたのを見逃さなかった勇者は、すかさずその首も刎ねる。

そして2つの首を纏めて掴み、穴に落とす。

「逝ってこい!」

頭が無くなりうろたえる?2体。この間にイディオも立ち上がり、リューク?を穴に突き飛ばす。

「おー!落ちるう落ちるう!」

勇者もレーツェルを突き飛ばす。


「さあ帰るか。」

「おい待て、服ぐらい着させろよ!」

面倒臭そうに待つ勇者だった。


安全地帯へと戻ってきた勇者とイディオだったが・・・・

「おい、2人は何処へ行った?」

「何処って言われてもな・・・・マットぐらいしか残ってないし?」


勇者とイディオが戻った時、もう既にこの場には聖女アルフォンシーナとビーチェの姿はどこにも見当たらなかった。


「荷物も無くなってるし?」

「どうするんだ?水も食料もないぞ。」


そう、勇者とイディオはアルフォンシーナとビーチェと行為に及ぶとき、全裸になっていたので装備も、カバンもすべて取り外しており、その後そのまま戦闘になったため装備以外はこの場に置いてあったのだ。

「どうすんだよ?」

「俺に聞くな!」


ダンジョンに取り残された2人であった。



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