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勇者の悪ふざけのせいで呪われてしまった  作者: よっしぃ
序章 勇者のいたずらのせいで呪われてしまった
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勇者、2人の首を刎ねる

ちょっと長くなりました。

side 勇者


「どうなってんだこりゃ?」


勇者とイディオがそれぞれ無理やり装着させたヘルメット。

それに引き付けられるように他の装備が2人に装着していく。

「素晴らしい!自動装着とか、俺様新発見!」

「おいおい勇者!何か傷も修復してるぜ!」


2人はヘルメットを被せられた後、なんと鎧が装着されていく。そして先の戦闘で破壊されていた鎧の傷が、装着後に修復していくのである。

「あ、俺様も服着とくかあ。イディオ、お前もそろそろ服着ろよ。野郎の裸なんて見たくねえからな!」

そういう勇者は現在賢者モードである。

聖女アルフォンシーナを3度も犯したからであるが・・・・

「今回はまさかの野郎が加入、それにあのブスっ娘とか・・・残念な事になると思ったんだが、あの2人が加わったからなあ。今回は大当たりだったな、勇者よ!」

「おう!たまには伯父もいい事してくれるぜ!」

「聖女なんて勇者の超好みだろう?顔は素晴らしく別嬪だが、あの小さすぎる胸がなあ・・・おれはあのビーチェのおっぱいが最高だったぜ!」

「フッ、まだまだだなイディオ、アルフォンシーナのおっぱいの魅力が分からないとは。デカけりゃあいいってもんじゃないんだぜ!こう、手のひらですっぽり収まるサイズ!最高だぜ!」


勇者はスレンダーな、スリムな体型の娘が超好み。正しくアルフォンシーナは勇者のドストライク。そしてイディオは・・・・おっぱい星人である。

ビーチェのロリ巨乳はイディオに至福の時を与えたもうた・・・・ビーチェのおっぱいは爆乳に近かった・・・・ロリ巨乳、サイコー!イディオ談)


2人しておっぱい論争をおっぱじめていたのだが、周りの変化に気が付くのが遅れてしまっていた。


「これでブスっ娘が勇者の従妹だっけ?あの金髪美女。あれだったらよかったのにな。」

「あいつは駄目だ。伯父の秘蔵っ子だ。まあそのおかげでおもちゃが2つ手に入った訳だけどな。」

「ははは!違いねえ!これはこれで面白い・・・おい勇者、何か音がしなかったか?」

「うん?ありゃ?何で2人とも起き上がってるんだ?おいリューク、レーツェル、勝手に起きるなよ?」

そういう勇者だが、2人の反応はなく、手にした剣を掲げ、勇者とイディオにゆっくりと近付いていく。


「何かやばそうだな。」

そう言ってイディオは急いで装備を整えていく。既に装備を整え終わっていた勇者は

「おい!止まれ!勇者様の命令だ!」

そう勇者が2人に言い放つが2人は止まらない。

「なあ勇者よ、こいつらまさか俺達に敵対するつもりかな?」

「あほかイディオ。こいつら中身は只の魔術師と、単なる荷物運びだぜ!そんあわけ・・・・ううぉ!」

そう言い始めていた勇者にリュークの・・・・?鎧が勇者に襲い掛かる。

レーツェルだった?鎧は同じくイディオに。

ガキン!

「おいおいこいつは・・・シャレにならねえぜ!こいつ本当に魔術師か?スゲー力だぜ!」

「これはもしかして・・・・鎧の力か?うははは!こりゃー傑作だぜ!」

リュークとレーツェルは接近戦は不得手、しかもレーツェルは純粋な魔術師。剣など使える訳もなく。


最初は軽口を言い合っていた2人だが、次第に表情が真剣になっていく。

「何だこいつら!強いぞ!」

そう言うイディオだが、鎧にはいくつか剣が当たっており、どんどん後退していく。

勇者の方は・・・・

「いって―!リュークのくせに生意気な!」

左腕にいいのを受けてしまい、余裕がなくなる。

そしてどんどん後退していく勇者とイディオ。

「こりゃあさっきのリビングアーマー以上の強さだぜ!どうすんだ、勇者よ?」

こうなったら仕方ねな!本気を出すぜ!

そう言って勇者は別の剣を取り出し、二刀流に。

「勇者に刃向かったんだ、死んどけや!」

だが中々突破口はつかめない。

だが・・・・リューク?が足元に落ちていた石を踏んでしまい体勢がぐらつく。

「今だ!チェスト―!」

とか言いながらリュークの首を刎ねてしまう。

それを見て動きを止めてしまったレーツェル?に対しても左の剣で一気に首を刎ねる。

倒れる2体。

「おいおい、殺す事はなかったんじゃねえか?どうすんだよこれ?流石に怒られるぞ!」

「うっせー!勇者に逆らったんだ!死んどけってな!」


興奮していた2人は倒れた2体の違和感に気が付いていなった。

そう、首を刎ねたのにもかかわらず、2人からは血が流れていなかったのである。


「おー痛かった・・・・くそ!めっちゃ腫れたじゃねーかよ!」

先ほど痛めた腕が傷む勇者。かなり腫れている。

「ポーション使うか?」

そう言ってイディオは勇者にポーションを渡す。

実はこの2人、まだまだポーションを持っていたのである。

イディオがこの鎧と戦った時にダメージを受け、聖女に回復魔術を使わせたのは、聖女の魔力が枯渇するように仕向ける為であったのだ。


勇者が治療を行ってる間、それは音もなく起き上がった。

そう、首がないリュークだった鎧が起き上がったのである。


異変に気が付いたのはイディオだった。

「おい勇者後ろ!」

イディオに言われ振りむく勇者。

そこには頭のない鎧が勇者を掴もうとしている所だった。

「ううぉ!」

咄嗟に剣で鎧に切りつける。

だが・・・・鎧の右手に剣を受け止められ・・・・ずにそのまま勢い余って倒れこむ勇者。

何が起こったのかわからず呆然とする勇者。

そして鎧が勇者を掴む。

「くそ!何だこりゃ!」

鎧に摑まれた勇者であったが、何故か装備が消えていく。

イディオがすかさずリューク?に体当たりを。

はずみで勇者を離すリューク?

「勇者、剣と鎧はどうした?」

「どうしたもこうしたも・・・・消えた?」


今は勇者は鎧を着ておらず、剣も1本がなく、もう1本があるだけである。

そこにイディオがリューク?に攻撃を行うが・・・・

「げ!」

確かにイディオの振るった剣はリューク?に当たったのだが・・・・右手で受けられてしまい、右手に当たった瞬間、剣が消えてしまった。

その間に・・・・レーツェルだった?鎧が自分の頭を拾い、取り付けていた。呆然とする2人。

その間にリューク?も頭を回収していく。


「おいおい!こいつらリビングアーマーじゃあなく、デュラハンだったのか?」

「なだデュラハンって?」

「何だ知らねえのか?首なしで動ける鎧の事だ!」


デュラハン・・・・首を刎ねられても動く鎧の魔物。

めっぽう強く、魔核コアを破壊するまで動きを止めないが、魔核を破壊しても倒れなかったと報告がある、不死に近い魔物である。ランクは最高とされるSランク。

Sランク冒険者6人のパーティで1体倒せるかどうかの難易度とされている。


どんどん動きがよくなっていく鎧の2人。

反対に装備も無くなり下がるしかない勇者とイディオ。

イディオは予備のショートソードしか武器が無い状態。

「おいどうするんだよ?首を刎ねて死なねえってもはや人間じゃあねえ!」


「イディオ、奈落の落とし穴まで後退するぞ!」


奈落の落とし穴・・・・それは何処まであるのか分からない深い穴であり、一度落ちたら二度と戻れないと言われている。


「確かすぐそこにある奴だろう?しかしあんなのに落ちるのか?無理だろう?」

「やるしかない!どうやったか知らねえが、今は装備がない!ちくしょう!ちょっとしたいたずらだったってのに!」


首を刎ねておいいていたずらはないだろうと思ったイディオだったが、口に出したのは

「楽しい時間は短いなあ!」

だった。



そうして後退する事1時間、ついにその奈落の落とし穴が2人の視界に入ってきた。


通常通るルートからは外れているため、間違っても落ちる事はないのだが、穴の大きさが中々あるため、不用意に戦闘中に近づいてしまえば落ちる可能性がある。

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