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Zoo station

今日、夜中の3時に寿司を食べました。

この小説を読んでくれてる人達にも食べさせたかったです。

学祭も終わり、今日は休日です。


あ?学祭の結果?


んなもん、三年のクラスが優勝でしたよ!

こちとらライブとブチャラティまでやったのに、全然ダメでしたよ!

なめんじゃねーよ!クソッタレ!


金城は発狂して暴れるし、玲奈と奈津美ちゃんは機嫌悪かったし、ミスターとかっつんはデートしてきて満足げだったし、タマはファンの娘に、マスクにサインしてって言われて調子のってたし!

俺だけ良いことねーのね!不幸か!


だいたいタマのファン、なんでデストロイヤーマスクなんて持ってるんだよ!?

バカなのかな!?


「兄ちゃん、ごはん……」


学祭での出来事に憤りを感じながら、リビングでタバコを吸っていると、里緒が眠たそうに目をこすりながら俺に言う


「ん。おはよう。もう昼過ぎだぞ。寝過ぎでねーのかぃ?」


「寝る子は育つ」


そうですか…。

おっぱいが育てばいいね。



「今、失礼な事考えた」


「さぁーて、飯でも作っかな!」


ジト目で睨む里緒をスルーしてキッチンに向かう

めんどいから焼きうどんにしようっと



「兄ちゃん、携帯鳴ってる」


「変わりに出ておくれ」


「うん。私は神だー」


どんな出方だよ…俺のイメージそんなんか?


「ん。ちょっと待って。兄ちゃん、タマ兄から」


電話の相手はタマだったらしい


「私は神だー」『もういいっつーの!里緒に変な事教えんな!』


「教えた覚えはねーんだが…。んで、どーした?」


『今日ヒマか?ヒマならちょっと付き合って欲しいんだけど』


「あー?なにすんのよ?」


『何も言わずに付き合ってくれぃ!んじゃ、頼んだぞ!」


「あっ!おい!……切りやがったよ…」


なんだよ?アイツ…

どーせ、ろくでもない事なんだろうけど。


「兄ちゃん、出かけるの?」


「う〜ん。めんどくせぇけどな。とりあえず飯食うべ?」


出来上がった焼きうどんを食い、出掛ける準備をする。


「多分、晩飯までにゃあ帰ってくると思うけど、腹減ったら奈緒と何か食いに行ってくれ」


「わかた」


里緒に出掛けた奈緒の分の晩飯代2千円札を渡し、バイクのメットをかぶり家を出る

愛車のシャドウにまたがり、タマの家まで向かう


バイクじゃちょっと肌寒い季節になってきたなぁ…



***


「タマー!来たぞー!!」


バイクで約10分。区営アパートの一室がタマの家だ

インターホンを鳴らし、大声でタマを呼ぶ


「鉄人!アンタ、アパートで大声出すんじゃないよ!!張っ倒すよ!!」


玄関のドアをものっそい勢いで開け、俺を怒鳴りつけるくわえタバコのヤンママ

つーか、タマの母ちゃん


美人で若いんだけど目つき悪い


「悪い、オバチャン。タマは?」


「オバチャン言うなっ!中入って待ってな!」


タマの母ちゃんに案内され家の中へ



「母ちゃん、タバコ一本おくれ。おっ!アクマ、来たか!」


ワークシャツにカーゴパンツのワークスタイルの服装をしたタマが部屋から出てくる


「タバコくらい自分で買え!バカ息子!!」


「うっせ!ババー!!家ん中だからってTシャツ一枚でウロウロすんな!ブラジャーしろ!ズボン履け!」


オバチャン、ノーブラかよ…


「あたしの家でどんな格好しよう勝手だろ!?鉄人、あたしがノーブラで興奮したかい?」


腕で胸を押し上げ、詰め寄ってくるタマ母

ビーチクツーンってなってますやん


「んーん。全然興奮しねー。つーか、ちょっと引いた。ブラジャーくらいした方がいいよ」


ニッコリ爽やかに否定するよ。友達の母ちゃんに興奮しねーよ


「早く出掛けろ!バカウンコ共!!」


「「イテッ!!」」


鬼の様な形相でグレープフルーツをぶつけるタマの母ちゃん

つーか、バカウンコって……



「おー痛ぇ。なんだよ、あのババア」


グレープフルーツを見ながら文句をいうタマ

文句言いたいのは俺の方だよ


「で、今日はなんの用だよ?」


「合同コンパ、略して合コンを行いたいと思いますっ!」


「…………帰っていいか?」


「だめー。もう行くって言ったもん!」


顔の前で×マークを作るタマ


「はぁ…。メンツは?」


「ウメと中山、女の子は港聖女子の娘達だって」


港聖女子かぁ

まぁ女の子のレベルは高いって評判だし

若干、テンション上がったのは俺も男っちゅーことで


タマ?タマはニヤニヤしてますよ


ちなみに、ウメと中山って奴は俺と同じ中学の奴で、ウメはギャル男で、中山は柔道をやっているのでガタイの良い坊主頭です。

まぁ、出番は今回くらいなんで覚えなくて結構です。



バイクをタマの家に置き、待ち合わせ場所のボーリング場に向かう



「佐久間ー!!タマー!!」


ダァーッ!うるせー!デケェ声で人の名前を呼ぶんじゃねー!!


俺達の名前を大声で叫ぶギャル男ことウメ

相変わらず騒がしい奴やな


「佐久間よーい!!」


大声で俺の名前を呼び続けるウメ

いい加減うっとうしい


ウメに向かって全力ダッシュ


「佐久間ー!!俺の胸に飛び込んでこ――」


「アックスボンバー!!」


「――いぶぅえぇっ!」


ハルクホーガンばりのアックスボンバーがバッチリ決まったね。

のた打ち回ってらぁ。ケケケ!



「相変わらず無茶するな…佐久間……」


「おう!中山!久しぶり!!」


俺の背後に立ち、苦笑いで俺に話しかける中山


「佐久間…俺にも優しくしてくれ」


「テメーはうるせーんだよ!!バカ!!」


大の字で倒れるウメにストンピングをかます

この2人に会うのは中学の卒業式以来だけど、2人ともあんまり変わってねーな


「ウメ!女の子は!?俺のファンは!?」


そわそわニヤニヤしてるタマ


「あー。もう来るんでねー?」


「ウメちゃーん!」


「ほれ!来たぞ!」


ウメに手を振りながら、こっちに来る女の子4人



「うぉぉー!!レベル高ぇえぞ!あの娘達!」


「だろー!!セッティングにマジ苦労したんだぜ?感謝しろよ!!」


騒がしいタマとウメ

目が悪いからレベル高いとかわかんねーな



「ちょっと待て……アクマ、お前は見ない方がいい」


「なんでよ?レベル高いんだろ?」


タマの言葉に首を傾げてると女の子達がウメと挨拶を交わしていた



「あ…」


「マジかよ……」


振り返ると奴がいた……


なんて10代にはわかんねーネタは言いたくねーけど

振り返ると元カノがいた…

マキシマムザホルモンの『糞盤』のCDケースにさ

「指でこするとうんちの臭いがするよ!!」って書いてあるんだけどさ

あれを見た瞬間、キンタマがズキューンってなったんだ。

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