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(E)X'MISS

よっ!久しぶりlml(゜Д゜)lml

ついにこの小説も50話ですよ!でも50話だからって特別な事は一切しません!


そんなんロックじゃねぇ!!

「んじゃメガネ、この段取り呼んどけよ。ちなみにしくじったら…………ど突き回すぞ!コノヤロー!」



メガネに協力してもらう内容を書いた紙を渡し、ミスターとメガネと共に部室に向かう。



「鉄人君!頑張ってね〜!」


「おー!」



廊下に出る時に玲奈に激励の言葉をかけられ、片手を挙げ応える。




「な、なぁ…本当に僕で大丈夫なのか?」


「大丈夫じゃなかったら困るんだよ。」


「まぁ、あんまり気負わないでやんなさいよ。でも、しくんなよ!」


メガネにプレッシャーをかけつつ、部室のドアを開ける。



「オメーら、おせーよ。」





部室のドアを開けると、タマがコーラとメロンソーダを足したような気色悪ぃ色した飲み物を啜りながら悪態をついてきた。


部室には俺達を除くメンバーが揃っている。



「わりぃ。つーか、オメー何飲んでんだよ?気持ち悪いな…」


「けっこーイケるぞ。これ。さっき露店で買った。」


そすか。なんかドブみたいな色してるから興味ねぇっす。


「てっちゃん。そいつ、ウチのクラスの若村じゃん。どしたの?」


「あー。例のオープニング、やってもらおうと思ってさ」


かっつんの質問に応え、ベースのチューニングをする。

つーかメガネ、若村って名前なんだ…



「おーし。若村…つか、若村だからジャクソンだな!飲めっ!」


「いや…なんかそれ気持ち悪いし…」


タマに絡まれるメガネことジャクソン。

若村だからジャクソンて…安易すぎんだろ


「おげーっ!まぁぁずぅぅ!」


ドブ色ドリンクを飲んだジャクソン。

漫☆画太郎みたいなリアクションすんなよ…

大爆笑するタマとかっつん


「若村君。この子達イジワルだから相手にしたらダメだよ?オープニングよろしくね」


千夏先輩の優しい言葉にしどろもどろするジャクソン


うわぁ。かっつん、ちょーつまんなそうな顔してるよ。



「んじゃ、ボチボチ行きますか?千夏先輩、藤堂先輩初っぱなよろしくお願いしますよ」


「まかせろ!」


「おー!」


「シャア!キンタマズキューンでイキますよー!!」


「「「Yes!We Can!わしょーい!!」」」


円陣を組み、掛け声を合わせ、会場に向かう。



***


各機材が並べられた体育館のステージ


観客もそれなりに集まり、ざわざわと騒がしい



「それでは軽音部による………」


進行役の実行委員が進行用の紙をみて、戸惑いながら読み上げる


「け、軽音部による『糞ライブ〜袖に米粒付いてまんがな!〜』です…」



静まり返ったステージ上で一人スポットライトの光を浴びる千夏先輩のトランペットで演奏される競馬のファンファーレ



ジャクソンが実行委員からマイクを受け取り、『あの曲』の実況を始める



「さぁ!最終コーナーを抜け各馬一斉に鞭が入る!おおっと、ここで猛烈な勢いで追い上げてくる白い影!ミドリマキバオーだぁっ!!」


ここで会場の後方でスタンバイしていたインブル4人が観客を押しのけステージに上がる


「先頭集団並んで一気に抜き去った!!その差二馬身から三馬身!マキバオー速い!二位以下を大きく突き放して、今、ゴールイン!マキバオー圧勝っ!!」


俺達がステージに上がるのと同時にジャクソンの実況が終わり、照明に照らされる



かっつんは覆面をしている馬のマスクを

ミスターは『万馬券』と書いてある茶色の馬のマスクを

タマは白いペンで『カスケード』と書いてある黒い馬のマスクを

俺は『うんこたれ蔵』と書いてある白い馬のマスクを


それぞれがマスクを被ったまま演奏を始める


曲はもちろん『走れ!マキバオー』スカパンバージョン


マスクをしている分、声が籠もるのでマイクに近づいてカーキン声で歌う


一見したら馬がマイクを喰っているようにも見える

その姿で笑いが起こる。そして曲が進むにつれ、疾走感のあるリズムが観客の体を揺らし始める



「走れ!走れ!走れ!走れ!走れ!マキバオー!追いつけ追い越せ引っこ抜けっ!!」


最終フレーズで全員ジャンプで曲が終わる


MCを入れずに2曲目


馬のマスクを客席にブン投げる


こっからが藤堂先輩と千夏先輩のラッパ隊とインブルのコラボの真骨頂や!!



KEMURIの『P.M.A』


スカパンの王道の曲を俺ら流にアレンジ

一曲目で喉に負担をかけたせいか、少しかすれた声が会場に響く


タマと藤堂先輩が向かい合い跳ねながら演奏する


千夏先輩がかっつんの方を振り向き微笑む

かっつんのドラムがよりパワフルになる


ミスターが俺の横に並び一緒にヘドバンをかます



「あーい!千秋高校学園祭楽しんでますかっ!?」


『オォーッ!!』


曲が終わり、MCに入る

俺の言葉に歓声が返ってくる

んー。先輩とかいるからあんまり良いリアクションは期待してなかったけど杞憂だったみたいだ。


「えーと…一応軽音楽部って事になってますけど、ウチらがインブルですっ!!」


『オォーッ!!』


「ちなみに今日は学園祭っちゅー事で助っ人にラッパ隊の2人を加えての特別ライブです!

んじゃ、俺らバカなんで自己紹介します!」


いつものように、かっつんのドラムから始まるメンバー紹介だが時間がないのでパッパッと進める


べ、別にネタ切れな訳じゃないからねっ!


「ドラムのかっつん!会いたかったら、ウチらのクラスに来いっ!

ギターと変態!タァマァー!会いたかったら、ウチらのクラスに来いっ!

もう1人のギターと爆発頭!ミスター!会いたかったら、ウチらのクラスに来いっ!

ほいで、ベースと腐れ外道!俺!

クラスでコスプレしてるから見に行くるな!

んで、マキバオーの実況をしてくれたメガネ!

アイツもウチのクラスだから会いたかったら、来いやぁ!!

そして、助っ人!!爽やか兄さん!藤堂君!

と、プリチーな千夏先輩っす!

今日はこのメンバーで行くかんね!」



観客の声援を受け、曲を始める


『FR!SK』

千夏先輩がこの曲を演奏したいと言っていたので、スカパン仕様にアレンジを加えたオリジナル曲



「跳ねろーっ!」


間奏中にタマが叫ぶ

タマに促されバラバラに跳ねる観客達


ズレズレもいいとこだな!オイ!



「つーことで今日は学園祭なんすけど、何でも一番客を集めたクラスにはご褒美出るそうなんですよ。が!しかし、ウチのクラスに全然客が来ねー!つーわけで!このライブ終わったらウチのクラスに来ること!これ重要!店の名前は『夏子リボルバー』って言います!それじゃ『夏子リボルバー』のイメージソング『夏子リボルバー』」


ベースイントロで始まるこの曲

抑制されたパートから一気にアップテンポに展開する


タマがステージに降りて最前列でギターを引く

肩やら頭やらをガシガシと弄られながらギターを弾くタマ


藤堂先輩、千夏先輩が苦笑いでタマを眺めながら演奏する


跳ねて頭振って汗だくになって歌い騒ぐ


ぶっちゃけ、寿司はもういーや。

そう思えるくらい楽しい


観客がステージに上がりダイブをする。

それにつられて何人かダイブをかます



曲が終わり、客に背を向け水を飲む


「痛ぇーな!テメー!!」


「んだ!?コラァ!」


なんだか穏やかじゃない声が聞こえ後ろを振り向くと生徒同士が胸ぐらを掴み合っていた



「ちょっとー!!なにやってんすかー!?」


思わず掴み合っている生徒にマイクで注意をする


襟章からみて2年生だな…


「「うるせー!!一年!殺すぞ!!」」


「「「んだぁ!?コラァ!!」」」


かっつん、タマ、ミスターがマイクを使って反論


って、オイ!

確かにムカつくけれども言い返したら面倒だって!!



「ぶっ殺す!」

の一言でステージに登って来る2年生


マジかよ!?


「ぶっ生き返す!」


と言いながらステージに登って来る観客を突き落とす三人



「はぁ…なにやってんだよ…」


ため息をつきながら、肩を掴んできた2年生に大外刈りをする



「やめないか!お前ら!」


教師の怒鳴り声が体育館に響く


何人かの教師がステージに登り、騒ぎを起こした2年生を連れて行く



「本日は本校の学園祭に来ていただき誠にありがとうございます。

軽音楽部のライブの途中ですが、今の様な事態が起きてしまった以上、このライブは中止とさせていただきます。」


生徒指導の中村が淡々とした口調で観客に説明をする。


「えー!?なんで!?俺ら関係ねーじゃん!!なんでよ?」


食い下がる俺達。

観客も納得いかないといった感じでブーイングをする



「うるさいっ!いいからお前らも来い!」


俺の腕を掴みステージから降ろそうとする中村



「最後まで聴かせろー!!」


「お前ら観に来たんだぞ!ふざけんなー!」


観客からの声援が聞こえるが、中村を初めとする教師達は声援を無視し俺達を引っ張る



――カッ キーン――


マイクがハウリングした音が響いた。


「あー。あー。チェックチェック。マイクチェックワンツー。本日は晴天なり。おーけー?」


声をした方を向くと拡声器をもった人達が俺達を指差しながら、喋りだした。


「クラァ!インブル!!オメーら、観客の声援無視して引っ込もうとしてんじゃねーよ!

くだらねー大人の言いなりになってんじゃねー!!そんなんじゃ、俺達に追いつけねーぞぉー!!」


俺達に向け、何かを投げてニヤリと笑うstand outと+25℃のメンバー


投げられたものをキャッチし、それを見る。


ガイコツが桜の木をチェーンソーで斬っているジャケットのCDだった。


タイトルは『turn traitor to O』と書いてあった。

『謀反を起こす』ねぇ……


ったく!言いたい放題言ってくれんじゃねーか!



俺達4人は顔見合わせてニヤリと笑う



「「「「上等だぜ!コンチキショー!!!!」」」」

このサイトがやたら年齢制限とかのガイドラインでうるさく言っているが、絶対このサイトのワンクリックサイトの広告が一番いかがわしいと思うのは俺だけなのか?

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