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Up!

赤ワインって体に良いって言うからさ

毎日ボトル一本開けてたら女の子にドン引きされた


ザ★理不尽!

学祭まであと二週間


今日は軽音楽部の部室でミーティングです


つーのも!

サーモン大好き金城先生が

「お前ら学祭でライブやってウチのクラスの宣伝しろや!」

と暴君っ振りを発揮しやがりまして、我らインブルは打ち合わせ中でござぁーます



「急にライブやれって言われてもなぁ…最近の忙しさで新曲も作ってねぇしな…」


俺は部室に置いてあった一昔前のエロ本『デラべっぴん』を眺めながら言う

一昔前のエロ本だけあって逆に萎えるな。素人の目線モザイクとか…



「別に宣伝するのが目的だし、今までの曲でもいいんじゃない?全部イカした曲なんだし…」


「エンターテイメント性重視でまたプロレスでもやるかぃ?」


「プロレスなんかやったら金城が乱入してきそうだな。」


かっつん、タマ、ミスターはチンチロリンをやりながら談笑している


「お前ら…学祭の準備も手伝わないで、こんな所で油売ってるたぁ、良い度胸してんじゃねーか?あぁ!?」


あぁぁ…金城大明神様が降臨されましたぁ…

扉の前に仁王立ちする金城

引きつった顔で呆然とする俺達4人



「覚悟はいいか?お前ら…」


「先生…これは…ウチのクラスの宣伝の為のミーティングであって…決してサボってた訳でなく…」


「言い訳シャラーップッ!」


かっつんの言い訳も虚しく、繰り出されるモンゴリアンチョップ


そして崩れ落ちるかっつん

って、チョップで気絶させれるもんなの!?



「つーぎーはーどーいーつーだー?」


目がイっちゃてる!!


「先生、落ち着こう!――ふぐぁ!!」


ああ!!ミスター!!

三沢張りのエルボーを喰らい大の字に倒れるミスター

肩で息をしながら俺達を睨みつける金城


俺とタマは目を合わし


「逃げましょう。」

「そうしましょう。」


と、猛ダッシュ!!


あ?かっつんとミスター?

知るかっ!!そんなヘタレ!



目の前に立ちはだかる金城


「逃ぃがぁすかぁー!!」


「アクマ先に行け!」


玉山さぁーん!あーたカッチョイイぜ!


タマの言葉に甘え、入り口に向かう

後ろから聞こえたのは、手を叩く音


ねこだましっすか…

カッコいい事言った割にやることダセェな…



「地獄の断頭台ィィィ!」


えぇーっ!悪魔将軍!?


後ろを振り向くとタマの無残な姿が…


そして先生…パンツ見えてる…


「赤レースかっ……!」


ゴチになりまーす!


「見たな…!……ぶっ殺ーす!」


イヤァァァ!こっち来たぁぁぁ!!


鬼の形相!まさしく鬼武者!金城だけに…!

って、言ってる場合じゃねー!


冷や汗、脇汗ダクダクで軽音楽部のドアを開ける


「―――きゃあっ!」


扉の向こう側にいた人にぶつかり、勢い余って押し倒してしまった


体全体に感じる柔らかな女性の身体

甘い香り

そして俺の右手に感じるふくよかな感触

つか、おっぱい。

うーん。Dはあるっ!!



「さ、佐久間くん。ダメだよ…生徒と教師なんだから、こんな場所で…」


熱っぽい声で囁く、明日香先生

つーか、俺、おっぱい揉んでんじゃん!

先生のおっぱい揉んでんじゃん!


天啓っ………!

ってバカ!バカかよ!?俺!


「佐久間…言い残す事はねぇか?」


天国から地獄へ

ドスの利いた低い声が背後から聞こえる


すでに四面楚歌っ……!

ってバカ!カイジネタはもうええて!



「即死で頼むぜ」


「却下する。ジワジワといたぶってから殺す…」


マジかい…

首根っこを掴まれ立たされる

そして、コブラツイストを極められる


いったーい!

でも、金城の柔らかい感触が…


「ギブ……」


「ダメだ!これで終わると思うなよ。」


耳元で囁くように言う金城

そして、コブラツイストの状態から、後ろに倒れるような感覚が体に感じる


まさか……!



ローリングクレイドルかぃ!!


なぜ、いち教師が……?


三半規管がぁ…

回るぞ。目の前の景色がぐるんぐるんしとるぞ……


「先生…ちょ……マジ…吐くて…」


「早苗!もうやめなさい!!」


「チッ!命拾いしたな。佐久間」


舌打ちをして俺から離れる金城


おおぅ。目が回って気持ち悪ぃぜ…




「…で!?お前ら、学祭ライブの案はまとまったのか?」


部室の床に正座させられプチ説教をさせる俺達


そんな俺達を見下ろしながら問いかける金城


「いや…まったく……」


「あぁ!?」


怖ぇえよ!そんな怒らなくてもいいじゃないか…



「準備は手伝わない、案はまとまらない、お前ら何をしとったんじゃ!」


クルクルと丸められた『デラべっぴん』で頭を叩かれる俺達



「エロ本まで持ち込んでバカか!?あーん!?」


「それはもともと部室にあった奴です…」


「吹奏楽部の子達はこんなの読みません!」


今度は明日香先生に叩かれました…

The★理不尽!

嘘ついてねーのに…



「あっ!!良いこと考えた!」


頭をさすっていたタマが急に大声を出す


「どうした?急に?叩かれて遂に頭のネジがすっ飛んだか?」


「うっせぇ!つーか、吹奏楽部のメンバーとコラボしてライブやんねぇ?」


「スカパンかぁ!いいんじゃない!?やろーぜ!」


タマの提案に乗っかるミスター

確かにいつもと趣向が違うし、新しくて面白そうだ



「んじゃ今回はスカパンで攻めるか!」


「「「うぃー!!」」」



メンバー全員一致で可決で学祭ライブはスカパンクで決定

後は元吹奏楽部のサックスとトランペットが協力が必要だ



「ちゅー訳で明日香先生。吹奏楽部の人紹介して」


「いいわよ。じゃあ今から行こう。」


明日香先生に連れられ吹奏楽部のメンバーの教室へ


「なんで金城先生までついてくるの?」


「お前らの事だから用事済んだら帰るだろ?ウチのクラスの手伝いもしてもらうからな!!」


あらら…信用ないのね。僕たち



明日香先生に案内されたのが2年生の教室


「ちょっと待っててね。」


明日香先生が教室に入っていき2人生徒を連れてくる


「この2人が吹奏楽部のサックスとトランペットを担当してた」


「サックスの藤堂 晃。君らインブルだろ?ライブ観たよ!イカしてたね!」


藤堂先輩は笑顔で挨拶して俺らと握手をする。

爽やかな先輩だな。良い人そうな印象を受ける


「トランペットの松山 千夏です!私もライブ観たことあるよ!カッコ良かったよ!!ウチの学校の後輩とは知らなかったけど」


千夏先輩も俺達と握手を交わす

千夏先輩は背が小さいが顔立ちが凄く可愛い



俺達も簡単に自己紹介をして、助っ人の話を依頼すると、2人とも快く引き受けてくれた



「んじゃ、明日打ち合わしたいと思うんで放課後部室にきてください」


セットリストと音あわせの約束をし、俺達は藤堂先輩と千夏先輩の教室を後にする



「これで学祭ライブは上手くいきそうだな!」


俺は伸びをしながらメンバーの顔を見る


「かっつん、どした?ボケーッとして?」


かっつんの様子がいつもと違う

顔もちょっと赤いし


「え?あぁ…楽しみだね。ライブ…」


テンション低っ!

いつもの爽やかスマイルはどうした?


「てっちゃん…ちょっといいかな?」


かっつんに呼ばれ、立ち止まる



「てっちゃん…俺、千夏先輩どストライクだ…」


ええっ!!まさかのカミングアウト!?


「そっか!やったじゃん!仲良くなるチャンスじゃん!」


「そうなんだけど…一目惚れって初めてだから…」


「なーにビビってるんだよ!かっつんのドラム叩いてる姿みたら女なんてコロッとイクでしょ!俺も協力すっから大丈夫だ!」


かっつんの肩を叩きニカッと笑う

かっつんが一目惚れか…


なんか意外だけど上手くいくと良いな

赤ワインよりビールが飲みたい!

読者の皆さん!僕にビールを!!

きっと更新速度が上がりますよ!!

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