The Hell Song
まーたーせーたーなーぁーlml(゜Д゜)lml くだらねぇぞぃ
+25℃とstand outとのライブから1ヶ月
あれ以来、俺達のバンド活動は一変した。
他のバンドからライブの誘いが多くなり、一週間に一回はライブを行うっていう、ハードデイズナイツな毎日を送ってます。
おかげさんで人気も実力もついてきてるんだけど、曲作りに追われる毎日ですよ。
毎日眠いーの!
毎日ダリーの!
とまぁ、バンドの方はそんな感じ
学校の方はそろそろ学祭の季節っちゅーことで出し物を決める為、クラスみんなで話し合い中です。
そーいうのダリーの!
でも寝たら、金城先生様にキャメルクラッチかけられるの…
ちなみに、先ほどタマが居眠りをして『フタエノキワミ』と言う名のパンチを喰らってました…
オデコから血を流してました…
なぜかイライラムードの金城先生様
生理か?もしくは男にフラれたか?
アカン!目が合った!
「オラ!佐久間なんか意見出せ!」
無茶振りキター!
つか、言い方キツくない?
「いやぁ…無難に喫茶店的なモンでいいんじゃないっすかぁ?」
なんだよ?その冷ややかな視線は?
「うわぁふつー。つまんねー」
誰だ!?今言ったの!?
声がした方を睨みつける
「んじゃ、オメーが考えろぃ!」
鼻くそをホジりながら机に足を乗せてるタマに言う
「バカだなぁ。俺達に普通を求めて先生が振るかよ。先生!玉山はわかってますよ!」
ニヤリと金城にアイコンタクトをするタマ
それに応えるように微笑む金城
なんなの?この連帯感
一体、何をさせたいの?
教壇に立つタマと金城
ざわ…ざわ…
となる教室
「早く発表しろよ!」
男子生徒の1人が言う
「Fuck you!ぶち殺すぞ……!クズめらが……っ!」
と、利根川さん!
カイジの名シーンや!!
「大人は簡単に質問に答えたりしない。」
答えれや!話進まねぇべや!!
「もういい。利根…ゲフンゲフン。玉山。私が答えよう。」
「はっ!」
一歩引くタマ
もう早くしろよ!めんどくさい!!
「お前らは、この学園祭で一番客を集めたクラスに与えられる賞品があることを忘れたのか!?」
熱く語り出す金城
「そんなんあるの?」
声を潜め隣の席の玲奈に話しかける
「んと確か…入学式でそんな事言っていたような…私もあんまり覚えてない…」
苦笑いで答える玲奈
賞品って言ったって大したモンじゃないんでしょ?
「どいつもこいつも呆けた顔しおって… だからダメなのだ…!」
カイジネタはもうええてー!
はよ発表してくれってばよ!
「今回の学祭の大賞に選ばれたクラスには…」
息を飲む一同
「寿司だ!」
寿司?スシって、あの握り寿司のこと??
全員キョトンとしてるけど…
「え?なにその薄いリアクション?寿司だよ!?サーモンとかサーモンとか炙りサーモンとかあるんだよ!?食べたくないの!?」
サーモンごり押し!!
なんぼ程サーモン好きなのよ!?
確かに寿司は食いたいけど、賞品としてどーなの?
「寿司はいいけど、どっか有名な店の寿司なんすか?」
ナイス質問!かっつん!!
そこ重要!スーパーのお惣菜みたいな寿司なら食わんぞ!
「良い質問だ。もちろん、出来合いの寿司でもなけりゃあ、ベルトコンベアの上に乗せられてくる寿司でもないぞ!セレブ御用達の銀座『一休』の寿司だ!」
ザギンでシースーかよ!!
しかも一休の!マグロとか食ったらウン千円する超高級寿司屋ですかぃ!?
「寿司が食いたいかー!?」
『オオォォッ!!』
湧く教室
俄然テンションあがるべ!!
「時価とか札のついた寿司が食いたいかー!?」
『オオォォッ!!』
「サーモンは好きかー!?大トロが食いたいかー!?」
『オオォォッ!!』
サーモンごり押しするなぁ
でも食いたいぞ!
「マグロ!二夜連続放送!お楽しみに!」
渡哲也のモノマネはいらねーんだよ!
みんな、ギョッとしてるじゃねーか!
魚だけに……
つまんねー!!
「静まれぃ!ベッドのなかではマグロ共!!」
下ネタかよ!
つか、先生そんなキャラだったか?
「どこのクラスもサーモンもしくは炙りサーモンを狙って死に物狂いで学祭の企画を練っている筈だ!そんな中で喫茶店だの、お化け屋敷だの、普通な事やったんじゃダメなんだ!もっとハッとしてグッとくるような出し物をしないと!!」
アツいなぁ〜。
ちゅーか、サーモンじゃなくて寿司狙いだよ!
して、トシちゃんは古いっす!!わかりずらい!
「じゃあ、具体的になにやったらいいんですかぁ?」
クラスの女子生徒が質問をする
「それ考える。お前らの仕事。私、関係ない。」
ブン投げやがった…!!
なんて理不尽なんだ!
言い返したい!けど、寿司を食う前に48の殺人技を喰らっちまう…
「という訳なんで、君達が他のクラスに勝てるような出し物を考えてください。
勝たなければ……
「カイジネタもうええてー!!」」
あまりのしつこさに突っ込んじまったよ
あ。めっちゃ残念そうな顔してる
「じゃあ、何やるか早く決めて。ホラ、クラス委員!前出て進行する!玉山、早く席着け!」
暴君だなぁ。タマもかわいそうに…
タマと入れ替わりでクラス委員が教壇に出て進行を始める
「じゃあ案がある人は挙手をお願いします」
ちらほらと挙がる手と意見
コスプレ喫茶だの、ラーメン屋だの、キャバクラだの、ホストクラブだの…
なんか微妙な意見ばっかり
そんな中、ウチのバカ代表玉山選手の挙手
期待できねー!絶対おかしな事言うよ!
「ババア喫茶『夏子リボルバー』ってのは、どーよ?」
は?
なにババア喫茶って…
夏子リボルバーって…
クラス全員またもキョトンだよ
「ぐ、具体的にはどんな事を…」
「全員ババアの格好!もしくは普通の喫茶店」
バカや…
もう寿司は諦めよう…
「ごめんなさい。ちょっと意味がわからないです。」
「ククク…相変わらずとっぽいな…」
今度はアカギネタかよ…
「いいか?俺達が出来る事なんて所詮限られてるんだ。結局、どこも似たような店になるのは目に見えてる。じゃあ、どこで差をつける?店の名前か内外装しかねーだろう!」
いいよ。ここまではおかしな事言ってないよ。
「ここで重要なのが興味を引く名前。つまり、若い高校生がやるのにババアなのだ!この謎が人の興味をそそるのだ。人は未知のものに恐怖する人間と好奇心を持つ人間に分かれる。その心理を利用する。学祭の出し物で恐怖する人間など稀。つまり、なにかわからなくても興味を示す。よってババア喫茶という名目なのだ!」
スゴいロジックだな。
なんかもっともらしいけど、なんかおかしいな。
ま、クラスの連中が納得するならいいかな。
「タマ。オメーすげーな!」
「おぉ!みすたさん!あーたならわかってくれると信じてましたよ!!」
ガシッと握手をするミスターとタマ
ホント、バカを2人も抱えるバンドってどうなんだろ…
「じゃあ今まで出た意見の中から決めたいと思います。良いと思う意見に挙手をお願いします」
え〜。全部ビミョーじゃん。
出来ればキャバクラが良いけど…
結局、クラスのほとんどがババア喫茶に手を挙げた
それでいいのか?ウチのクラス
ぜってー勝ち目ねぇよ!
どーですかぁ?このグダグダ感… 暑いからしょうがないよね?