表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
41/55

Original plank star

くだらない話さ。読まなくても影響は出ないさ。

「あ゛っぢぃー」



夏休みも終わり、本格的に授業が始まりだした今日この頃

まだ残暑の残るこの季節に体育……体育って!



しかも、野球。ベースボーですよ!なんだよ!?

なんで50分くらいの授業で野球なんだよ!?4回表くらいで終わるだろうが!!


本当ならサボりをキメて屋上で寝ていたいところだが、なんにつけ単位がヤバいらしい…



仕方なく授業に出るが体育で喜ぶ程、俺は浅はかじゃねーんだよ!つか、汗かくのキライ!!



「ほら。てっちゃんやる気だしていこーぜ!」


かっつんが俺の肩を叩き自分の守備位置につく


かっつんと俺は同じチーム、ミスターとタマが相手チームだ。



俺がセンター、かっつんがショートを守っている


キャッチャーが良かったな〜。あんまり動かなくて良さそうだし。




ぽけーっとセンターのポジションに立っている俺。後ろでは女子が走り幅跳びをしている


めっちゃ見たい!かぶりつきで見たいわ!!



「佐久間!いったぞー!」

「あー?」


声に気づき上を見上げる

まぁベタベタな小説ならここでボールが頭に当たって保健室っていう展開なんだろうけどな〜。


普通に捕るよね。痛いのキライだし。

無難にキャッチ。無駄にレーザービーム!


あ。味方ピッチャーの背中に当たった。

めっちゃ悶絶してる。ごめん。



俺のせいでピッチャー交代です。野球部の上杉君がでました。顔は赤木キャプテンです。ブサイクです。


さすが野球部!きっちり抑えてチェンジです。




俺らチームの攻撃

1番かっつん


女子からの黄色い声援が聞こえますねー。

ちょっぴりジェラシーです。


はい。空振り三振。ダメ人間!カッコ悪いぞ♪

カッコ悪いはずなのに女子から声援が聞こえるのがムカつく!



相手チームも野球部の奴がピッチャーをしているため、うちらのチームも三者凡退です。使えぬクズどもが!!



相手チームの攻撃

ここでミスター登場です。長嶋さんじゃないよ。ウチのミスターだよ。童貞の。



バッターボックスに立つミスター。無駄に予告ホームランしてるし



ド真ん中ストレートを見逃すミスター

バットを叩きつけピッチャーに詰め寄る


理不尽だ…。お前が見逃したくせに乱闘しようとしてる…



案の定、先生に止められバッターボックスに戻るミスター

バカですね。結局三振。バカですね。なんでアイツを四番にした?



次はタマ。もうバカのクリーンアップみたいなもんです。


夜の打率も悪いコイツが打てる訳ねー。

もう女子が見たい!いっそのこと混ざりたい!


アイツはアイツでバントの構えだし…



「バスター打法ぉぉお!」


裏をかいたつもりが裏目に出てますね。

変なとこに当たってキャッチャーフライでさよなら。


同じバンドメンバーであることが恥ずかしい…



この回も相手チームは三者凡退


上杉君のしたり顔がムカつく。コイツをチェンジしたい。



「鉄人君!頑張ってね!!」



センターからベンチに戻る時に玲奈が声をかけてくれた。


「イヤじゃ。俺、頑張らん。」


「えー!頑張ってよ!ホームラン!!」


「へいへい。そこの砂場にホームランボールを届けてやるぜ。」


けだるそうに答え、ベンチに戻る

ホームランなんか無理だよ。



「アクマ、俺らのチームが勝ったら昼飯奢れよ!」


タマが俺からミットを奪い言う


「俺らのチームが勝ったら、お前に課長 嶋耕作の4巻だけ買ってもらうからな。」


「集めてない本を一冊だけ買わせる… この上ない屈辱だな。」


俺はタマに交換条件を出す。

なかなかいい罰ゲームだろ?



四番上杉君


さすが野球部。安打ですか。やりますね。



五番は普通に空振り。




そして真打ち登場!



俺!



おーれ!



「てっちゃん、頑張れー!」


「うむ。今の俺はダービー(弟)にも野球で勝てる気がする。」


「いや。テレビゲームじゃないよ。とりあえず、まかせた!」


いちいち細かいぜ。かっつん!

とりあえず、まかされた!


ファミスタのメロディーを口ずさみながらバッターボックスに立つ



六番なんて微妙な打順にしやがって!そこがムカつく!



「こいやぁー!このメガネデブがぁ!」


ピッチャーに挑発的な態度をとる。別にメガネでもデブでもないからキョトンとしてるけど



1球目は様子見にしよう。



あ〜こりゃ無理だわ。早いもん。手加減なしだもん。

野球部が素人相手にマジになるなよな〜。

投げた後の得意気な顔がムカつく!ムカつくことばっかりだぁ!


アッタマキタからマジでやってやる!俺は負けず嫌いの奴に圧勝するのが好きなんだよ!

番狂わせだ!野球部からホームランを打つ!ロック番狂わせだ!!コノヤロウ!!



2球目はボール。振るか!そんなモン!バカたれ!なめんな!!



3球目。ド真ん中ストレート



「チャー!シュー!だっ!」


俺の打った球は大きくアーチを描き、幅跳び用の砂場へ



見事ホームラン。全員驚きの表情。

ざまぁーみろ!俺はやってやったぞ!



女子からの声援が聞こえる。

皆さん、佐久間の両腕は空いてますよ。ヘッ!



タラタラとダイヤモンドを回り、ホームベースへ戻る。


チームの連中とハイタッチをしベンチに座る。



「やるねー!てっちゃん!さすがだぜ!」


「でしょ?ヒーローはこうでなくちゃ!」


俺とかっつんは笑いながら試合を眺める


もうホームラン打ったからどうでもいい。

あとはタマに罰ゲームを実行させたい。



俺のホームランで火がついたのか、俺らのチームは一気に7点を奪う



そのままダラダラと大した試合の動きはなくゲームセット


俺らの勝ちー。



ジャージから制服に着替え教室に戻る



「鉄人君!すごかったね!ホントにホームラン打つんだもん!」


「当たり前の結果さ。おおっと!サインはあとにしてくれよ?ひとりにするとみんなにもしなきゃいけないからね。ハッハッハ!」


玲奈の頭に手を乗せ、調子ぶっこく俺様



「おおっと!玉山君!君には素敵な罰ゲームが待っているよ!」


「マジでやるの?昼飯奢った方がマシなんだけど…」


ものっそい嫌そうな顔しているタマ


しかし、これは勝負の世界。敗者には罰を与えなければならないのだ



「放課後、駅前のTSUTAYAで嶋耕作4巻だけを買ってくるのだ!もし、本棚になければ店員さんに『嶋耕作の4巻ください!』って大きな声で言ってもらう!もちろん1人でだ!!」


「いや、ホント…マジ勘弁」


「ダ・メ・だっ!!」







放課後

タマは駅前のTSUTAYAで嶋耕作4巻を手に持ち、

「視姦された気分だ… レイプされた気分だ…」と涙ながら語っていた。

嶋耕作!大好きです!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ