表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/55

Dammit

「命を賭けた有馬記念♪外したら the end 間違いねぇ♪三連単3・4・5♪別れた女房の名前のみよ子♪っと。ん?」



俺が『やっちゃった』を口ずさみながら自販機までくると、女の子が自販機の前でなんかしてる。


「あれ?なんで出てこないの?」


あー。ジュースが出てこないのね。


「あ。すいません。お金入れたんですけど出てこなくて。」


俺に気づいて頭を下げてきた。


うん。可愛い子ちゃんだね。助けてあげましょ。


「そーいうときは、こーすんのよ。っと。」


自販機の取り出し口に手を突っ込み無理矢理ストッパーを外す。


―ガコン!


ほれ。出てきた。


あ。ちなみにこの技は警報機つきの自販機でやると警察が来ちゃうので、ご注意を。



「ほい。」


出てきたジュースを女の子に渡す。


「あ、ありがとうございます!」


きちんと頭をさげてお礼を言う女の子。

礼儀正しい娘やね〜。



「いえいえ。英国紳士として当然のことをしたまでです。」


ま、俺は生粋の日系日本人だけどね。



「紗季ー!早く行こー!」

購買の方から女の子の友達が呼んでいる。


「今、行くー!それじゃ、どうもありがとうございました!」


女の子は、笑顔でそう言うと走って行ってしまった。


うーん。いい娘じゃった。おっぱいもデカいし。



さて、俺もコーラ買って戻りますか。







「おせーよ!アクマ〜!!」

教室に戻るとタマが牛丼を食いながら文句を言ってきた。


「おー。わりぃ。ほれ。」


タマにフルーツ牛乳とミスターに緑茶を渡した。

つか、牛丼とフルーツ牛乳は合わねーだろ。



「サンキュー。つか、かっつんは〜?」


タマがフルーツ牛乳にストローを刺しながら聞いてきた。


「あそこで女子と飯食ってんよ。」


ミスターが箸で、かっつんの席を指した。


あら。女子が群がってるわ。2年生とかもいるし。



「うらやまけしからんですな。」

「ですな。」

「ですな。」



ちょっとウザそうにしてる、かっつんを横目に俺たちは昼飯を再開した。


ん〜♪コーラと焼きそば、マジ極上〜♪


さて、腹も膨れたし午後からも睡眠学習に励みますか。


ちなみにタマとミスターは食後の一服をしに屋上に行った。






「ねぇねぇ。鉄人くん。」

寝ようとして机に突っ伏してると、玲奈が話しかけてきた。


「ん〜。なした〜。」


顔だけ玲奈の方に向け返事をする。


「お昼にジュースあげてた女の子って、知り合い?」


あら、見てたの?


「んにゃ。自販機が詰まってたから出してあげただけ。」


「そうなんだ。あの娘と同じ中学だったんだけど、あの娘あんまり男子と話さかったから珍しいなと思って。」


ふ〜ん。可愛いから男子がほっとかなそうだけど。


「ふーん。照れ屋さんなんじゃね?ミスターと一緒だ。」


「アハハ!角田君も、あんまり女子と喋んないもんね!」



ミスターもシャイボーイだかんね。


くぁ。眠ぃ。



「あー。玲奈。金城来たら起こしてくんねぇ?」


「うん!分かったよ!」


玲奈は笑顔で答えてくれた。

話しのわかる娘だねぇ。


「わりぃな。笑顔が可愛いから後で紅茶買ってやんよ。んじゃ、おやすみ〜。」



そう言って俺は3秒くらいで意識を手放した。


のび太君みたいでしょ?

コーヒー牛乳は働く女性とオリオンビールを応援します(゜Д゜)

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ