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無駄に長い!!みたいな lml(゜Д゜)lml
「打・ち・上・げ・だー!コノヤロー!!」
全組のライブが終了し、徐々に客が引けてった会場でタマが大声で言う。
つーか、ウッセェよ。お前ぇ…
「玲奈ちゃん達も参加する?」
かっつんが玲奈達に訊ねる。
「うん!」
はい。参加ね。
「先輩方は?」
俺は先輩2人に声をかける。
「オ、オイ!鉄人!!お前、生徒会来たら酒もタバコもアウトじゃねーか!」
俺の腕を掴み、ヒソヒソと言うミスター
確かにそうだな…
「めんどくせーから、先に言っちゃえばいいんじゃね?」
「めんどくせーってよ…」
だって今さら
「やっぱり先輩達は無理!」なんて言えねーだろ?
「アハハ…悪い悪い。んで、来る?来ない?」
俺は先輩達に改めて訊ねる
先輩2人は少し不思議そうな顔をした後、参加するってことになった
「先生は?」
今度は金城と田丸先生に聞く
「ちょっと来い!コノヤロー!!」
またもミスターに腕を掴まれ、少し離れた場所に連れて行かれる
「なにさ?」
「なにさ?じゃねーだろ!先生達まで来たら、学校的にアウトだろーが!」
ぬ?確かにそうだな…
こりゃマズったな…
「ま、なんとかなるべよ?ヌハハ!」
渇いた笑いでごまかしながら、みんなのとこに戻る
「先生達はどうするんだい?」
内心ドキドキもんで先生達に訊ねる
来て欲しいような、来て欲しくないような…
「私達が行ったら、お前ら楽しめないだろ?今度にしとくよ。」
「あんまりハメ外しちゃダメよ。お酒とタバコは20歳からなんだからね!」
金城と明日香先生は全員に注意をする
全てお見通しかぃ。
「気ぃ使わせちゃって悪ぃね。また学校で会いましょ!」
「おう!今日は楽しかったよ!!じゃあな!」
「4人ともカッコ良かったわよ〜!あんまり遅くまで遊んでちゃダメだからね!」
金城と明日香先生は手を振りながら会場をあとにする。
「うしっ!そいじゃあ、俺ら楽器取ってくるわ。」
俺達は楽器を取りに控え室に向かう
控え室にはstand outとswallowtail、そしてsweet Timeが控え室に残っていた
「インブル、ちょっと来い」
stand outのゆーたさんに呼ばれる
「今日はお疲れさん。初めてにしてはイカしたライブだったぞぃ!今度は対バンでヤろうぜ。」
「マァジッスか!?」
ミスターが大声で言う。
stand outのような人気も実力のあるバンドと対バンできるということは、俺達にとってはチャンスだった。
そして、今日のライブでstand outの魅力に引き込まれてしまった俺達は対バンに誘われたってことが凄く嬉しかった
「日にち決まったら連絡すっからよ。ちゃんと練習しとけよ!」
「「「「はい!!」」」」
拓哉さんの言葉に4人で返事をする
「ちょっと待てよ!拓哉!!」
拓哉さんの肩を掴み、声を荒げるsweet Timeのボーカル
「んだよ?コーヘイ」
「お前ら、俺達よりこのガキ共と一緒にライブやるっつーのか?sweet Timeとstand out、この2組のライブっていったら、間違いなく客数を確保できるぞ!?俺達が成り上がる為には人気をつけなきゃいけないんだぞ!?」
「客より曲だろ?俺はコイツらの曲が好きなんだよ!それに、あんまり上ばっかり見てると足元すくわれるぞ?」
拓哉さんはsweet Timeとのライブを蹴って俺達と対バン張ると主張してくた
「俺達は必ず売れるバンドになってやる!お前らはぬるま湯に浸かってダラダラやってればいいさ!」
「口先だけの綺麗事言って売れりゃあ楽さ。でも、プライドまで売りたくねぇな。」
ゆーたさんの言葉にコーヘイは唾を吐き、俺達を睨みつける
「インブルって言ったな?出る杭は打たれるって事を肝に銘じとけ!」
ずいぶん偉そうだな。コイツ…
「出る杭は打たれるけど、出過ぎた杭は打てないんですよ?肝に銘じといてください。」
俺は中指を立て負けじと言い返す。
俺の言葉にインブルのメンバーとstand outのメンバーは大爆笑する。
sweet Timeは舌打ちをして控え室から出て行く
俺様に口で勝てる訳ねーだろ!
俺の座右の銘は『口八丁手マンちょ』だかんね!!
「クハハハ!言うじゃねーか!鉄人!!お前ら、マジで気に入った!今度のライブで口先だけじゃないっところ、見せてもらうからな!」
「OK牧場っすよ!」
俺はピースサインを作り言う。
ここまで大言吐いたんだ。次のライブでコケたらダサすぎだぜ!
「楽しみにしてんぜ!じゃあな!!」
stand outはそう言い控え室から出て行った。
「さて俺達もボチボチ行きますか?」
「ちょっと待って!」
各々の楽器を持ち、控え室から出ようとしたら声をかけられた
「今度、私達ともライブやろうね!これ、連絡先だから!!」
愛菜ちゃんからswallowtailのメンバーの連絡先が書いてあるメモ紙を受け取る
「ありがと!後でウチのメンバーの連絡先、メールしとくから登録してあげてね!」
「てつじん… たまには連絡してね…」
奈津美ちゃんが俺のシャツの端を引きながら言う
なんで切なそうな顔してんの?
「うん!なっつんも連絡してね?」
奈津美ちゃんの頭をくしゃくしゃと撫で、笑顔で言う。
「うん!じゃあ!!またね!!」
swallowtailのメンバーに手を振り、控え室を後にする。
色んな出会いがあった、初ライブでしたなぁ…
sweet Timeはマジ嫌いになったけどね!!
「悪い。待たした!」
会場の外で待っていた玲奈達に謝る
「アクマ、どこで打ち上げやる?」
「俺のバイト先のオーナーに言ってあるから、そこ行こうぜ!それと、先輩達…」
俺は先輩達の顔色を伺いながら話を切り出す
「今さら誤魔化すのもダセェから先に言っとくけど、俺達はタバコも吸うし、酒も飲むから。生徒会としてどうするかは、知らんけど先に言っとく!そんだけ!!」
「急にカミングアウトされてもねぇ…」
桜先輩は苦笑いで言う
確かにそうだけど、言わなきゃ言わないでめんどくさそうだし…
「夏休みは生徒会は活動してないので、何かするってことはないけど、学校で見かけたら処分の対象ですからね。」
相変わらずの無表情でゆっきー先輩は淡々と言う。でも、今日は黙認するって事なのかな?
お堅いゆっきー先輩らしくねぇぜ
「わかりました。私達は学校ではタバコを吸わないと誓いマス。たぶん…」
8割方、学校でタバコ吸うと思うけどね!
とりあえず言っとくのだ!
「嘘クサいけど信用します。」
「あざーっす!そんじゃ、打ち上げしに行きますかー!」
全員で俺のバイト先『RASH!』に向かう
「お疲れ様っす!マスター!約束通り、打ち上げしに来やした!」
入り口のドアを開け、雅樹さんに挨拶をする。
「おう!料理出来上がってるから運べ。今日は客も入んねーから貸し切りにしてやる!存分に楽しめ!若者たちよ!」
雅樹さんはニッと笑い、料理をテーブルに並べていく
スゲェ豪華な料理だな…
「ここが鉄人君のバイト先か〜。オシャレな感じだね!」
女性陣は店内をキョロキョロと見回しながら、落ち着かない様子だ。
まぁ高校生がBARに来ることなんか、あんまりないからな〜
「鉄、お前の友達カワイイ娘ばっかりじゃねーか?俺にも紹介しろ!」
雅樹さんは俺にヘッドロックをかけながら言う。
つーか、極まってるって!!苦しいっつーの!
「ゲホッ!不純異性交遊で捕まりますよ?エロ兄さん」
「誰がエロ兄さんだ?このやろー!時給下げんぞ?」
雅樹さんはギリギリと絞める力を強める
時給下げるのはマジ卑怯!!
俺と雅樹さんのやり取りを見て苦笑いをするメンバーと女性陣
見てねーで助けておくれ…
マジで…痛いよ…
「なんか鉄人君を大人にしたら雅樹さんって感じだね。」
玲奈の一言に全員が確かにと頷く
そんな感じなのかなぁ?
この人みたくカッコ良く生きれないと思うけど
「ハハハ!良かったな!鉄!!俺に似てるってよ!!嬉しいだろ?おい!?」
イデデデ!!さらに絞まってるって!!
「は、はい…嬉しいです…だから、離してください…」
嬉しいけど痛いよ!!つーか、この人すでにアルコール入ってるな…
「今日はインブル初ライブってことで、俺達的には成功したと思ってます。これからもバリバリにイカしたライブを…」
「アクマ、話しなげぇぞー!」
「早く飲ませろー!」
雅樹さんに解放され、乾杯の音頭を俺がとる
タマとミスター、マジうっせぇ!
「ちっ!そいじゃ、糞バカ共うるせーんで乾杯します!カンパーイ!!」
『お疲れーっ!』
全員でグラスを高く持ち上げ当てる。
かぁーっ!ビールが五臓六腑に染み渡るっつーのはこういう感覚の事なんだろうな!マジ、最高ーっ!!
ちなみにメンバーはビール、玲奈とカオルと桜先輩はカシスオレンジ、紗季ちゃんと美鈴と奈緒はオレンジジュース、里緒とゆっきー先輩は赤ワインを飲んでいる。
つーか、生徒会……
ばっちり酒飲んでんじゃねーか!!
里緒も赤ワインって…
中学生が赤ワインって…
「にしても、今日は楽しかったねー!!あんなに客がノッてくれるとは思わなかったよ!」
「確かに!まぁ俺のデストロイヤーの演出が良かったんだろうな!こう…客の心を鷲掴みにしたみたいな…?」
『それはない!!』
タマの一言に総ツッコミを入れる
つーか、お前のデストロイヤーはややウケに終わったじゃねーか!
「でも、みんなカッコ良かったよ?私達の横にいた女の子達もキャーキャー言ってたし」
「俺は!?俺の事を言ってる女の子はいた!?」
玲奈の一言にタマががっつく。
「え?いや?わかんない…」
アハハと苦笑いで玲奈が返す
「うそーん!!」
がっくりと肩を落とすタマ
残念だったね。
「タマ…所詮、俺達なんか誰も見てくれてないんだよ… どーせ、女の子達は、この腐れベースボーカルとちびっ子ドラマーしか見てませんって…」
ミスターがポロリと一筋の涙を流し、タマの肩を叩く
「みすたさん… 飲もう!!今日は飲んで傷を舐め合いましょう!!」
また出たよ!このバカギタリスト2人…
毎回、飲むたびに同じ事言ってない?
「ミスターもタマちんもカッコ良かったよー!!ね?美鈴ちゃん!」
「う、うん」
カオルの問いに美鈴が顔を少し赤らめ答える
美鈴酒飲んでないのに、なんで顔赤いの?
「ゆっきー先輩、なんか感想ねぇの?」
俺はニヤつきながらゆっきー先輩に聞く
実はステージの上から先輩が微笑っていたのは確認済みだったのだ
「……。耳がキンキンしました。」
なんか間がありましたけど…
素直じゃねーなぁ!
「そーいうことじゃなくて!楽しめた?つか、俺達の事、見直したでしょ?」
「ノーコメントです!」
顔を赤くして言うゆっきー先輩
まったくもって素直じゃねぇ…
「鉄、俺ぁそろそろ帰るからな。飲み物は自分達で勝手に作れよ。そんかわし、カウンター汚すなよ!」
「え?帰るんすか?カギは?」
雅樹さんは俺に封筒を渡す
中に入っていたのは鍵だ。
「その鍵はお前にやる。帰るときは戸締まりとカウンターの後片付けはしっかりしておけよ。朝までいてもいいけど、セックスと嘔吐はすんなよ!!もししたら殺すからな!!じゃあな!」
雅樹さんはヒラヒラと手を振り帰って行った
ホント、てきとーだな。あの人…
「雅樹さん帰っちゃったけど、鉄人君ってカクテル作れるの?」
「まぁある程度はな… なんか作る?」
カシオレだったら作らんよ!混ぜるだけだから、自分達で作ってね。
「うん!オススメで何か作って!!」
「他にご注文は?」
「私にも何か作ってください」
お。紗季ちゃんもアルコールにチェンジかぃ?
カウンターに入りシェイカーを振る
「鉄人君て何しても絵になるね。ね、紗季ちゃん」
「うん!ライブやってるときもカッコ良かったですけど、今も素敵ですよ!」
「ハッ!褒めても何も出ねーよ?」
少し照れながら、グラスを渡す
作ったのはバレンシアとサイドカー
両方とも飲みやすく世間でも人気のあるカクテルだ
「美味しい!」
「こっちも飲みやすいです!」
2人とも喜んでくれたみたいだ。良かった。良かった。
「鉄人、私にも作って」
「私もー!!」
「お兄ちゃん!私にも!」
はいはい。一回で言って欲しかったね。
美鈴、カオル、奈緒にもカクテルを作ってやる
「アクマくぅん、あたいにも何かちょうだいよぉ」
「「あたい達にもー!」」
タマとミスターとかっつんがお姉口調で言う。
マジ気色悪いわ!
「ほれっ!グイッとイケ!」
3人にショットグラスを渡す
「おおっ!これは映画とかでよく見る、トンとやってクッて飲む奴ですか?」
「こらぁ粋だねぇ!」
「ロックスタイルだね!」
氷入ってないからロックスタイルじゃないけどね…
3人は勢い良くグラスを空ける
「「「¥℃§@*&♂」」」
3人は声にならない声を上げる
そりゃそうだ。3人出したのはレモンハートと言う名のラム酒。火がつくくらいアルコール度数の高い酒だ
3人は悶絶しながらウロウロしている。思考回路まで死んだか?
「だ、大丈夫?」
美鈴は慌ててオレンジジュースを渡す。優しいね〜
ちなみに、俺、大爆笑!!
「喉がぁ…」
「文句言いたいけど喋りたくねぇ…」
「俺達になに飲ませた?硫酸か?」
3人は恨めしそうな眼で俺を睨む。睨むだけで動けないらしい…
実に愉快だ!
そして中途半端!!みたいな…lml(゜Д゜)lml