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Zest

更新遅い割にはグダってます(´・ω・`)

「イテテ…」


傷だらけの体を引きずりながら、俺はマジメに登校中です。

まぁ、遅刻してんだけどさ!



とりあえず朝は痛みと眠気でベットから出ることは出来ず、現在午前11時に社長出勤中でございます。



つーか、学校遠いっ!

あー。しんどい…。




暑さと傷の痛みに苛立ちながら何とか学校に着いた。

なんでバイク登校しちゃいけねーんだよ!



「うぃーっす。」


いつもの感じで教室のドアを開ける。

まぁ、いつも遅刻してるからクラスの連中の反応も薄いもんだ。


でも、今日は何かいつもと様子が違う。

クラスの奴らの視線がいっせいに俺に向けられる。

んだよ?なに見てんだよ。



「佐久間!お前、そのケガどうした!?」


うへぇ…金城の授業だったのかよ。


「ケガ?ケガなんかしてないっすよ。」


「イヤイヤイヤ!包帯してんじゃん!!ちょっと血が滲んでんじゃん!!」


マジ?血が滲んでる?

やっぱり包帯換えないで寝たのマズったか?



「あー。今日、女の子の日なの。やっぱりスーパーコットンじゃないと滲んじゃうんだね。先生も気ぃつけた方がいいよ。」


「そうそうそう!やっぱり吸収率が良くないとないとダメなんだよ!!って違うわ!!」


おぉ!ノリツッコミ!

って何でナプキンの話しをしてんだ?


「つーか、先生。言った後に恥ずかしがるなら言わなきゃいいのに… まぁ後で事情話すよ。一応、授業中だし」


顔を真っ赤にしてる金城にそう言い、自分の席に着く。



「おはよ。鉄人君。ケガ大丈夫?」


「ウィ。THE 余裕なのだ!」



玲奈に親指を立てて答える。ったく、心配すんなって言ってるのによ。


金城の授業っつーことで、マジメに授業を受ける。

タマ、ミスター、かっつんは寝てやがるけどなー!



「それじゃ今日はこれでおしまい。佐久間、ちょっと来い。」


授業が終わり金城に呼び出される。

はー。めんどくせ…

金城に連れられ、生徒指導室に入る。



「で、そのケガどうしたんだ?」


「ん〜…何から話せばいいのやら… アレは豊臣秀吉がまだ羽柴秀吉だった時代…」


「真面目に話せ」


怖っ!!すげぇ殺気だぜ!

睨みだけで人、殺せるんじゃね?



「はい… 昨日、階段から落ちました。」


「アンタねぇ…そんなベタな言い訳通じると思ってるの?」


金城はため息をつきながら言う。

やっぱりベタだったかー。


「昨日ちょっと色々あってさ…」


俺は昨日の出来事を金城に説明した。

上手く伝わってるかはわからんがね。


「じゃあ、お前は明石を助けてケガをしたんだな?」


助けてっつーか不意打ち喰らったんだけどさ。



「ん〜。まぁそんなとこかな?イカしたヒーローでしょ?」


「ったく… あんまり目立った行動すると生徒会に目つけられるぞ」


金城は腕を組ながら呆れ顔で言う。

まぁ生徒会様には、すでに目つけられてますがね。


「生徒会ごときに負ける気がしねぇーずら。ちゅーか先生、俺ら8月にライブやるんだ。見に来てよ。」


「いいの!?」


金城は嬉しそうな顔で俺を見る。

なんかキャラが一気に変わったな…



「い、いいよ。チケット出来たら渡すよ。明日香先生の分もね。」


「やったー!楽しみしてるからな!」


金城は両手を上げながら喜んでる。

あれ?なんかマシオカがダブって見えるぞ。



「んじゃ腹減ったから教室戻るわ。」


「はいよ。授業中寝るなよ。」


金城の注意に軽く片手を挙げて指導室を出て、教室に戻る。


「鉄人!そのケガどうしたんだよ!?」


「てっちゃん!誰かにやられたの!?」


「アクマー!俺の弁当、白飯とごはんですよ!しかないんだけど、どうしたらいいと思う!?」



あ〜うるさい。目ぇ覚ましたらと思ったらコレだよ。

つーか、またケガの話しかよ。


「タマ、それは怒った方がいいと思うぞ。そして食え!涙を飲んで、ごはんですよ!も飲め!」



「マジかー!クッソー!!やってやんぜー!」


「バカ!やめなさいって!!」


ごはんですよ!を一気飲みしようとしてるタマを美鈴が止める。

チッ!せっかく面白いものが見れそうだったのに!



「オイ!鉄人!答えろって!!」


「誰かにやられたんなら俺らがそいつぶっ殺すから!」


「なんでもねーよ。」


俺はミスターとかっつんを軽くあしらう。



「じゃあ、なんでケガしてんだよ!お前がケガするなんておかしいだろ!」


ミスターは俺の肩を掴み声を荒げる。

肩痛ぇーよ!



「なんでもねーって!!お前らに心配かけるくらいなら…死んだ方がマシなんだよ!!」




***

「オイッ!鉄人!」


アクマはミスターの手を払い、教室から出て行っちまった。


「んなんだよ!クソが!」



ミスターは近くにあったイスを蹴飛ばす。



「ねぇ…タマちん…鉄君は私たちに心配されるのがそんなに嫌なのかなぁ?」


カオルは少し寂しそうな顔をして俺に聞いてくる。


「心配されるのが嫌っつーか、心配かけた自分に腹立ってるんじゃね?アクマ、かっこつけだから」


「にしても、なんであんなケガしてるんだろ?」


かっつんは顎に手を添えながら言う。

確かにアクマがケンカでケガするなんて考えにくいし…


「鉄人くんのケガは私のせいなの…」


玲奈はうつむき、そう言う。



「どーいうこと?って、タマちゃん聞かねーの?」





「うん。玲奈助けようとしてドジ踏んだっつーのがオチだろぉ?つーか、ごはんですよ!のせいで、口の中がキモいからジュース買ってくるわ。」



俺はかっつんにそう言い、教室を出る。



***


「I walk this empty street…」


教室を出てきた俺は独り屋上で空を眺めながらgreendayの曲を口ずさむ。


はぁ…。

ったく、みんなして心配しすぎなんだよ。

ミスターにひでぇ事言っちまったなぁ…

後で謝らないとなぁ…



「佐久間 鉄人君。屋上は立ち入り禁止のハズですよ。」



空を眺めながら考え事をしてると背後から声をかけられた。

振り返ると生徒会の高見 雪江さんが立っていた。



「これはこれは生徒会書記長様でございませんか。立ち入り禁止の屋上まで現れて、何の御用でございましょう?」


俺は嫌み満点で先輩に言う。

あら〜。スッゴい睨まれてるわ〜。



「あなたが屋上に上がって行くのが見えたから、後を追ってきただけです。」


「そーですかぃ。で、屋上に許可なしに入った生徒には、どんな処罰があるんすか?」


かなり喧嘩腰に俺は先輩に突っかかっていく。

別に先輩が嫌いな訳じゃないんだけど、八つ当たりみたいな感じだ。

男の先輩なら殴ってたけど。

「ずいぶん喧嘩腰なんですね。それより、そのケガはどうしたんですか?」


またその話しかよ!



「あのさー!俺のケガした話し聞いて楽しいの?」


「楽しくはないでしょうね。」


先輩は冷めた感じで言う。



「楽しくないなら聞かないでよ。先輩、なんか楽しい話をして!」


「急に何を言い出すんですか?バカなんですか?」


バカって言われちった!

だって、ケガの話しばっかりで、つまんねーんだもん。


「バカなのかなぁ…?とりあえず、俺は先輩の笑った顔が見てみたいのだ。」


「やっぱりバカですね。私の笑った顔を見て何が楽しいんですか?」



先輩は呆れ顔で言う。



「ん〜。何が楽しいんですかね?」


首を傾げながら考えてる俺を、先輩は変な物を観るような目で見てる。


「はぁ… あなたと話しをすると疲れますね。そろそろ授業が始まるので教室に戻らせてもらいます。」


先輩はそう言うと出入り口の方へ向かって言った。


「先輩!俺が先輩を笑わせてやんぜ!つーわけで、俺らのライブ来てね!」


「ライブ?お笑いの?」


「ちげーよ!!音楽のだよ!」


俺は先輩にそう言うと、先輩は無反応で出て行ってしまった。

つーか、無視かよ…オイ!


俺も教室に戻ろうとドアノブを回す。



…が、カギが開かない!



やりやがった!あのアマー!!

頑張り過ぎないように頑張るぞーぃ!

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