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夕暮れの猫

作者: ひつじ

本が好きです。

趣味で書きました。

短いので、気軽に見ていってください。


夕暮れ時、今日は私の誕生日。

早く帰れる、私しか知らない誰にも内緒の道を通ろう。


この狭い、綺麗な道。

上の方から夕日がさしてこの暗い道には丁度いい。



前を見ると猫が一匹…立ってる…。



え?







猫がしゃべった…。


ついさっき、絶対言った。

「ついてこいよ」


あ、、猫がどっか行っちゃう…。どうしよう。。

帰ろうかと後ろを振り向くと、なにも見えない。

え、と思ったらいつの間にか周りは闇に包まれていた。これじゃどこか分からない…。

帰りたい。帰りたい。帰りたい。


希望を求めて、ちらと前を見るとさっきの猫がすぐ近くの角を曲がっていた。


「…っ、まって!」


猫を追いかけた。必死になって追いかけた。

自分がどこにいるのかも分からない真っ暗闇のなかで、なぜか猫だけがはっきりと見えた。



気づくと森のなかにいた。

入ったこともない見たこともない森。

寒い。寒い。体が震えてきた。

いゃ、恐いんだ。何も分からない。ここはどこ。猫はどこ。


わたしは…

だれだっけ。










「ねぇねぇ知ってる?」

塾の帰り、夕暮れ時。

「最近ここらへんで女の子が行方不明になったんだって。」


「そうそう!!それ、私も聞いたー!実はその子この道通ったんだって!」


「えー…。私たちだけの道だと思ってたのにー。」


「ねー。

………あ。あんなとこに猫がいる。なんか、へんな格好してない?」

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― 新着の感想 ―
[一言] 肩の力を抜いて、楽しませてもらいました。 むかしの童話作家で安房直子という人の童話を思い出しました。 なわとびをする少女たちがうさぎに変身し、母親が子どもたちをもどすために逆方向になわとびを…
2017/02/20 09:45 退会済み
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