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感情

胸に秘めた気持ち

作者: 真白まろ

 急に飛び込んだ貴方の言葉を、うまくかわすなんてできなくて。緩やかな流れに逆らう感情のしもべたちを、愚かな血液たちを、ただひたすらに押さえ込む。

 それがその時の私の精一杯だった。

 うまく纏まらない不細工ぶさいくな言葉で、貴方に伝わるはずもない赤を、何れだけの寄り道を加えて、心と言う名のゴールに辿り着かせるのか。


 一筋の曇りも無い言葉は、只虚しく戦火を交えるだけ。


 私はおそらく、貴方より一枚上手なのだろう。

 しっかりと、暗雲を被せておいたのだから

ご愛読ありがとうございました。

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