神と3人の男
あるところにA、B、Cという3人の男がいた。
彼らは今時には珍しい、信心深い男だった。
ある時、彼らがいつも通り神に祈りを捧げていると、目の前に神が現れた。
神「信心深き者達よ。貴様ら3人の願いを1つずつ叶えてやろう。」
A「神よ、私はこの世の人間の中で1番優れた知性が欲しいです。」
神「よかろう。」
Aはこの世の真理を知り、絶望し、自ら命を絶った。
B「神よ、私はこの世の人間の中で1番優れた力が欲しいです。」
神「よかろう。」
Bは尋常ではない力を手に入れ、日常生活を送ることも愛した人を抱きしめることもできなくなり、絶望し、自ら命を絶った。
C「神よ、私はこの世の人間の中で1番優れた財力が欲しいです。」
神「よかろう。」
Cは圧倒的な財力を得たが、他の人間からの嫉妬や妬みをうけ心を病み、絶望し、自ら命を絶った。
自分の力量以上の能力を得ることも、考えものかもしれない。